1章 アルファ帝国領フローディア 2
前回のスキル説明部分の補足となります。
時々、以前の文章が直されたりしますのでご了承ください。
先日、行の一文字目の半角スペースは表示の際に消されることを知りましたので、訂正しました。
ライフスティールは対象の命を奪い取る技で、ソウルスティールは対象の経験と知識を奪い取る技であるのだろうと春樹は考えた。
突然襲われた、サウスフローディアでの出来事のとき、右手を対象に向けて命を奪い取ることを意識した時に、対象の兵士たちは命を失った。そして、命を奪った時に部位欠損をした身体すら完治した。さらに彼らが死ぬ瞬間視界の右下の数字が増え、体が回復した時はその数字は増えなかった。
よって、このライフスティールと記載された能力は、命を奪い取り、怪我を完全に治療する能力で、自分自身が怪我をしていなければ、命を奪った数が視界の右下に加算される。
次にソウルスティールは、対象が死んだ際に浮かび上がった青白いモヤ、魂を吸収し、自分のステータスに加算するものと判断された。ただ加算されるのではなく、初心者が中級者となるまでの時間と達人が神と呼ばれるようになるまでの長い時間、それは経験量が全く違うように、ソウルスティールでステータスの値が増加するまでには、高い値になるまではそれまでの経験が詰まった魂を必要とする。
サウスフローディアでは、重装歩兵や騎兵などの魂を奪い続けたことから、筋力や体力が著しく上昇したと考えられた。
そして、ソウルスティールは動物や、もしかしたら魔物の特殊スキルまで奪うことができる。馬の、疾走、という特殊スキルがそうであったように。
春樹は思うのだ。神に与えられた能力と言われている固有スキルを奪い取ることも可能なのでは、と。
最後に、ライフギブ、という能力は未だ使ったことがなく、どのように使うかもわからないが、視界の右下の数字が関係ありそうに感じたのだ。例えば、奪い取った命を誰かに与えて回復させる、そういう能力ではないかと。