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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

無敵の人

作者: イズミセン

 なんでこんな人生になっちゃったんだろう。

 思わず、現実逃避。

 今もまた自宅の外から怒号が飛んできてる。


「死ねー!!」

「精神障害者自殺しろー!」


 まるでこの世すべての憎悪を集めてきたような怒鳴り声だ。

 間違いなく、僕へ向けて叫んでる。

 いや、心当たりはないのだが、うん、まあ、正直ここまでされるようなことには、俺も清廉潔白ではないんだけれども、ただ怒鳴る彼らのあまりの激昂っぷりからしてよっぽどのことなんだなと思わされる。

 ひょっとしたら自分はレイプ魔や快楽殺人犯にでもなったのかもしれない、いや、それこそ心当たりがない。

 しかしこの怒鳴り声はこれまで何度となく聞こえたもので、この鈍った体と心を癒すために散歩していたときにも罵倒されたし、また傷心を癒すために河原まで出かけて体育座りで黄昏ていたときにも浴びせかけられたものだった。

 偶然だろうか、いや、ここまで来れば疑いようはない。


 気にしないようにしていたがそろそろ限界かな。

 20余年、ニートなりに、いい人生だった、かなあ?

 ろくなもんじゃなかった。

 親と揉め、学校にも世間にも馴染まず、バイトもばっくれ、引きこもって、エロサイトを覗いてシコったり、匿名掲示板やまとめサイトのコメント欄では僕も謎の義憤に駆られたこともあればさんざん人を馬鹿にした、無断配信してるアニメや音楽に感動したこともあったっけ……。

 今にして思えば最低だったな俺、まあでもそこまでひどくないかも、ギリギリ限りなく黒に近いところで踏みとどまってるよね、うん、そんなに悪くないと思う、セーフ、セーフ、あー俺こんな感じだから嫌われるしクズ認定されちゃうんだろうなー。


「自殺しろー!!」

「いい加減死ねー!!」


 殺気に気圧されそうだ、これは死にたくなる、ならないけどね。

 以前の俺なら、彼らがどのような存在だか知らなくって、だからやたらと恐れていた。

 今は違う。

 最近、図書館で本を借りて読むようになって、なんとなく彼らの正体に勘付いたから。


 彼らは、おそらくプロだ。

 天皇制ファシズムの素直な崇拝者。

 もしかしたらそれと分かって利用しているだけかもしれないけど。

 信心深い学会員、または関西なんたら組の人たち、あるいは半分グレてるのとか。

 そして今回の場合なんとなくだが、完全にお仕事ってだけではなさそう、友達のよしみあたりが絡んでいそうな、いわゆるお付き合い特有のどこか粘っこい感じがしてて、私怨だなって思う。


 彼らの巧妙なところは証拠を掴ませないところだ。

 いざとなれば彼らはしらばっくれられるようにしてる。

 地位や人脈を使ってやりたい放題。

 戦後のころは暗殺が多かったようだが、昨今においては主にマスメディアや口コミを使った社会的抹殺が専らである。

 そういうお国柄というわけなのであり、政府一同はもしかしたら美しい国民の皆さんから声援とともに手を振られるよう苦心しているだろうか胡坐掻いているのかもしれない、ともあれそんな社会だから、まあそこに便乗して魔女狩りのようなことをやりたがる輩も出てくるのだ。

 いい子にしていれば持て囃されつついい目を見られる、悪い子してれば懲罰食らう、だから気に入らない奴は悪者に仕立てあげてやろうぜというわけ。

 そういう狡賢い人らも居るし、これに気づく気もなく生きてるような人が大多数かな、いやひょっとすると上手く躾けられて順応しているのかもしれないけど。

 まあ、そういうわけで、権力が全てという感じなんだ。

 だから都合の悪いことは容易に揉み消せるのだし、政敵を追い落としたいときには悪評を広めたい放題だ。

 右翼も左翼も、自由民主主義者もファシストも、みんながみんなこーゆーの分かってて利用してる。

 国民はまるで牧師に導かれる子羊たちというわけだ。


 え? 決めつけが過ぎる? 勝手な憶測? うん、それはその通りだね。

 実際、証拠は提示できていないから。

 いくつかの事件を述べて背後関係を仄めかすくらいのことはできるかもしれないけど、それにしたって言い逃れしようと思えばできなくはない、そうだな、たとえば例の”桜を見る会疑惑”を取り上げてみるけど、あれは山口組と安倍首相ひいては自民党及びその前進に繋がりがあるという事実を明るみに出したわけだけど、でもだからといってそこから想像して政府がヤクザを穢多非人扱いするかのように汚れ仕事の実行部隊として従えてきたとしても今日においては半グレ企業や宗教団体や議席なきかな政治団体などといった集団が真似事をして自分たちにとって都合の悪い人間を排除していたりするというのは妄想の域を出ないわけだから。

 どれほどありえそうな話に聞こえてもね?


 まあ、だから、僕は妄想に憑りつかれているんだろう。

 案の定というか世間的にも僕は精神病って扱いだ。

 入院履歴もあり、薬を投与されて、化学兵器によるものかな気体組成をいじってかな過換気症候群を誘発されて発狂させられ……。

 この鈍痛感はなんだろう、息苦しいのは、筋肉のけいれんは、思考がはっきりとしない、いつもならできる配慮ができない、とにかく余裕がない、ひどくイライラして、今にも暴れだしたいくらいだ。

 精神病院もやばい、繋がりがある、政府がそうしているところもあるだろうけど、どうかな地方は分権されて比較的アンコントローラブルかもしれない、縁故主義も相まって、私怨による制裁がまかり通る土壌があるんじゃないか。


 どうだろう、例えば特権階級には我儘が許されるというような意識があるんじゃないだろうか、些細なことに思えても気位の高さから激昂するだろうか。

 それを分かって焚きつけてる者もいそうだ。

 いや、なんとなく真似事をしている程度の者かもしれない、民主主義だからといって甘えているような連中は特にそうだろう。

 あるいは子供がやっているのかもしれないが、こんなの子供のやることではない。

 ともかく俺はひどい人権侵害の嫌がらせを受けていて、これは彼らにとって正しき制裁という扱いなのかもしれないが、その是非はさておき、いったい誰によるものなんだろう?

 こうなると、心当たりがありすぎる。


 なんだか地域社会そのものを敵に回しているかのような感じだ。

 その正体、細部まで解き明かすもいいだろうか、いや、もはやこの国でこんなことにそれほどの関心は持たれまい、自己満足でしかない、だいたい、そんなことをしているような懐事情でもない、もし時間もお金もいくらでもかけれるんだとしたって俺はゲームにアニメに小説マンガにオタク三昧するだろうし旅行とかにも超行きたいのでたぶん墓場まで持っていく、どうでもいい。

 俺にとって大切なのは、己の生存と、充実した趣味の時間と、もはや叶うべくもない俺の社会性のなさだけれども恋愛結婚したかった、仕事はしたくねーな必要だからやるってだけだし搾取されるんじゃアホくさいばかりだものな、労働に価値あり、労役に価値なし。


 どうしよう、困った、いつものように頭が働いてくれない、これじゃあ自助努力のしようがないじゃあないか。

 ああ、こうして僕は頭脳労働できないようにされてるんだろうか、だとすれば下手人は半グレ企業か、いや彼らもグルというだけかもしれない、なんだろう、這いつくばっていろよという強い意志を感じる。

 障害者という地位に甘んじていろよとでも?

 ふざけるな、底辺労働者なんてものは社会福祉などに助けられてようやく人生を謳歌できるくらいだろうに、この国では昨今特に自己責任論がまかり通って人が人を切り捨てる、ああ以前は自己犠牲論でしたっけこれも大概、くそう、さんざん労使関係を建前なあなあよろしくやっておいて、親の介護ですら残念ながら、俺は親に情は抱いちゃいないが義理はあるだろうに、あーもー無責任になっちゃおっかなー、まったく、まったく、よくない封建制だよな?


 俺は今更いい子のふりなんてできない、させてもらえない。

 世間じゃああまりにも横暴まかり通って、俺はまるでナチスの標的にでもなったような感じだ。

 ばかばかしい、あーもー万引きで生計立てていってやろうかな、狩猟採取民みたいでいいじゃん、よくないけど。

 おかしいな、仕事ってやりがいがあるはずなのに、搾取されて、貶されて、見捨てられて……。

 人生どうにもなんねーかもなー。

 あーあ、誰か助けてくれねーかなー、美人限定でマンコ舐め犬やりますので飼っていただけませんかね、つーか自宅にいる俺への嫌がらせをやめてもらってそんで親の脛齧りつつ勉強して外資系とか行きたいです、引っ越しすべきなのにお金ないんだよなー、狂わされた体調の回復を待って、いつまでだろう、いつまでもかなー、そんで親が死んだら万引き狩猟採取の民というわけだ、やってらんねー。


「自殺しろー!」

「親巻き込むなー!」

「はやく死ねー!」


 あーもー、うるせーな。

 死ぬわけないじゃん。

 従うわけないじゃん。

 君らは俺から協力を引き出せないんだろうに。

 さながら北風と太陽ってところさね。

 吹ぶけ吹ぶけ、凍てつき切りさらせ、こちとら決死だっつーの。

 分かるか? 躍動しない生命なんてものにそれ自体の意味はない、奴隷にはならない、そんなのは腐敗の過程でしかない。

 悪玉どもめ、きさまらには生来不可能だ、ばーかばーか。


 人知れず、決意表明。

 これはジハードかもしれない、決して折れない、どれほど醜かろうが、弱ろうが、些細だろうが、決して、決して。

 ああ、俺は無敵の人になった。

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