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ヤンキー執事と変態メイド!  作者: ロイ
第1章 ただのヤンキーですけど?
3/13

3

──



『オキテ!オキテ! オニーチャーン!』



バスッ!



俺はアニメ声で音を出す時計を叩く。



「ったく、なんパターン入ってんだ? この時計……」



ダチからもらった物だが、アラーム音だけがおかしい。



あいつの趣味が満載だ、ツンデレもあればセクシーなお姉さんの声も出る。



これで手作りっつーんだからすげえよな。



「ふわぁーあ、……卒業式か」



高校を卒業したら家を出なければならない。



とりあえず手紙に書いてある住所に行ってみる予定だ。



「ま、とりあえず学院が先だな」



俺は立ち上がると準備をするため部屋を出た。






リビングに降りると親父の私物はほとんど無くなっていた。



母親が亡くなってから俺を男手一つで育ててくれた親父。



仕事が決まったら手紙でも送るかな。



俺は制服に腕を通すと、『シルバー・ウルフ』初代総長の証である黒に銀色の狼の刺繍が入った特効服を羽織る。



ちなみに幻海学院は制圧済みだ。



家を出て、バイクに跨がりヘルメットを被る。



「さぁ、出発だ」



俺は1人呟くと猛スピードで学院の道へ向かった。


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