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2. 過去から来た少女

 あの時意識を失った晴は、1時間ほど後に目を覚ました。


 目を覚ました晴が最初に見たものは、不安そうな少女の顔だった。どうやら、この少女の膝枕で寝ていたらしい。突然眼前に少女の顔が現れたため混乱した晴が跳ね起きた瞬間、少女のおでこにしたたかに頭を打ち付けた。


 『あいたたた…』


 二人が同時に額を押さえてうずくまる。

 しかし、少女はすぐさま、


 「若様!ようやくお目覚めになりましたか」


 と、晴を再び抱き寄せようとしたものの、すんでで回復した晴は素早く身を躱す。少し距離を置いて辺りを見回すと、気を失うまではそこに居たはずの両親の姿が無い。


 「えーっと…ちょっと状況を…」


 「おお、ハル、目が覚めたか」


 台所にいた晴の父親、晃一郎<コウイチロウ>がリビングに顔を出す。母・依子<ヨリコ>も続いて出てきた。


 「ハルちゃん、大丈夫?」


 依子が心配そうに尋ねる。その割に、手にはお玉がしっかりと握られていた。


 「…大丈夫…体は」


 ―何だろう、この一人だけ取り残された感じは…


 晃一郎と依子の様子は、先ほどの事態などまるで無かったかのように、リラックスしたものだった。近所でも有名なおしどり夫婦のこの2人は、いつものように仲良く夕食の準備でもしていたのだろう。それはいつもの光景と全く変わらず、その変わらない日常の一コマが、かえって晴を不安にさせた。


 ―僕も大概脳天気だけどさ…


 晴は、血の繋がりの強さをひしひしと感じた。こんなところで感じなくてもいいだろう、とも感じた。


 「父さん?母さん?…ちょっと今の状況を説明してくれる?…活字3行分くらいで」


 それでも、ここで流されてはいけないという強い意志を胸に、晴は何とか食らいつく。この両親に明瞭完結な説明を求めても無駄だろうとは思いながら。


 「あぁ、何か昔の…えーっと、なんだっけ?」


 「あの刀はどうしたのさ!?」


 緊張感のない晃一郎の声に、晴は思わず声が大きくなる。ちらりと横目で少女を見やると、こちらも、どうして怒ってるの?、と頭上にクエスチョンマークが浮かんでいるような緊張感のない表情だった。


 「いや、勘違いとはいえ、若様の父君に対して大変失礼致した。怪しい手つきを見て、てっきり変質者の類かと…」


 「…それも大概失礼だけど…まあ、まずはご飯といこう!」


 晃一郎が配膳をしながら、晴を食卓へ誘う。テーブル上には、所狭しと料理が並べられている。どうやらこの少女を歓待するつもりなのだろう。普段は目にしない、いわゆる”ハレの日”の料理も見受けられた。


 「いや、そうじゃなくって、この子は…」 


 「そうそう、腹が減っては何とやら。話は美味しいものを食べてからにしましょ!」


 ―誰なの―

 晴の言葉は、慌ただしく食事の用意を進める依子の声にかき消されてしまった。


 「いやぁ、かたじけない!拙者、こちらに来てからこの方、何も口にしておりません。まことにありがたいことでござる」


 「僕らの作るご飯はおいしいよ~、おいしすぎてほっぺたが落っこちるかもしれないから、気をつけて!」


 「も~パパったらぁ」


 アッハッハッハッハ…


 「…何なのこの人達…」


 リビングに広がる団欒の光景を前に、晴はこれ以上の追求を諦めた。この状況で出来ることといえば、この底抜けに脳天気な一行と一緒に、薄ら笑うことだけだった。



「つまり、その、チグサさんは過去から現代にやって来たってこと?…うん、この肉豆腐、美味しい。我ながら腕を上げたなぁ」


 モグモグ


 「そうでござるな、某がえーっと…これはうまい!おかわりを下され!」


 ムシャムシャ


 「はいはい、好きなだけ食べてね」


 依子はおかわりを注ごうと席を立つ。


 「…」


 完全に一人取り残された形の晴は、箸と茶碗を手に呆然としていた。その目の前では、晃一郎、依子と、先ほどの少女が楽しそうに食卓を囲んでいる。


 「ハル、どうした、食わないとなくなっちまうぞ」


 晃一郎がごはんを頬張りながら晴に勧める。


 「ああ…何か食欲がなくって…」


 晃一郎の言う通り、依子が腕をふるってこしらえた数々の料理は、凄まじい勢いで無くなりつつあった。もとより晃一郎は、いわゆる”ヤセの大食い”で大食漢だが、少女の方もそれに比肩するくらいの大飯喰らいだった。

 

 ―どうしてこの状況でそんなにガツガツ食べられるんだよっ。


 晴はお気楽な父親に呆れながらも、隣に座る少女の様子を観察する。少女は2人の作った料理を、口の中に放り込むのに夢中で、晴の視線にはまったく気づいていない様子だった。

 こうして改めて少女を見てみると、晃一郎の言葉の通り、確かに時代錯誤な格好をしている。上は羽織、下は袴という格好に、背中まではあろうかという長髪を頭後ろで紐でくくりあげていて、その姿はまさにサムライのそれだったが、瞳の大きな可愛らしい顔つきとのギャップが大きく、晴にはコスプレのように見えた。



 ―それに…何だかどこかで見たことあるような顔だな…?


 晴はしばらく思案したが、記憶の中にあるその顔の正体は分からないままだった。

 そうこうしているうちに依子がおかわりを持って戻ってくると、少女は”かたじけない”と一礼して、受け取ったごはんをかきこみだす。

 

 「…そうそう、文禄四年の秋分の頃にあちらを発ったのは確かでござる…うん、うまい」


 ―ブンロク4年…?聞いたこと無い年号だな…


 晴にとって少女の風貌も気になるところではあったが、それ以上に、”過去からやってきた”という発言の方が気になっていた。


 ―この子の格好がコスプレでないとしたら、過去からやってきたという話も納得できる…


 「できるかっ」


 突然の晴の声に、食卓がシンと静まり返る。一同の視線が晴に注がれた。

 

 「ど、どうしたのハルちゃん」


 依子が驚きながらも心配そうに晴を見つめる。


 「あはは…ちょっと、トイレ…」

 

 席を立った晴は背中に冷ややかな視線を感じながら、リビングを後にした。


 …ハルちゃん、どうしたのかしら…

 …まぁハルも年頃の男の子だし、こんな可愛い子が一緒にいたら気が気じゃないだろうね…

 …うーん、やっぱりうまい…


 扉の向こうから聞こえる気ままな話し声を無視しつつ、晴はトイレではなく2階の自分の部屋に駆け込んで、机上のノートパソコンを立ち上げた。


 「ブンロク、ブンロク…」


 年号から西暦を逆算するインターネットサイトから、少女の言う”ブンロク4年”を探し当てる。


 「えーっと…1595年!?」


 ―今から400年以上も前!?



 その年数に驚いてみたものの、次の瞬間には別の疑問が湧き上がる。


 「って…そもそも何時代だっけ…」


 晴は、社会科、特に歴史関係が大の苦手だった。


 「関ヶ原の戦いの5年前…まだ豊臣秀吉が生きていた頃だ」


 しかし、おおよその時代が分かったところで、晴の頭はますます混乱するだけだった。


 ―…新手の詐欺か何かかな?…そんな手の込んだ事するかなぁ…?


 その時、階下からハルを呼ぶ声が聞こえた。


 「…戻るか」


 ―お腹すいたし。


 考えれば考える程、合理的な判断からどんどん遠ざかっていく。いずれにしても、千種からもう少し事情を聞かなければ、分からない事が多すぎた。

 晴はとりあえず考えることをやめて、談笑の絶えないリビングへと戻った。




 千種の話はこうであった。

 1595年頃にこの辺りを統治していた熊川加賀守晴信<はるのぶ>が、夢見で熊川家途絶の予兆を感じ、お抱えの占術者に占わせたところ、10代先の晴の女難によるものだということが分かった。これを憂いた晴信は、同じく熊川家の姪に当たる千種に、熊川家に古くから伝わる秘伝の”時逆・時順の鏡”と呼ばれる宝物により現代へ向かい、晴を女難より救い出す事を命じたー

 食事を一通り終わらせた面々は、神妙な面持ちで千種の話に耳を傾けていた。


 「…つまり、チグサさんは僕達のご先祖様ってこと?」


 晴が千種へ尋ねると、少女は食後に差し出された煎茶をすすりながら頷く。


 「左様。若様は晴信様の直系、私は晴信様の兄・康信<やすのぶ>の子ですから、血縁の関係にあることは確かでござる」


 「それにしたって…」


 晴は千種の姿をまじまじと見つめる。


 ―さっき、どこかで見たことがあるって感じたのは、祖先だったからってこと…?


 「うーん、ママの若いころに似てるなぁ」


 腑に落ちない晴をよそに、晃一郎が鼻の下を伸ばしながら言う。即座に横に座る依子の肘鉄が脇腹に炸裂した。


 「ガハッ」


 「確かに似てるわね…でも私って言うより、母さんの若い頃にそっくりだと思うわ」


 熊川家はこの界隈では名士として知られている。それは晴の家のことではなく、依子の実家、晴にとっての祖父母の家のことだ。

 その主である熊川政之助<まさのすけ>は、明治頃から代々古美術売買や不動産業を営んでいて、ちょっとした資産家であった。晴を溺愛する好々爺だが、一人娘である依子を娶った晃一郎には厳しい、世間一般的な父親でもあった。

 そしてその政之助の妻、晴にとっては祖母に当たる千里<ちさと>は、晴が幼いころに病で帰らぬ人となってしまった。晴自身、祖母の顔は殆ど覚えていないが、記憶の中にある祖母はいつも笑顔で穏やかに佇んでいた。


 「そうそう、だから晴にも似てるわね」


 「晴はお義母さんによく似てたからね~」


 脇腹をさすりながら、懐かしそうに晃一郎が言う。


 「ええっ…似てる…?」


 祖母とは言え女性の顔付きに似ていると言われて喜ぶ男子はそういない。晴は怪訝な顔で、隣りに座る千種の顔をちらりと見る。同じように晴の顔を覗き込もうとしていた千種と目があって、思わず目を逸らした。


 「それに女難の相っていうのも、あながち間違ってないかもしれないしなぁ」


 「ええっ!?…僕は、そこは全く身に覚えが無いんだけど…」


 突然の晃一郎の発言に、晴は驚いて反論した。晴がそうした恋愛事に疎い事は、晃一郎も依子も十分理解しているはずだと思っていたからだ。


 「いや、君は結構知らないところで女の子を泣かしてるよ」


 晃一郎が意地悪そうに言う。


 「そうよ、小3の時はアカネちゃんでしょ、小5と小6でマキちゃんとシオリちゃん、中学だと…」


 「いやいやいやいやいやいや、初耳ですよお母さん?」


 依子が指折り数えながら女の子の名前を上げていく。確かに、どの名前にも聞き覚えがあった。


 「ハルは気ぃ持たせだからね。ハルにその気が無くても」 


 「いやいやいやいやいやいや、それだと、僕は悪くなくない?」


 その言葉に、依子はチッチと指を振って応える。


 「甘いなぁ~そうは行かないのが男と女なんだな~」


 「そうそう、そんな気はなくても女の子が寄ってくることはあるんだよなぁ。パパの若いころも良くあったよ。誰にしようか悩むくらいあぐはっ」


 先ほどと全く同じ箇所に肘鉄を喰らい、晃一郎は悶絶した。


 「でも、それが事実だとして…なんで女難を避けるのに女の子が…」


 「女による災いから若様をお守りする為には、同じ女でなければ難しいこともござる。ご心配めされるな!確かに拙者も女子ではござるが、熊川家では戦姫と呼ばれた腕自慢。必ずや若様をお守り致す!」


 鼻息も荒く、千種は自信満々に腕を組んで豪語した。


 ―っていうかすでにこの事態が女難では…


 晴は思わず口から出そうになった本心を飲み込んだ。目の前の両親はすっかり千種の話を信じこんでいるようだった。


 ―父さん、母さんはアテにならないし…どうしたらこの事態を解決できるんだ…?


 確かに容姿が似ているというのは事実だ。だがそれだって他人の空似というだけかもしれない。もしかしたら危険な人物かもしれないというのに、いつまでも家に居させておくわけにはいかない。


 「まぁ、その格好のままじゃアレだし、とりあえずお風呂でもいかが?」


 しばらく思案に耽っていた晴の耳に、依子が千種を風呂へ誘う言葉が聞こえた。


 ―おっ、これだ!この間に…


 晴は閃いた。この間に外部に助けを求めるのだ。


 「おぉ、この時代でも風呂が…ありがたく頂戴致す」


 千種は依子に連れられて、リビングを後にした。


 「さーて、じゃあパパは洗い物でもやるかな~」


 そういうと、晃一郎は台所へ向かい、鼻歌を歌いながら食器を洗い始めた。リビングに1人残された晴は、自分のスマホをスタンドから取り出すと、誰に助けを求めるか迷う。


 ―大人はまず信じてくれないだろう…、友達でっていうと…

 ―ユウはダメだ!多分乗り込んで来てかえって大事になる…

 ―アオイは…うーん、女の子が家にいるなんて言うと、何か言われそうだなぁ…

 ―ここはケイかな!なんだかんだで頼りになるし…


 結論は出た。晴は素早くスマホを操作し、螢一に電話を掛ける。


 ー早く…あの子がお風呂から出る前に…


 プルルルルルルル…ガチャッ


 何度かのコール音がなった後、電話が繋がった。


 「あ、もしもしケイ!?ちょっと相談したいことが…」


 『おぉ、どうした藪から棒に…あ、ちょっと今ゲーム良いとこなんで、また後掛け直して良い?』


 「大変なんだ!過去からやって来た侍っぽい女の子が僕を女難から守るとか言って刀を振り回して…」


 『…ごめん、何言ってるか全然分かんねぇ。また後かけ直すな!』


 プッ、ツー…ツー…ツー…


 晴の目論見は脆くも崩れ去った。今の状況を冷静に伝えることが出来なかったのが、晴の敗因だった(もっとも、状況を冷静に伝えられたところで、信じてもらえるかどうかは怪しいが)。

 茫然とする晴をよそに、洗面所の方から、風呂上がりの依子と千種の楽しそうな声が聞こえてきた。


 (いやぁいい湯でござった!ママ殿、忝ない)

 (良いのよ、気にしなくて。それにしても綺麗なお肌ねぇ)


 「ほぅほぅ」


 いつの間にか洗い物を済ませた晃一郎が、洗面所に繋がる扉の前で聞き耳を立てている。


 「…何やってるのさ父さん…」


 「見れば分かるだろ?」


 ―分かるよ、少なくとも良い年をした大人がやることじゃないってことは…


 「また脇腹をえぐられるよ…」


 ふっ、と晃一郎は不適な笑みを浮かべると、得意気に言い放つ。


 「ガールズトークがうっかり耳に入ったくらいで罪に問われる法は無いだろ?」


 「そうね、法で裁かれなくても私が裁くけど」


 「パパ殿は何をしているのでござる?」


 晃一郎の3度めの悲鳴が熊川家に響いた。




 「とりあえず事情の大まかなところは分かったけど、僕は誰かに守ってもらわなきゃならないような人間でもないし、そんな危険な事は今まで起きてないし…」


 全員が一日の汗を流したところで、再度卓を囲む。晴としては、何かトラブルが起きる前に、千種には帰ってもらいたかった。帰る先が過去であろうがなかろうが。


 「いえ、逆にそれ故危ういのでござる。これまでに何事もないということであれば、今後大きな災厄が御身に振りかかることは必定!」


 バン!


 熱っぽくなった千種がテーブルを叩く。その上に置かれていた冷たい麦茶の入ったコップは、熊川家の面々が素早く退避させていたため難を逃れた。


 「…失礼」


 コホン。千種が咳払いするのと同時にコップが元の位置に戻される。


 「ともかく、この熊川千種、身命を賭して若様をお守りする所存にござる。最早片時もお側から離れませぬぞ!」


 「えー…そんなこと言われても…」


 「そうだなぁ、ハルには学校もあるし、ずっと一緒ってわけにはいかないなぁ」


 ―そういう問題かな…


 ハルは、晃一郎の的外れな意見には耳を貸さず、依子に目配せして助けを求める。何とか、このまま穏便に帰ってもらえれば…。そんな懇願するような表情で依子を見つめる。その子犬のような瞳を、母親は見逃さなかった。


 ―ハルちゃん…そんなにも…


 依子は、晴以外には分からないように、こっそりと親指を立てて合図した。


 ―まかせて!


 ―母さん!?まさか通じたの?


 普段から、晃一郎のだらしないところ以外には鈍感な依子に、まさか自分の声なき声が通じるとは思っていなかった晴は、しかし今回ばかりはという祈るような思いで依子の助けを信じた。


 「大丈夫よ!ママにまかせて」


 依子は立ち上がり、電話の受話器を取る。

 千種も晃一郎も、突然の依子の行動を訝しげに見ていたが、晴は真剣な表情で、固唾を飲んで見守っていた。


 ー母さん…何をするつもりなんだ…。いやこの状況から助かるなら何でもいい…


 「…あ、父さん?…うん、うん…」


 どうやら依子は、自身の父である政之助に電話しているようだった。


 「そう、それでね、ちょっとお願いが有るんだけど…」


 ―きたっ…おじいちゃんになんて頼むんだろう…


 「うん、学校のことでね、そう、歳さんにお願いしてほしいの…」


 ーん?歳さん…?


 「転校生として一人、女の子をハルのクラスに編入させてほしいって」


 ―…ん?なんだ?今何だか幻聴が…


 「うん、そう。そうね。…本当?ありがとう。ハルも喜ぶわ。ありがとう。じゃあね」


 ―転校生がどうとか?何の話だ…?


 ガチャッ


 「ハル、良かったわね!千種さん、来週から八千高に行けるわよ!」


 ―…


 「おぉ、良かったなハル!」


 「何から何まで…まっことママ殿には感謝の言葉もござらん」


 ―…


 「あれ、ハル?おーい?」


 晃一郎が晴の体を揺さぶる。晴の首は所在なくガクガクとただ揺れるだけだった。

 その直後、晴の中で何かが切れた。


 「なんじゃああそりゃあああああああああ」


 熊川家に響いた4度目の悲鳴は、ほかならぬ晴自身の魂の叫びだった。

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