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「リリーとマリの恋物語」  作者: 湖灯


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***会社を休んだ私①***


「実は私、その事が気になって、大学病院の先生に相談したのです。

 “もしも前世が犬だったとして、それが人間に生まれ変わったとき元の犬としての能力を引き継ぐことが出来るのか?” と。

 突飛な私の質問に先生は戸惑っていましたが、真剣に質問している私を見て先生も真剣に考えてくれた結果、答えはNOでした。

 先生によると “輪廻転生患者を診たことがない” と言う前置き付きですが、物事の判断基準に元の優れた能力の部位を使うことはあるかも知れませんが、こと嗅覚と言う事になれば犬は人間の1000万~1億倍と言われます。

 一旦人間として生まれてきた以上、元が何であれ、その人間の能力を超える事は有り得ないと言う事です」


「人間の能力を超えられない……」


「そうです。ですから、人間としての松岡麻里には人混みの中から貴方を目で見つけることは出来ても、決して鼻で匂いを嗅いで見つけることはできません」


「……できない」

 柴田さんが、その言葉を繰り返した。


「そう。麻里が人混みの中で貴方の匂いをかぎ分けられるというのは、既に人間の能力を超えているのです」


「そして、その能力を超えられるとしたならば……」


「憑依――と、いうことなのか?」

「そう。科学的には何も証明はされていませんが、それを可能にするのは怨霊や地縛霊による “憑依” しかありません」


「そして憑依した怨念や地縛霊は、漫画や小説の中では時が経つにつれ悪霊に変わる恐れがあるそうです。もし、悪霊に変わらなかったとしても、元の――つまり憑依元になった麻里ちゃんの人格を破壊し出す可能性は高いでしょう。それはリリー自身の自己防衛のために」


「人格破壊……」


「そう。リリーが柴田さんを好きであればあるほど、松岡麻里の意識的介入を排除していこうとするのです。その結果、麻里の精神はリリーによってボロボロに切り裂かれるのです」

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