2話 マジ天使!
いっやほぉーい!生まれた!私の天使が!その名もぉ~エルザベスぅ!本当!私の妹マジ天使だから!
カーライト皇国 王都ミドラルド公爵邸
「キャッキャッ!アブーアブー!」
「よしよし!エルザベスは本当ーに可愛いわねぇ~!」
私、マルトル事ラキオ(転生前の名前)は生後半年の妹金髪に碧い瞳の超絶可愛いエルザベス事エルを抱っこしている!私が生まれてから3年後の念願の妹である。
前世では、孤児で血の繋がりの無い兄弟は沢山居たが…血の繋がった兄弟…いや…姉妹は初めての事だから凄く嬉しいのだ!
これは…私が守らなくてはな!早速鍛えなくては!腕立て腹筋背筋!スクワット!後は…走り込み!それに…剣術に体術も訓練しなければ!あっ!それと、魔法もだな!実を言うと生まれて直ぐに夢で神?に、また会って転生前に私に神の1柱が私にチョッカイを掛けて色々悪さをしてたらしい!だから、あんな無茶の依頼ばかりだったのだな!どうやら、其奴が転生時に私を女の子に変えたらしい!本当は、私の能力に合った男の子に成る予定だったらしい!まぁー、そんな事をした神はその事で存在を抹消されたらしい、まったくバカな奴だ!何にでも限度っと言う物がある!等っと考えていたら…
「いたたたた!エル!痛いってば!考え事をしてたのは謝るから!髪を引っ張らないで!」
「アブー!」
「まったく…お前って奴は…」
「おっ!マル!エル!私の可愛い天使達よ!今帰ったぞ!」
っと、私達の父カンザルス・リボリアは私っと妹をまとめて抱き上げた、無茶をするおっさんだ!まぁー魔法で身体強化してるから出来る事だな!実を言うと神?こと、主神様っと魔法の女神様から加護を貰い全ての魔法の耐性っと完全魔力制御のスキルっと膨大な魔力を貰ってしまったのだ!せめてもの償いだそうだ。
全ての魔法の耐性って事は…全ての魔法が使えるって事だよな?凄いよなぁ〜、魔力も…主神様っと魔法の女神様…これはちょっと貰いすぎのような…魔力量10兆っとかあり得ないだろ!まぁー今は主神様が封印してくれてそこまで多くは使えないのだが…それでも魔力量100万は、この国の宮廷魔法師長より多い!それも、完全魔法制御のスキルで完璧に制御出来ている!だが、流石に10兆の魔力量は今の完全魔法制御のレベルでは、制御出来ないから封印してくれて有難い!
「お父様!私、剣術っと体術!それに、魔法の訓練がしたいです!エルを守るために!」
「マル…その気持ちは分かるが…お前には、まだ早い!それに、先ずは文字や算術…公爵家長女っとしての嗜みを覚えなくてはダメだ!」
なんで…なんで!分かってくれないのです!こんなに可愛いエル!絶対に狙われる!悪い虫に!そんな輩は…私の手で漢女にしてくれる!
「…お父様の…お父様の…バカぁー!ハゲぇー!だーい嫌い!」
「…大嫌い…大嫌い…マル~!待っておくれぇ~!パパが悪かったよ~!」
お父様のバカ!ハゲ!もう知らない!大っ嫌い!