第47話 実は鬼ごっこの変種の1つ
油作りも一応の完成を見て、直ぐにでも石鹸作りをと思ったが1度焦る気持ちを落ち着けることにした。
なにせ、採れた油が思った以上に少ない。
何とか石鹸を作るのに最低限の量は確保出来たのは幸いだが、製作に失敗してまた作り直すとか心が萎びてしまう。
ということでここは一興、コダマ達にお手伝いのお礼として遊びを教える事にした。
とりあえず“だるまさんがころんだ”でも教えてみようか。
鬼ごっこでも良いんだが、付き合っているうちに確実に肺を痛めそうだ。
オーク体型だからね、仕方ないね。
あと、
「……♪」
尻尾をブンブン振りながら待っているヴェルさん。
前々から俺がコダマに教えている事に多少の興味を持っていたからか、自惚れでなければ思いっきり羨望の眼差しを向けられている気がする。
……この状態で鬼ごっこなんて教えた日には、ヴェルさんは張り切って無双してボッチになる未来が見える。
まぁ、勝手な想像だけど……。
ということで教えるものは決まったしやってみよう!
「だ~る~まさ~ん~が~こ~ろ~ん~だッ!」
代わる代わる鬼をやりながらだるまさんがころんだを楽しんだ。
途中、ハンディキャップがてら止まるたびにポーズをとっていたらみんなまねしだした。
ヴェルさんが可愛いポーズを取ろうとしてこけたのが印象的。
案外ドジッ子属性もあるのだろうか……あ、あるね。
結構やらかしてるね。
ちなみに俺は特撮ヒーローのポーズを取り続けた。
うん、オタ活動に寸分の衰えなしッ!
最後の方はみんなでどれが1番良いポーズか決めるだけになっていたが、それもまたよし。
余談。
やはり、コダマ達は遊びを教えてもらうために数人だけ残っていたらしい。
一通り遊び終わったあと、1人が手を上げたと思うと森のほうにかけていった。
きっと広めに行くんだろう。
そんなに喜ばれるとは……。
知ってるもの全部教えてしまおうかな?
いや、一気に色んな遊びを教えたらコダマ達が困るか。
やっぱりお手伝いのお礼として教えるのが一番なのかな?
俺が知っている遊びも有限だし、なかなかに悩みどころだ。
『えった』が方言だったという驚愕の真実。
ᔪ(°ᐤ°)
劇中内ではくどくなるので省きましたが、色々ローカルルールを決めておっさん達は楽しく遊びました。
私の出身地ではだるまさんがころんだはだるまさんがころんだでしたが、これにも地方色があるとのこと。
皆さんの地方ではなんと言って遊んでいましたか?
( ˙꒳˙ )




