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悪役令嬢?当て馬?モブ?  作者: ブラックベリィ
32/55

0031★もしかしなくても、平和なスローライフは遠い?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 あっ…すっかり忘れていたわ……奴隷を買った、本当の理由

 はぁ~…後で、貨幣価値を教えてもらわないと


 一般市民に紛れて暮らす為の、一般的な常識も欲しいわ

 出来るだけ、ロマリス王国から遠くに行きたいしね 


 そんなセシリアの内心を知らないリアは続ける。


 「だから、グレンは本能的にリアに縋ったのさ……グレンが跪いて、リアの手の甲に額を近付けて、礼を口にした時、初めてちゃんとリンクしたんだよ……ほわっと光り輝いていたからね」


 ルリの説明に、セシリアは成程という表情で頷く。


 「リアは気付いて無かっただろうけど、あれは、グレンがリアの支配をこころから受け入れた証しなんだよ…」


 「支配を受け入れる?」


 「ああ、そうさ……だから、あいつの前の名前がなんであれ……今は、リアのグレンなんだよ」


 はうわぁぁ~……リアの…今の私のグレン……って、いや…嬉しいけど……

 恥ずかしいというか……でも、グレンは私のモノかぁ……


 その言葉に、リアは再び顔が赤くなるのを自覚した。


 「リアお姉ちゃんって、グレンお兄ちゃん好きなの?」


 子供特有の遠慮のない真っ直ぐな言葉に、セシリアはきょとんとする。


 えっ…好き?……グレンを?………あぁー…うん…好きかぁ……

 恋愛っ意味では…ちょっとわからないけど……憧れてきな好きはあるわね


 だって…もの凄いイッケメンだし…声も低めでクラクラするけど………

 今更だけど、逆ハー求めるヒロインって凄いよねぇ……その心臓の強さが


 私には無理だわ……全員の好感度とかいうのを、小まめにあげるなんて無理

 妹の乙女ゲームを手伝ったところって、主に『ダンジョン』の戦闘部分だったし


 って……逃避しても、なんにも変わらないのは理解っているわ

 だいたい、ルリみたいな大型の魔獣を捕獲できたコトもおかしいし


 まして、人族と魔獣の魂の交換なんて、本来できることじゃないでしょ

 それって、それこそ神の領域のはずだし………


 グレンもルリも、同じ呪術師の実験体だったみたいだから

 そっちも気にしないと、危ないかもしれないわね


 私自身、やっとアゼリア王国の浄化の器という状態から、解放されたばかりなんだから

 もう、エイダン王太子に追放された私のコトを、探していると思うのよね


 王や王妃が、セシリア・アイリス・ハイドランジア公爵令嬢の追放の撤回

 いや、下手したら、無かったコトにして、探している可能性も捨てられないわね


 誰が好き好んで、あんな悍ましい立場に、もう一度なるわけないじゃない

 ここは、逃げるが最優先事項よねぇ………


 だから、今は恋愛なんてしている暇ないのよ

 さて、ユナにはなんて答えましょうかねぇ………


 「そうね…家族として好きよ…勿論、ユナもね…ルリやレオもみんな好きよ」


 セシリアの言葉に、ユナはにこにこする。


 「うん、ユナもみんな好き…ルリお姉ちゃんも、グレンお兄ちゃんも、レオも……でも、一番好きなのはリアお姉ちゃんだよ」


 そう言って、ユナはセシリアの腕の中で、安心して眠るレオを潰さないように抱き付く。


 「ありがとう、ユナ……とても嬉しいわ……ふふふふ」


 ルリは、ユナとリアのやり取りを黙って見ていたが、ちょっと考えてから意を決したように聞く。


 「ところで、リア……その腹に抱えている異物はなんだい?……リアが許容しているモノかい?……それとも、腹に異物があるコトは知らないのかい?」


 その言葉で、ルリにはわかるコトを知る。


 ああそうか……グレンの魂のカタチすらわかるんだもんね

 このお腹の中にある、今は龍帝の魂が宿る、元は陽の精霊王の靈石がわかるんだ


 「これは、私が自分で此処にしまったモノよ……」


 「自分で入れたモンなんだね」


 「うん…そう……まぁ…もとは怪しい大魔導師とかいうヤツに、勝手に埋め込まれたモノだけどね……ソレを、ある加工して流用したモノなの…」


 「大丈夫なのかい?……アタシでも見極められないモノだけど………」


 心配そうに言うルリに、セシリアはふふふふと嗤って言う。


 「存在としは、とても良いモノよ……だからこそ、悪者から隠さなきゃならないの……だから、ルリも守ってね……その時が来るまで……」


 本当は、平穏なスローライフが望みだけどね

 だからと言って、深い眠りに入っている、この方を好きにさせたくないのよ


 正義のヒーローならぬ…ヒロインなんて御免よ

 でも、だからと言って、見て見ぬふりも出来ないわ


 まして、あんな惨い姿をみたら…許せなかった

 たぶん、ルリもそうだろうけど……


 何らかの理由で、弱っている時を狙われたんじゃないかな

 まぁ…ルリは、妊娠していたからだろうけどね


 妊娠中に魔力が不安定になる設定は……ラノベあるあるだもんね

 あと、月齢に左右されるとか……環境に左右される…かしらね


 「ユナも頑張って守るよ……リアお姉ちゃんが大事なモノは、ユナも大事だもん」


 「まぁ…リアが守りたいモノだってんなら、アタシも全力で守るよ」


 2人からの言葉に、リアは安堵の微笑みを浮かべる。


 「ありがとう」


 いったいどのくらい、この方を隠し通せるかしらねぇ………

 まぁ…逃げ回ってみせるわよ……あんな思い、もうしたくないしね


 この方にも、あんな酷いコトさせないわよ

 はぁ~…ヒロイン枠てきなコトしたくないけど


 それでも、黙って見ていられなかったんだからしょうがないわよねぇ………

 はぁ~…本当に、平和で安穏としたスローライフが遠いわぁ……

 






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