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「リリーとマリの恋物語」  作者: 湖灯


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***ウェディングブーケと私②***

 会場に着くと、玄関で待ってくれていた里美さんたち編集部のみんなにも「綺麗」と言ってもらって、また恥ずかしくなる。


 私が皆に綺麗と言ってもらってイチイチ恥ずかしがるのは、この白色のドレスが原因。


 結婚式の服装で白色はNGのはずなのに淡い空色のボレロとセットになっているこのドレスは、今日結婚する二人がその結婚式に出席する私のためにプレゼントしてくれたもの。

 しかもアクセントにブルーの綺麗な飾り模様のチョーカーまでつけてくれて、これで頭にティアラでも乗せればどこかの国の御姫様にでもなってしまいそう。


「うわぁ!麻里、綺麗!」


 聞きなれた良く通る声に振り向くと、フワフワの白い本物のドレスを纏った編集長がお婿(むこ)さまを引っ張りながら連れてくる。


「編集長!おめでとうございます」


 編集部のみんなが一斉に新郎新婦を囲む。


「麻里すごく綺麗よ」


 綺麗と言ってもらい嬉しいものの、白色のドレスに困惑している私に気が付いて「いいのよ。あなたは私たち二人にとって愛のキューピットなんだから」と編集長は新郎の柴田さんを見上げて嬉しそうに、そして誇らしげに笑った。


 ◆◇◆◇◆◇◆


 結婚が決まったあと私が好奇心から編集長からこっそりプロポーズの事を聞いた時に教えてもらったことだけど、なんとプロポーズは私が二子玉川で行われていた夜会ライブの帰りに、柴田さんと偶然会った夜の事だと聞いて驚いた。


 柴田さんはあそこでお酒を飲みながら編集長へのプロポーズをどうしようかと考えていたそうで、答えが出ないので帰ろうとしたときに私と会い、それまでにまだ一度しか会っていない私と肩を並べて一緒に駅に向かうのも気が引けたので少し時間をずらすためにその場に留まっていた時に偶然通りかかった編集長に運命を感じたそうです。


 柴田さんは私と出会った事で、このチャンスが訪れたのだと思い、その場でプロポーズして、なんと編集長からもその場でOKをもらったそうでメッチャ感動しちゃいました。


 そして、その必殺の言葉は「俺と一緒に犬を飼ってくれないか」ですって!

 

 さすが犬好きの2人‼


 私と会ったことで編集長に偶然合えたこともそうだけど、そのプロポーズで即OKしてしまう編集長もアンビリバボーですよね。


「ブーケ・トス絶対受け取ってね」と気合のVサインを残し、編集長は柴田さんを連れて今度は大学の同級生らしきグループの集まっている輪の中に消え、その後姿をポーっと眺めている私の頭に南さんの大きな手が添えられた。


 見上げたその顔には巨大な白いトウモロコシみたいな真っ白な歯が光り、目は穏やかに大きな弧を描いていて、私もつられて見上げた目を弓なりにした。



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