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「リリーとマリの恋物語」  作者: 湖灯


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50/88

***パパラッチに追跡される私②***


 ◇◇◇◇◇◇



 柴田が打ち合わせから帰ってきたら色々と聞こうと思っていたら、向こうから電話を掛けて来て「食事に行ってくる」とだけ伝えて切れた。


 特に彼女と行くとも言ってはいなかったが、間違いなく打ち合わせしていたあの女性と一緒に行くのは間違いない。

 今から慌てて追いかけても、もう奴は彼女を連れて通りの向こうに姿をくらましているに違いないが、どうせ奴の行くところくらいは察しが付く。


 それならば先回りして待ち伏せしてやろうと思い、俺は社屋を出ると飯田橋方面へ向かって走り出した。



 ◆◇◆◇◆◇



 爽太さんに連れられて行ったのは、大通りの一本奥に入った静かな通り。


 いままで歩いて来た通りに比べると、本当に人通りが少なくて、いまこの通りを歩いているのは爽太さんと私の二人きり。


 本当にこの通りに、お蕎麦屋さんがあるのかしら……。


 もしかして爽太さんは、私をこの通りに誘い込んで、なにかしてくれるのかも知れない。

 そう思うと、心が踊るようにドキドキワクワクしてきた。



 ◇◆◇◆◇◆



 見つからないように追いかけて行くと、二人は大通りに出ないで、その一本手前の路地を曲がった。


 一瞬気付かれたと思い注意深くその路地の端のビルに貼り付くようにして、慎重に覗こうとしている私をよそに南君が堂々と路地に出ようとするのを止めて顔だけ半分出すと、そこはまるっきり人けのない通り。


 “もしかして、二人は……”


 もう、見ちゃいられないわ!

 まるで昼メロの世界。


 私は本当のパパラッチにでもなったような気がして、もう直ぐ決定的瞬間を目の当たりにするかと思うとドキドキしてしまう。


「あれ!? いなくなりましたよ」


 南君の、とぼけた声に我に返り、通りに目を戻すと二人の姿が忽然と消えていた。


 “いったいどこに?”


 “もしかして、更に人目の付かない所?”


 勝手な想像をしながら覗いていると、通りの向こう側に怪しい男の影が見えた。

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