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「リリーとマリの恋物語」  作者: 湖灯


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***お酒臭い南さんと私②***

「おはようございます!」


 ワンにゃんランド編集部の扉を開け元気よく南さんが入って来た。直ぐに大井編集長が近付いてきてクンクンと執拗に臭いを嗅ぎ。


「今日は大丈夫なようね!」


 とOKを出して、編集長は机に腰を乗せて、そのまま南さんに話しかけていた。


「昨日現場からSNSで送ってもらったサムネイルで必要な写真はメールで知らせたんだから、南君もそのデーターをメールで送り返してくれるだけでいいのよ」


 編集長は右手に持ったペンを器用にクルクルと回し、歩きながら話す。


「契約カメラマンですから、主たる契約者様にはコレくらいの誠意を見せとかないと」

 南さんが頭を掻きながら大きな歯を見せて笑ってみせる。


「あら、うちは別に専属でも良いって言わなかったかしら?」

『えっ!?』


 編集長の言葉に驚いて、私は話をしている二人のほうを見る。


「ハッハッハ!そうでしたっけ!?」

 そう笑って必死で誤魔化しながら南さんが横歩きで私のほうに近付いて来る。


『ちゃんと前を向いて歩かないと、里美さんが仕舞い忘れた椅子にぶつかる!』


 そう思ったときには既に遅くて、南さんは里美さんの椅子に躓いてバランスを崩して私の机に突っ込んできた。机に向かう私の目の前に手を着いた南さんが私の顔を見上げて、その特徴的な白いアメリカンジャイアントコーンのように大きな白い歯を見せびらかす。


 私は急に胸が詰ってしまい、彼がこの部屋に入って来た時から心の中にしまっていた事を口に出してしまう。


「み・南さん……」

「えっ! な、なに?」


「お酒くさ~い!」


 南さんが「しまった!」というような顔をして私を見ていた。

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