第5話 雌だろうが女性なので『さん』をつけないと落ち着かない。
( ꒪⌓꒪)<サブタイの内容は人見知りボッチの私に標準装備されています。
まさかの種族間違い。
まずはフェンリルについて調べてみることにした。
……北欧神話とか出てきた。完全に俺の世界のフェンリルの情報だ。
ちょっと考える。
検索ワードを『フェンリル』『異世界』にしてみた。
……さっきとまるで違う情報が出てきた。
どうやら『異世界』というワードが重要らしい。
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【フェンリル】
主神と大型狼のハーフ。半神。
狼の特性が最大まで引き出されている。
肉体的寿命は無く、生きている限り成長を続ける。
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主神まさかの獣○……ろくでもねぇ……。
しかしその後、キーワードを変えて検索しても、肝心の進化のページが見つからなかった……。
試しに『異世界』『進化』検索。
【お探しのページは見つかりませんでした。】
「ヴェルさんや、どうやらこの世界の生き物は進化しないようですよ」
少なくともこの杖に触ったであろうこの世界の人間(?)は進化を知らないのだろう。
「……そうか…………そうか」
ヴェルさんがうずくまってしまった。
「とりあえず別の方法がないか調べてみるよ」
「うん……」
さて、まずはどうするか……。
まずは地球の技術……は検索するだけ無駄だな。
じゃあこっちの技術だ。魔法とか?
そういえばそれっぽいステータスがヴェルさんのページにあったな。
再度ヴェルさんを検索して確認してみる。
身長体重のように数値化はされていないものの、『魔力量:神話級』『魔法スキル一覧』という項目があった。
……魔法はスキルなのか?
「ヴェルさん、魔法ってどうやって覚えるんだ?」
「……魔法か? 陣を覚えたり、呪文を覚えたり、イメージを覚えたり……いろいろだ」
「スキルって関係あるのか?」
「スキル? 魔法も技能といえば技能だが……ん? 何のことを指している?」
「ほら、スキルポイントとか」
「何に使うポイントだ?」
ヴェルさんが完全に首をかしげている。どうやらそんな便利機能はこの世界にはないらしい。
異世界物の定番だからあるかと思った。
「あ~……悪い、忘れてくれ」
ということは、『魔法スキル一覧』はヴェルさんが使える魔法一覧ということか。
試しに覗いてみる。
属性魔法、幻惑魔法、回復魔法、強化魔法……とりあえず魔法がたくさんだ。
「魔法の線で探してみるか」
まずは魔法の種類を調べてみる。
・属性魔法:物質に影響を与える魔法
・幻惑魔法:精神に影響を与える魔法
・変性魔法:物体を変質させる魔法
どうやら回復魔法、強化魔法は変性魔法の一部らしい。
且つ、この分類自体この世界の魔道士が勝手に分類したものらしく、年々分類が変化していると書いてある。
例えば“属性魔法”は、昔は“4元魔法”“破壊魔法”と新しい発見や世俗の変化で呼び名が変わっているようだ。
さらに探してみると、変わり種を発見した。
・龍魔法:龍族が使う魔法
中身が気になって軽く見てみたらファイアブレスがあった。
……属性魔法じゃないの?
しかしドラゴンもいるのか……。
ちょっと気になってドラゴンを調べてみる。
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【ドラゴン】
古代龍を長とする王権制の種族。
個体数は高位の者ほど少ないが、その力は無類であり、神々と同格である。
また巨体のため、食糧の問題が発生した歴史を持ち、
それを解決するため上位の者は人化の魔法を使用する。
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「あったーーーーーーっ!!」
「本当かっ!?」
問題解決の糸口をヴェルさんに説明して2人で小躍りした。
ちなみに後で小型化の魔法を検索した結果、物理的及び精神的に生物を抉って無理やり小さくする魔法だった。
禁呪指定されている上、焚書されたらしい……見る限り欠陥魔法だし当たり前か。
衝撃の事実(主神の行い)。
ヴェルさんが魔法の覚え方を知っているのは、人間達を仲間になりたそうな視線で見ていた時に
人間達が話していたからです。
(尚、気づかれた上に攻撃されたのでコロコロした模様)
(。-ω-)