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第17話 雑草やらはボーボーに生えてました。

多少ショッキングなので、ご注意をば。

(_・ω・)_

「柱に強化魔法の紋様がある。これのお陰で家屋が保たれていたのだな」


ヴェルさんが柱を撫でながら納得する。

ということは、前に住んでいた人は魔法使いか。


家屋の広さは6畳より少し広そうだ。

台所は土間になっており、生活スペースとは段差になった板間と区切られている。

外はログハウスだが、内部は昔の日本家屋の造りに似ていて時代劇を思い出す。

畳じゃないのが残念……。


板間には崩壊している机や椅子の残骸。

そしてベッドの残骸の中には骨が埋もれていた。


「崩れているが、遺骨の位置的に……眠ったまま死んだのか?」


動揺を隠すように疑問を口にした。

こっちに来て初めて見た人間の死体……。

頭蓋骨の形から見て、きっと俺と同じような容姿の人族だろう。


「……大丈夫か?」


ヴェルさんが声を掛けてきた。


「あ、ああ……そ、そうだ……杖で身元を調べられるかも……」


俺は一歩遺骨に近づこうとして崩れ落ちた。


腰が抜けた。


慌てたヴェルさんが身体を支えてくれる。


「ご、ごめん」


「ど、どうしたんだ、スズキ!」


身体に力が入らない旨と、自分が人の死体に慣れていないことを伝える。

ヴェルさんは何も言わずに寄り添ってくれた。


込み上げてくるものを何とか我慢しながら、俺は少しでも何かしようとイルカを呼び出した。


「何か御用です?」


イルカは渋い顔をしていた。

会ったときとはテンションが雲泥の差だ。


「ど、どうかしたか?」


何とか声をかける。

イルカはフルフルと顔を横に振る。


「いえいえ。ささご用件をどうぞ?」


「じゃ、じゃあ……あの遺骨について調べたいんだけど、杖を遺骨に触れさせたらこの人の名前とかわからないかな?」


「名前くらいならわかりますねぇ。あくまで記憶の残滓だけが読み取れるので半生を知りたいという話なら無理ですが。しかし、なんでまた?」


「お、お墓を……作ろうかと」


イルカが少し目を見開いた。

そして『お人よしですねぇ』と小さく笑う。


「そういうことなら、出血大サービスしましょうか! あの人は私の先代の所有者さんですから♪」

死体と言うより遺骨ですが、あえて文章内では死体と表現しています。

(。>ㅅ<。)


しかし、思った以上に真面目回になってしまった……

:(´◦ω◦`):プルプル

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