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第5話 よもやテロじゃん!!

今回はキティ一家&あいちゃんとあいちゃん姉の団欒、そして家族愛(?!)を描きました。皆様も家族とのコミニュケ−ションを大切に☆

「はぁ・・・・・・」

めちゃくちゃに荒らされた後のキティの部屋で俺達は溜息をつく。

「キティの姉ちゃん相変わらずだな・・・。」

俺の言葉にボイラも頷いた。

あの後・・・エレベ−タ−から悲鳴が聞こえた後、キティはマッハの速さでベッドの下に隠れた。俺とボイラはただ顔を見合わせていた。エレベ−タ−の扉が開く。二人が見たもの・・・それは恐ろしい形相をしたキティちゃんに顔がそっくりなキティ姉と某芸能人(Ga○t)くらい整った綺麗すぎる顔で血の海に溺れるキティ兄の姿だった。

((鬼だ・・・・・・))

ボイラとあいちゃんは硬直して、震え上がった。

「どこだ・・・オラァ・・・隠れてんのはわかってんだよ・・・」

キティ姉はゆらりと揺れるとキティの部屋の家具を全てひっくり返しだした。「出てこねぇと殺すぞ?!」

キティ姉はキティ兄の首根っこを掴んだままズルズルとひきずる。

まるでホラ−映画のようだ。

「今出てきたら半殺しで済ませといてやんのによぉ!!」

いやいやいや…だからって出てくるバカはいませんて!!

「……は…はい…」

出てくるバカいたぁ!!ってゆうかえぇぇぇ?!出てくんのかよ!!なんで?!半殺しだから?!

「あたしは約束は破んねぇからよぉ!!」

それからのキティ姉のバイオレンスな行動は…言うまでもない。

ただ1つ言えることは、有言実行。約束どおりキティ姉は半殺しで止めた。っつか半殺しにした。

いやマジで。俺達は我が身かわいさに止めに入る勇気も出ない。

あまりにも怖すぎた。その瞬間……

「理沙ちゃぁん!!ママがプリン食べちゃったのぉ。でも新しいの買ってきたわよぉ!!」

内線からはキティ母の声(ものすごく美人)。犯人は兄でも弟でもなかったらしい。

一瞬考え込んだキティ姉はフンと鼻を鳴らしてキティを床に投げた。

「わかったか!!」

明らかに意味不明。間違っていても謝る気配はない。なんて姉なんだ。恐ろしい…。

そして今ここには俺とボイラと重傷者(2人)が残された。

それからまもなくしてキティ兄とキティは手当てのために、かかりつけの病院に運ばれて行った。

大惨事を目の当たりにした俺達は疲れきって帰路についた。

俺にも姉はいるが…あんな事件にはならない。なぜならばバカだから。喧嘩してもすぐ忘れる。

「ただいま」

俺が帰宅するとピンクのエプロン姿の姉が出てきた。

「おかえりぃ☆今日は唯子特製のカレ−☆ONTHE☆ライスよ」

ただのカレ−ライスだ。あきらかに。バカ丸出しだ。

俺はカレ−ができるのを待つ為にリビングのソファに座る。

「姉ちゃん、俺が姉ちゃんのプリン食ったらキレる??」

俺が聞くと姉はしばらく考えて答えた。

「ん〜…焼きプリンなら怒る。めっちゃ嫌がらせする!!」

ん〜…バカだな。うん。知ってたけど。そんな具体的に言われても俺、焼きプリン好きくねぇし。

「じゃぁ普段の生活でどんな時にキレんの??」

姉は首をかしげながら考え込む。我が姉ながら可愛らしい。いやシスコンじゃねぇし!!

「太ってる友達に"アンタ痩せすぎ!!色気無いじゃん!!"って言われるの。お前みたいに巨乳だけど引っ込んでる所が無い体のドコに色気あんだよバ−カ!!(キレ)って思うから(ニコッ)」

笑顔の奥の悪意が怖い。

「あと成績の悪い友達に"アンタなんで勉強しないのに点取れるの?!ずるいよね!!"って言われるの。お前とは出来が違うんだよボケが!!(キレ)って思うから(ニッコリ)」

姉ちゃん…いつもの姉ちゃんじゃない…。

「へぇ〜……」

いつもニコニコとバカ丸出しのはずが(キレ)の部分は悪意に満ち満ちている。

「だからコッソリと嫌がらせすんの。太ってる子にはおやつん時にカロリ−の高いやつ選んであげたりとか…成績悪い子にはわかってる問題をわかんないって言ったりとか」

ストレスたまってんだな(汗)

俺は気付いた。バカはバカでも、ただのバカと悪意をもっているバカがいる。

ただのバカは能天気だが、悪意をもったバカは意外と危ない。

俺も知らないうちに復讐されているんだろう…。こっえ〜…。

嗚呼、神様どうか姉ちゃんがバカを脱出できますように。ア−メン。

はい!!すいません。遅くなりました。。そして読んで下さる方々、本当にありがとうございます。皆様のおかげで花想は動いておりますです。はい。今回なんだかグダグダになってますね。ものすごく自覚です。次回からは悔い改めハイテンションでいきますので、どうか見放さないでやって下さい。そして感想や評価など、どうぞよろしくお願いします。では、ハイテンションの修行にでも行ってまいります!!

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