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第27話 あくまで呪いという扱いらしい

不死()。

(´・ω・`)

「混乱してるところ悪いが落ち着け」


まだ慌てるような時間じゃないと落ち着かせる変態。


「えっ死なないって、それ消したって……え?」


え?


「いいか、『不死』は死なないだけだ。

 傷を負えば痛いし切り離された部位だって高位の回復魔法でもないと再生しない、病気にもかかる」


それはほぼ体験済みだ。

ヴェルさんに会うまでの1週間は喉が渇いて腹も減って死にそうだったし、

虫に刺された時は回復魔法を使われるまで痒くて死にそうだったし、

さっきまで風邪で死にそうだった。


……あれ? 俺って結構死に掛けてる?


ま、まぁいいか。

要するに身体がどうなろうが死なないということだろう。

身体が全身切り刻まれても、腐っても……。

背中に冷や汗が滝のように流れているのが分かる。


「それは……ほぼゾンビでは?」


「屍ではないから多少違うが概ねそうかもな」


「ぐ、具体的にどの状態までいけるの?」


「ん~わりと?

 担当じゃねぇから説明が難しいな。

 知ってるのは出来るだけ病気にかかる前に飲ませろって事か?」


「病気にかかる前ってっ?!」


「全快しただろ? なら大丈夫じゃね?」


適当だな、この変態!


「じゃじゃじゃじゃじゃぁ、病気じゃなくて肉体損壊で……例えば脳缶になっていたらっ?」


「ノウカン? わかんね、どんな状態の事言ってる?」


「脳みそを入れ物に突っ込んだ状態」


主に虫が良くやるアレを思い浮かべて欲しい。あの状態でも果たして生きていられるのだろうか。


「こえーよっ!?

 なんだよその発想っ?!

 と、とりあえずいけるだろう……たぶん」


マジかよ、ほんとに呪いじゃあないかっ!

精神が先に死ぬわッ!


「こっちにも色々理由があんだよ。

 ま、気にしなくてももう不死ではなくなったから問題ないだろ……と、訂正だ、これを渡す」


空中に手を突っ込んだかと思うと、その手が何かをもってまた姿を現した。

見てみると全体的にのっぺりしている木彫りの人形だ。


「空間魔法使えるの?」


「博識だな、この世界では神族だけが使える魔法だ。

 ヴェルフールも素養はあるはずだが、習いたかったら俺以外の別の神様に頼め」


「ゴー……様は教えてくれないのか?」


「面倒だから嫌だ。

 その木彫りの人形だがお前が祈れば病魔退散してくれる。

 今回みたいなときに使え。

 一応傷も直してくれるが……こっちはヴェルフールがいるお前には必要ないかもな」


「……これ割りとすごいもんじゃないのか?」


「そうだな、神様に直通で思念を飛ばせる」


電話……もしくはトランシーバーだろうか。


「ちなみにそれに出るのは癒しの神だけだ。

 お前以外のやつが祈ってもあんまり効果はない。

 さっき飲んだソーマの製造元と言えばわかるな?」


「癒しの神は酒造りもしてるんですね」


「酒……? あぁ、酒な、うん」


変態がなにやらモニュモニュしているが、薮蛇になりそうなので追求しないでおこう。

お小水だった日には吐き出してしまう。

匂いも風味も大吟醸酒だった。今はそれで十分だ。


「カタカタ震えてるが……まぁ良い。次で俺のお使いも最後だ」


お使い?


「別に含みはあまりねぇよ。

 良いか? 最後にお前に言わなきゃならんのは、1年この世界で暮らせって事だ。

 そのあと元の世界に戻せる……たぶん」


「え……?」


ゴーは俺の抱えている最大の問題をたった一言で吹き飛ばした。

やっとこさ重要な所まで来ることが出来ました。

あと2回程度でこの章も終わりです。

そして個人的な趣味全開の章がやっと……始められるんやなって……

(っ´ω`c)


あと今回のオッサンはショッキングな事実に直面しすぎて軽くメダ○ニ状態ですのであしからず。

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