007
魔法やら昔やらの説明結構長く続きます。
「さて、そろそろ話しても良いかな。」
「ふぁい。」
(物珍しい物ばっかり運ばれて来たんだからしょうがないよね。)
欲望のままに食べ物を口に運ぶメイの口はリスのようになっている。
「話は、僕とシアンが生まれた頃に遡るよ。まずシアンの父さんのキブル=オリヴァーはこの国の王で、僕の父のオルレアン=イエローはこの国の宰相だ。で、キブル様と僕の父は双子。そこまでは知ってるかな?」
「はい。でもずっと気になってたんですけど、どうしてキブル様とオルレアン様の苗字が違うんですか?」
「僕の父は少し変わっててさあ。僕みたいに女の子と遊びまくってる最中に一般市民の女性と恋に落ちたわけ。だけど王族はそこそこ格式高い人と結婚しなきゃいけないから、父さんの父さん_僕らのおじいさまから猛反対されたのね。で、じゃあこんなとこ出てく!!って婿入りしたんだけど、キブル様がおじいさまを説得してくれて、今の役職についちゃった!みたいなありきたりな流れかなあ。」
「物語ではありきたりですけどリアルだとこんな新鮮味感じるもんなんですね。」
「えっほんとー?父さんそれ聞いたら喜びそうだな。てかさてかさーって、うわ、シアン、そんな睨まないでよ。ちゃんと話すから!」
「お前はすぐ脱線する。長いんだからちゃかちゃか話せ。」
「はーい。で、僕とシアンなんだけど、僕らたまたま同じ日に生まれたんだ。すごい偶然でしょ?その時には僕の父は許して貰えてたからさ、宮殿内で一緒に生まれて、名前を授かったんだ。僕の名前の由来は重要じゃないから省略。シアンの名前は目の色から名付けられたんだ。
__ただその名前と、目の色のせいでシアンは、辛い目に遭ってきた。シアン、背中見せてあげたら?」
「そうだな。」
シアン様が服を脱ぎ始めた。
普通ならキャーキャー騒ぐところだが、騒ぐには空気が重すぎることくらい、メイでもわかる。
服を脱いだシアン様の背中には、大きな火傷があった。




