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君が選択をする

こんちわー お荷物ですー。


ったく、留守かよ。


この荷物は、サインのいるやつなのになぁ。

時間指定で、留守とか、本当にわけわかんねぇな。


----------------------------------------------

君はそんなことを呟いて、振り向く。


どういうことだ。

なぜ振り向く。


君は握りこぶしを振り上げ、私を殴りつける。


そうか、君はそんなことを選べるのか。

それでどうする。


まったく、どんなズルをすれば、そんなことができる。


そうか、君は私が憎いのだな。

君が選んだんだ。

それを私のせいにするなんて、実に幼稚な考えだ。


君は私が何を言おうとも、聞きもしない。

瞳からはボロボロと涙をながしながら、私を打ち付ける。


何度も何度も、私を殴りつける。

君の拳は、もうボロボロになっている。


あぁ、もう私の限界も近い。


「ひぃぃ、もう、やめてくれ、死んでしまう」


私は、君に懇願をする。

無様に這いつくばり、足にすがって君を見上げる。


さぁ、選べ。

君はどうする。


君はやめない。

君はやめないことを選んだ。


庭の縁石をひろい、私の頭に打ち付ける。

致命傷だ。


私の血が広がり、君は私を見下ろしている。


君は、私を殺すことを選択した。

最後に実に、素晴らしいものを見せてもらった。

君は、最高だ。


君も殺すことを選んだ。

君は殺すことを選んだ。

君は殺したんだ。


「ほら、君はもう怪物モンスターだ」





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― 新着の感想 ―
[一言] 良い感じにぞわわ&ゾクりと来ましたですよ〜♪ ちな、わたくしは「舞台挨拶」無しでOKなクチです(笑)
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