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第90話 ご覧の料理に使われた食材はジルベルトからの提供でお送りします

すまねぇ……すまねぇ……(更新遅延)

どうやら真昼間から大騒ぎしたい人は居ないらしく、大規模なお食事会という感じになりそうだ。

とりあえず知らない人たちへの個別な挨拶は後にして、簡単な挨拶だけして独り身自炊の渾身の卵料理を食べてもらうことにしよう。


まずは、タルタルな風卵サラダ。

ゆで卵の半分に切り、黄身と白身の一部をくり抜いて、くり抜いたものときゅうり、マヨネーズ、パセリ、塩、こしょうと少量の砂糖を加えて混ぜ合わせて再度残しておいた白身の器に詰めたものだ。


あっちの世界ではこれに玉ねぎを加えたものを良く作って酒の肴に食べていた。

もちろんヴェルさんがいるので、今回は入れない。

あ、ちなみに食材と調味料はジルベルトより提供されています。

さて皆様の評価は……?


「うまっ……ぃ」


ヴェルさんのお口にはあったようで良かった。

でもみんな無言で食べてるので途中で声を上げるのが怖くなったようだ。

俺もめっちゃ怖い。


「あの……お口に合いましたか?」


ヌマさん以外うなずいてくれた。

ヌマさんは一心不乱にもぐもぐしていて、味わうのでうなずくのも惜しい感じ……だといいなぁ。


ええいッ次だ!


次はオムレツ~トマトソースを添えて~!

何のことはない、オムレツにトマトソースをかけたもの。

独身時代に、半端に余ってしまった賞味期限ぎりぎりになってしまった10個入り卵パックを使い切る目的で作っていたオムレツ。


中には何も入っていないプレーンオムレツに玉ねぎを抜いた特製トマトソースをかけたもの。

トマトソースは良く作り置きを冷凍庫にしまっていたので、男の手抜き料理である。

オムレツの形は俺の以外焦げ目もなくとても良く出来たと自画自賛している。


さぁ、今度はどうだッ!?


……反応がさっきと一緒でした。

くっ……やはりみんなこの世界の神様やらドラゴンやら異世界人やらのせいで舌が肥えていやがる……。


いや、まだ俺には切り札があるじゃないかッ!!

そうだ、これさえあれば異世界転移の定番リアクション、


「おいしいッ! こんなの今まで食べたことないわッ!!」


という料理アニメ並みのリアクションをみんな取ってくれるに違いないッ!!


本日のラスト、蒸しプリン~カラメルソースはお好みで~っ!!

これでどうだ異世界人共ッ!!


……食べながら目をキラッキラさせてるのがヴェルさんだけですた……。

なにこれ超凹む。

あっ、クッコロさんとポンコツさんが自分のプリンをヌマさんに渡してる。

やめてッ!

死体蹴りみたいなことしないで!!

……とは言えないので、


「あ、あの……プリンのお代わりが必要なら言ってくださいね、まだありますか」


「ではすべていただきます」


ヌマさんが刹那で答えた。

……よかった、ヌマさんは気に入ってくれてたのか。


視線の端でヴェルさんが手を上げようとしておずおずと下げるのが見えた。

ごめんヴェルさん、終わったらまた作っておくからね。


食事会終了後、さすがに我慢できなくなって、


「お口に合いませんでしたか?」


「街のレストラン程度だったわ」

(by アルさん)


「知ってる料理ばっかりだったけどそこそこ美味しかったよ」

(by ジルベルト)


「酒のアテには塩気が足りなかった」

(by ゴウその1)


「酒のアテには塩気が足りなかった」

(by ゴウその2)


「おいしくたべた」

(by ヌマさん)


「美味しかったぞ。

 久々の家庭料理だったが堪能した」

(by クッコロさん)


「佐藤さんのご家庭が垣間見えたようでおいしかったですよ」

(by ポンコツさん)


「俺の方がうまく作れるな」

(by ジルベルトの義兄)


「旦那様の料理の方がおいしいわね」

(by ジルベルトの姉)


「パパの料理の方がおいしかった!!」

(by ジルベルトの姪)


とりあえずジルベルトの姉夫婦をぶん殴ろうかと思ったが姪ちゃんが満面の笑みで言ったセリフに俺は撃沈した。

ホント、子供って無垢な笑顔で一刀両断してくるよね……

感想も頂きましてありがとうございます。

返信はちょっと良くなるまでお待ち頂ければ幸いです。

今後のネタバレ書きそうになった……orz

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