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第6話 秘めた恋心

ボイラは秘密主義。実は熱い恋心を心に秘めておりました。その相手とは…

「ふぅ・・・・・・」

朝からの溜息に妹が心配そうに俺を見る。

「あぁ、ごめん。大丈夫だから」

俺はニッコリ笑うと学校へ行くために家を出た。

昨日の殺人未遂事件で疲れて帰宅後すぐに就寝したけど・・・キティ大丈夫かな?!

俺は心配していた。・・・が、3分後に俺は心配などいらなかったことを知る。

「ボォイラァ!!オハイオォォォォォ!!!!」

キティだ。間違いない。このハイテンションはキティ以外にあり得ない。

キティを見ると切り傷や痣はひどいものの、骨に異常をきたすことはなかったらしい。

しかも。痣は全部服で見えない所につけてあった。そこまで考えての殺人計画だったのか・・・。恐るべし、キティ姉。「お…おはよ…」

俺が挨拶を返すとキティは昨日のことなど何も無かったように輝く笑顔を見せた。

「ところでボイラ!!沖縄の子とはメールしてんのかい??」

あ…そぅいやぁ返してなかったなぁ…。

「昨日返してないけど…今日返事するよ」

俺が言うとキティはすねたように唇を尖らせた。

「いいよなぁ〜…俺なんか誰からも返事こないままさぁー」

キティ…半分死にかけたにも関わらず出会い系のことしか頭に無いのか…。

「…キティあっぱれだね!!」

本心だ。まさに『あっぱれ』の一言だ。

「お前ならわかってくれると思ってたゼェェェ!!」

キティが抱きついてきた。

朝から男と抱擁を交わすなんて…暑苦しいキティの腕を引き離す。

「お前達…なんで朝っぱらからイチャついてんだよ。キショイぞ」

後ろからイケメン臭を振り撒きながら愛ちゃんが歩いてきた。

「何言ってんだよ!!愛ちゃんなんかハードゲイじゃろがいっ!!」

キティが挙手しながら叫ぶ。

思わず周囲の人達の視線が愛ちゃんに向く。

しかし愛ちゃんは焦ることなく微笑みながら言った。

「そう見えるか??」

…まいりました!!バックに薔薇の花が見えた。

こんな綺麗な顔して微笑むのは反則だよ愛ちゃん…。

周囲の人達(老若男女問わず)は美惚れて溜め息を洩らす。

「そんな王子に乾杯!!」

キティも愛ちゃんのイケメンぶりに降参したらしい。

俺は愛ちゃんを見ているとときめいてしまう。

いや…ハードゲイではなくて…。

愛ちゃんはお姉さん(唯子さん)と似ている。

一卵性双生児のようだ。

愛ちゃんを女の人の体にして髪を伸ばしたら唯子さんになる。

実は俺は唯子さんに恋こがれている。

読者の方々…まだ誰にも言ってないから、くれぐれも内密にお願いします。

染めてない薄い茶色の髪の毛に透き通るような白い肌。

いつ見ても自然体で柔らかな笑顔を浮かべている。

「たまらん…」

思わず心の中の言葉を口にしてしまった。

俺は慌てて周りを見回す…誰も聞いてなかったらしい。良かった…。

俺は愛ちゃんの横顔を眺めた(横目で)。やっぱ唯子さんとそっくりだなぁ…。

「何??何かついてるか??目やにか??まさか鼻毛?!」

愛ちゃんは顔を隠した。

いや…別に良いんだけどさ…。

キティは愛ちゃんが顔を覆っている手を力ずくでひっぺがそうとしている。

たまらなくなった俺は愛ちゃんに言った。

「愛ちゃん…お願いだからこれから鼻毛とか目やにとかウ○コとか…そうゆう言葉使わないでね…」愛ちゃんはニッコリ笑って頷いた。やっぱ王子っスよ!!この人ヤバイっスよ!!

キティは怪訝そうな顔で俺と愛ちゃんを交互に見つめる。

そうして俺達は、また並んで歩きだした。俺は思った。

いくら好きな女の子でも、何でも許せるって思っても…聞きたくない言葉はある。男は女に夢を持っているのだから!!

どうか神さま。

唯子さんはそんなこと言えない人であるように…俺の気持ちが届けば最高です。アーメン!!

はい!!遅くなりました(TДT)花想でございます!!読んでくださってありがとうございます!!今回はボイラが実は愛ちゃんの姉を好きだったというのをばらしました(笑)これからもどうぞ読んでやって下さいませm(_ _)m

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