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兎、この世界での目標を考える。

ちょっとシリアスかつ飛躍してるかも。

意識が覚醒し眼が覚める。見えるのは意外と気に入っている石と木の根を組み合わせて強度を高めた天井、起き上がって水場で朝の水分補給と一緒に顔を洗う。


(むおー、ちべたいんじゃー。)


実はここ木の下に掘った穴倉だが何故か明るい、何が原因か周囲を鑑定するとこんなものが見えた。


光木

『魔の森』に存在する木は基本魔力を蓄えているのだが、その魔力が極端に光属性にかたよった結果根がボンヤリと発光するようになった木、常時光を蓄えており切られそうになった時光線として発射する。また、属性によって存在する特性が出るのは根っこなので幹の見た目では属性木か普通の木は判らない。


(・・・意外と物騒な木だな、てか昨日魔法実験は運が良かったのか!運が悪ければ謎ビームとかで消し飛んでた可能性も微レ存・・・今度からもっと平地でやろう。)


ついでに木により栄養が行くように少しだけ天井を低く直した。


朝食はKUMA肉のこんがりステーキ、新鮮さと新鮮さと新鮮さが合わさり素材独特の新鮮な味が楽しめる。ちなみに新鮮なところから察するにアイテムボックス内では時間が静止しているのかもしれない。


(・・・香草は今日探すとして、塩とか野菜とかがいるな。序でに言うなら兎なんだし歯を削る用の硬い食べ物とかも探すか。)


律儀に土魔法で精製したフライパンと包丁を鉄塊に戻しフォークを作ったところでそう言えば兎だったというのを思い出しアイテムボックスにしまう。


(さて、一応昨日見たステータスだったら進化が出来るんだったな・・・ちょっと見てみるか。)


ここで気紛れに進化先の派生を見てしまったのが原因で1日を潰してしまったのは言うまでもなく彼がゲーマーでありウサギ愛好家であり、ラノベ愛読者だったが故である。


『現在:野ウサギ(アナウサギとノウサギのハーフ)』


(そうか、異世界表示だとかなり大雑把な広義でのウサギかつ野生であったら全て野ウサギな訳か)


これが罠1、異世界表示だと全て『ほにゃららウサギ』なのだがステータス画面は宇佐月の知識によって強化または細分化されて行く、つまり・・・


『進化可能な種族は・・・・・・無限です。』


(・・・(^ω^)?)


これはウサギの種類は公認されているものでも300種以上、非公認のものも含めれば700種以上であると言うのと、そこに模様、血統が加わり更に駄目押しで異世界動物ならではのファンタジー種族が入った為である。常人なら選択可能数は精々10個、多くても2、30個であり、しかもそこまで詳細では無い。また進化が大革命に特殊な形で変化した為ほぼ全ての進化に適性があった為進化可能な種族を出すとこのような大惨事になると言うわけだ。



数時間が経った。


(・・・種族を現在のものに決定したら?)


『30種類です。』


まあ、全てのパターンを見ても良いと宇佐月自身は思っていたが100種類目のページを閲覧中にふと今日の予定を思い出し少しだけ理性を取り戻したようだ。しかし、問題はその種族を選べば良いのかを決める判断基準が今の所ないことである。


(俺は・・・この世界で何がしたいんだろうか?)


『何を成すか何を成さないのかは自由です。』そう言われて来た宇佐月だったが人間、目標なく漠然と生きると言うのはなかなかむずかしいのである。何しろそれが自身の判断基準として最も大きいものであるから、何かを成す為、何かを成さない為に人は努力したり、挫折したりする。その前提の『目標』が今の宇佐月には足りないのである。


(・・・おそらく人生の最も大きな夢『ウサギになる』って言うのは方法がどうであれ叶った。そうなると今俺がしたいのは・・・何だろうな?)


そう考え始めて更に数時間が経過、腕を組み丸まっている兎の姿はまるで黒い大福だが本人は至って真面目に悩んでいるのである。しばらく丸くなっていた宇佐月だったが、気分転換の為に外に出るようだ。


外は既に暗く、二つある太陽がゆっくりと森に飲み込まれて行くようなそんな景色が広がっていた。


(綺麗だな・・・)


太陽が沈みきると今まで外に出ていなかった為気づかなかったが蛍のような光が森の中からフヨフヨと出て来た。


(・・・やっぱ俺、異世界来たんだな〜)


初日のKUMA以来の異世界感にしみじみとするウサギは決心した。


(・・・強くなって、いやもう十分かもしれんけど、それこそ自由に世界を回れるようになろう。少なくともこの殺伐とした世界は命は軽いだろうし、ステータスとか言うゲームじみた法則が横行してるが・・・)


青い目だけが暗闇に浮いているような兎の姿は遠くを見ているようで、少しだけ哀しさを漂わせていた。



家の中に入り、目標とそれに連なるルールをいくつか決めた。


(1、ステータスは基本確認しない。

2、レベルやスキルは使えるなら使うが基本信用しない。

3、世界中回るぞ!

・・・3が異様にバカっぽいが、まあ良い、メインは壮大で馬鹿らしければそれだけ楽しいからな。)


そして、おそらくこの森では最後になるステータスの確認と設定をして行く。


(迷ってたけど100ポイント全消費で『言語理解』を取得、まあ、話術と一緒で暫く使えないけどな。あとは・・・『行動、称号を照合した自動進化』っと、ま、行きあたりばったりだよ。てかスキルがどれもぶっ壊れてんな。)


因みに第1進化の結果は『所持属性7つ以上』『魔法系スキルが10個(統合前換算)』と言う条件で存在していた『属性魔法使い』が『大革命』によって改変、ウサギ化された『属性兎』に成った。


(よし!取り敢えず魔法と魔力を手足のように扱えるようになろう、あとは戦闘スタイルの確立だ!)


この決意からおよそ一ヶ月後、彼の冒険譚は始まりを迎える。それはある意味運命的な出会いとも取れるが後の彼に言わせると『神の陰謀』らしい。









ウエーい!楽しいスキル設定の時間だ!


七属性魔法・・・火、水、風、土、氷、光、闇の七つ魔法スキルが統合されたスキル、知力、魔力補正(大)


時空魔法:時空間魔法・・・空間と時間を操る魔法、消費魔力は膨大だがつおい知力、魔力補正(極大)


魔力操作・・・魔力を自在に操る技能、実は無くても魔法は使える。魔法使用時の効果向上、消費魔力を半分にする。

魔力操作補助スキル『廻転』・・・魔力を高速で循環させる事で身体能力、情報処理力を向上させ、魔法使用の魔力消費を更に半分にする。また、宇佐月の場合基本常に自発的にやっているので効果時間は彼が止めるまで、である。


瞑想・・・れっきとした魔法系スキル、自身の精神構造体を鮮明に作り出し自身の内側、根源的な部分に触れるためのスキル、精神力補正(大)


既存スキルの強化点


柔術・・・基本性能に変化なし

柔術攻性スキル『関節崩し』・・・変化なし

柔術補助スキル『構造看破』new・・・人体以外でも構造上の弱点を見つけられるようになる。


日本式拳術・・・基本性能に変化なし

日本式拳術攻性スキル『踏み込み』・・・変化なし

日本式拳術規格外回復スキル『チャクラ』new・・・基本性能『呼吸法』の強化版で体力、損傷の回復(大)、魔力、精神力の回復(中)、呼吸持続中魔力と体力再生(中)が発動する。また、宇佐月は常にこの呼吸法を持続し続けているので下手な不死系魔法生物より不死身。


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