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ヤンキー執事と変態メイド!  作者: ロイ
第1章 ただのヤンキーですけど?
5/13

5

ブロロ……



「いやぁ、感動したなぁー」



俺は中心部へと続く道を走りながら、先ほどの卒業式を思い出す。



普通の高校の卒業式だ、特に変わったことも無かった。



変わっているとすれば俺が特効服を着ていたことだけだ。



「まだ拳がジンジンするぜ……」



俺は左手に目を落とす。






俺が昂に引退を告げ、二代目総長の指名をすると昂は俺にタイマンを申し込んできた。



何しろ、俺より強くないと二代目になる資格は無いんだとか。



で、結果は俺が僅差で勝利。



昂も強くなったな……



俺が出会った時はあんなにも弱かったのにな。



弱虫だった昂が強くなってくれて俺は嬉しいぜ。



俺はバイクを運転しながら微笑んだ。






──神山市 中心部



「たしか……この辺だったか?」



俺はバイクのスピードを落とし、『中心部』の中でも中心を位置する街に入っていた。



一度家に帰って服を着替えたので特効服は着ていない。



普通の青年がバイクに乗っているようにしか見えないはずだ。



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