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第57話 まったり ゆったり のーんびり

まったり遊んだし、作業を再開しよう。


風魔法を使って空中で羊毛をプレス。

一度石板の上へ退避させて、水魔法で汚れた水を除去してもらう。

デッキブラシや高圧洗浄機で一度プールを綺麗にして再度水を張ったら石鹸の出番だ。


ナイフで細かくそぎ落としながら石鹸を水に溶かす。

ぶっちゃけ専用の洗剤ではないので、痛むかもしれないが南無三精神で挑むことにした。


石鹸を溶かした水をまた50℃程度の温水にしたら、そこに羊毛を入れて油汚れを落とす。

さっきので温度を覚えたのか、サクッと50℃温水に変えてしまうヴェルさん、さすがです。


十分に時間が経過したあと、何度か水で濯いで脱水したら石板の上で乾かして完成。

乾燥させるのも魔法でやろうかと提案されたが、特に急いでいるわけでも時間がかかるわけでもないのでやめた。

アルさんに言われたら乾かす程度の心積もりでいようと思う。


「白いのだ……」


「白いね」


「雲みたいなのだ……」


「雲みたいだね」


べちゃ


「……でも触るとべちゃべちゃなのだ」


「乾けばふわふわになるよ?」


「そうなのかッ?!」


「羊みたいになるよ」


「あれは……結構ごわごわしてたぞ?」


そういやそうだった。

脂っぽかったし、生き物だから多少は、ね?


「脂汚れとか色々落としたから、アレよりは断然ふわふわになると思うよ」


「なるほど……」


べちゃべちゃと乾かし途中の羊毛をつつきながらヴェルさんはマジマジと羊毛の観察を続ける。

コダマ達もぺちゃぺちゃと羊毛を叩いていた。

何か確認しているのだろうか。


「そろそろ陽が暮れるから夕飯の用意始めるか。

 ヴェルさん、今日は蒸しと串どっちが良い?」


「串で頼む!」


「おっけー」


夕食は羊毛を見学に来たコダマ達のお陰でにぎやかに過ぎていった。

ラノリン「我らを無視とは現代人の風上にも置けぬ輩よ」


界面活性剤も遠心分離器もないのでラノリンはあきらめました。

( ˙꒳˙ )

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