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第41話 対話の重要性

昨日、念願のブックマーク100件を達成いたしました。

皆様ありがとうございます♪

(o'ω'o)ノ

夕暮れに大量の竹と共に戻ってきたヴェルさんは俺を見つけると嬉しそうに手を振った。


「待たせたな、スズキ♪」


「ヴェルさ~ん……」


俺は安堵のあまり、半泣きでヴェルさんに抱きついた。


「どうしたスズキ、今日は泣き虫なのか?」


「そ、それが……」


「あら?

 そのオークがそうなの?」


ヌマさんのことを説明しようとした矢先、ヴェルさんの後ろから知らない声が聞こえて、反射的に目を向ける。


そこにはヌマさんがいた。


「ひぃっ!」


Whyの文字が頭のなかで荒れ狂う!

それを宥めるようにヴェルさんが俺を撫でてくれた。


「よしよし……アルケニー、お前スズキに何かしたのか?

 場合によっては……」


「初対面よ。

 それに白豚オークっぽく見えるけどそいつ人族でしょ?

 大半の人族は私を見たらそんな感じになるわ」


ちょっと期待してたけど、との呟きが聞こえる。


「あ、アルケニー?」


ヌマさんじゃない?

おずおずとヴェルさんの肩越しに再度姿を確認する。


逆光のせいだからだろうか。

確かにヌマさんと"上半身"のシルエットは一緒だった。

だがよくよく見てみれば大分違う。


延び放題の髪のはその顔をほとんど隠してはいるが地面にはついておらず、しかも黒髪。


肌の色はヌマさんよりさらに白く髪とのコントラストが妖艶だ。

ついでに胸もチューブトップでバストのトップだけを隠すという簡素なもの。

しかもヴェルさんよりでかい。


そしてヌマさんとの最大の違いは"下半身が蜘蛛"であるということだ。

ようするに彼女はモン娘の定番であるアラクネだった。

正直胸を撫で下ろした。


「あっ、失敬。

 人違いしてました。

 ごめんなさい」


なら別に怖がることもないので、すぐあやまった。


「「人違い?」」


とりあえず二人に経緯を説明する。


「なるほど敵なのだな」


グルル……とヴェルさんが唸るとアルケニーさんがぺしっと突っ込みを入れた。


「どうしてそんな結論になるのよ。

 貴方……えーと豚で良いわね」


「スズキに対して豚とは失礼だぞ!」


「相手の嫌がる呼びかたして一緒にいるのが嫌だったから外に出て放っておく奴なんて豚で十分よ」


アッハイ、返す言葉もありません。


「しゃんとなさいな。

 仕方ないわね、一緒に行ってあげるからまず、謝るところから始めなさい。

 それとヴェルフール」


「な、なんだ」


「どんなにこの豚が大事でも、その行動を全肯定しないように注意なさい。

 人型種族をよく知らない貴女には酷な注文かもしれないけど」


ヴェルさんとふたりして首肯く。

なんというかこのアラクネのアルケニーさん、凄いまともな人だ。

ちょっとお仕事のほうが忙しくなってきたので近々また1週間ほど更新をお休みしとうございます。

その際はいつもどおり後書きにて告知を行いますので、何卒よろしくお願いいたします。

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