森で ―前編―
遅くなりました、第6話です。
「――――はぁ、はぁ、はぁ」
一人の少女が森の木の上で息を荒くして、来るべき敵の攻撃に備えていた。
「はは、お嬢ちゃん、隠れたって無駄だよ、気配を読むなんて俺らには朝飯前なんだって」
「くっ」
そういうと少女は木の陰から弓先だけを覗かせて、声の主に向けて同時に三発の矢を放つ。
ヒュンヒュンヒュン、風を切り裂きながらほぼ同じ威力で放たれた矢は、少女が弓使いとして上級者であることを物語っていた。
「無駄、無駄」
そういった黒いローブを纏うリーダー格の男らしきは手を掲げ、
「大いなる風よ、我に仇名す物の障壁となり、我を守りたまえ、ウィンデーグ!!(風の迅壁)」
ヒゥゥゥゥ、その男が唱えると同時に男の目の前に厚い空気の塊ができた。
ガガガ!!、その放たれた矢は当たった音は大きいものの、見えない壁に阻まれてしまった。
「くっ、解法!!」
少女が言葉を紡ぐと矢に込められていた魔力が炸裂した。
ドゴォォォオオオン!!!! それは大きな音と共に周りの土を巻き上げながら、大きな爆発を起こした。
少女は爆発の後を確認することもなく、その場を離れようと次の木に飛ぼうとしたら、後ろから、
「くくく、だ・か・ら、お嬢ちゃん、無駄だって、諦めな」
後ろからの声の主はさっきまで矢を受けていた男だった……。
◇◆◇◆◇◆
「ふん、ふん、ふん~♪」
『何じゃ、ご機嫌じゃのぅ』
「ああ、なんたってこの世界に来て初めての飯だもんな」
そう俺は今飯を作っている。
あの街を抜けた後、森は一応人が歩ける程度に切り開かれた道を走っていたんだけど、高速道路じゃあるまいし、石ころが転がってたり、ゴツゴツしてしてるもんだからお尻が痛くなって、ちょっと切り開かれた木の幹がある所に休憩することにした。
『しかしそちは料理が上手いのぅ』
「上手いってほどじゃないけど、まあ母さんが忙しい時とか遅い時はよく作ってたな~」
『なんと!! じゃあ、じゃあ、あ、甘い物は…』
「ああ、作ろうと思えば作れるけど――――」
「ほ、本当か!? 本当なんだな!?」
「ああ、けど、そんなに甘いもの好きなのか??」
『うむ、わらわは大好きじゃぞ』
「じゃあ、今度作ってやるよ」
『本当じゃな? 絶対じゃぞ!! 絶対!!』
「はいはい」
そう言いながら俺は今晩のご飯であるシチューの鍋をかき混ぜていた。
「よし、いいかな」
俺は味見をすることにした
「ふぅー、ふぅー、ごく、よし、ばっちしだな」
「わらわも、わらわも~」
いつのまに現界していたのかすぐ隣にティアが現界していた。
「うわ!! びっくりさせんなよ」
「そんなことはいいからわらわも一口」
「はぁ、お前は子供かよ。まあ、いいや、はいどうぞ」
「ふぅ、ふぅ、はむ、ん~おいしい」
「そいつはどうも。さて食うか」
「うん!!」
俺は二人分の器を虚空から出すと注ぎ分けた。
「そういや、ティアは食べる前、神に祈ったりしてた??」
「うむ、していたがどうして?」
「そうか、いや、飯を食べる前の習慣ってやっぱ違うんだなーって」
「そうじゃな、宗教なんかによっても様々じゃしの、まあもっとも、もう神など信じてはおらんがな」
「俺もだよ、まあでも食べ物には感謝しなきゃな」
「うむ、そうじゃな、そちの国では『いたたきます』と言うそうじゃの」
「そうだよ、じゃあ食べるとしますか」
俺はティアに手本を見せるために、目の前で手を合わせて、
「いただきます」
と言った。
するとティアも同じようにゆっくりとした動きで俺と同じように目の前で手を合わせ、
「い、いただきます」
「はい、どうぞ」
そう言うとティアは嬉しそうに顔を綻ばせて、パクパクと早くはあるのだが、流石お嬢様らしく上品に食べ始めた。
「さて、俺も食べますか~」
「うむ、いふぇえるぞ」
「食べながら話すな、急がなくても飯は逃げねえよ、それじゃ、いただきま―――――」
ドゴォォォオオオン
「うわっ、何事だよ?、てか、あ、熱っ!!」
「火属性の魔法じゃな。ここからそれほど遠くはないようじゃな」
俺はシチューをこぼして火傷しそうになりながら、とにかく状況を確認するために、気配を探る。
「3、いや、4人だな。」
俺は次に耳を地面に近づけて足音聞く。
「憶測だけど、一人が追われて、3人が追っているようだな」
「ほぉ、すごいな空は」
「それほどでもないよ、まあ行ってみよう」
「そうじゃな」
俺のスピードについてこれないからティアには霊体に戻って貰って俺は足を進めた。
はぁ、まさか俺から巻き込まれにいくとはな……。
◇◆◇◆◇◆
「くくく、だ・か・ら、お嬢ちゃん、無駄だって、諦めな」
「くっ」
そういうと少女は自身に付け焼き刃の身体強化の付与魔法をかけて、さきほどの比ではないくらいのスピードで次の木に飛び移ろうとした。
「ふぅ、頑張っちゃって、いい加減あきらめな」
そうゆうと男は一指し指をつきつけて
「風よ、我が言葉に従い、目標へ射出せよ、ウィンガン」
そう言うと男の指先に風が集まり風が圧縮された球体ができ、それを男は少女へ向け放った。
ヒュンヒュンヒュン、男の指から射出された球体は周りの木々を倒しながら少女に迫り、とうとう当たってしまった。
「きゃ!!」
少女は空中で打ち落とされた。
「インパクト時に迅壁を張ったか、たいしたもんだ、だが、詰みだお嬢ちゃん」
「くっ、どうして私を襲うんですか!!」
「それはお嬢ちゃんがピースを持っているからさ」
男がいった通り少女は首から青色のピースを提げていた。
「これはいけません。これを探している持ち主がいるはずです」
「そうかもしれないが、俺らにはそれが必要だ。ちっこいくせに膨大な魔力があって、売るところに売れば大金になるからな」
「なっ、それでも人間ですか!、これは本当に必要な持ち主に渡すべきです」
「あいにく、俺は他の奴のことなんて興味はないしな。さぁ、いいから、こっちによこすんだ」
「い、いやです。これはあなたのような人には渡せません!!」
そう言うと少女はピースを胸に抱えてうずくまった。
「はぁー、いいかげん渡してくんないと力ずくで奪うよ。俺も鬼じゃないから女の子は傷付けたくないんだよ、最後だ、こっちへよこすんだ」
「だめです!! これはあなたたちのような人たちが持つべきではありません!!」
「交渉決裂だな。悪いがお嬢ちゃん、死んでもらうよ」
「くっ……」
そういうと少女はどうすることも出来ずに、その場に蹲った。
「苦しまずに殺してあげるよ」
そう言うと男は左手を突き出し
「風の精霊よ、汝の通る道を妨げし物を駆逐したまえ、ウィンザーグ!!」
そう唱えると男の目の前に大きな緑色の球体ができ、その中にいくつもの竜巻のような物がある。
「じゃあな、お嬢ちゃん」
ヒュゥゥゥウウウウン、その球体は周りの木や草や土を巻き上げながらそれは少女に迫っていった。
少女は持ち主が誰かもわからないピースを大事に抱えて、その場に来るべき攻撃に怯えてかがんだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ………………。
「あ、あれ?? 私生きてる??」
そう言って顔を上げると目の前には漆黒のコートが風を受けながらパタパタとはためいていた――――。
◇◆◇◆◇◆
俺は木から木へと飛びながら、移動して気配のした場所についた。
その場には女の子と盗賊風の男三人がいて、女の子は襲われているようである。
俺は気配を完全に消しながら耳を傾けてみると、
「はぁー、いいかげん渡してくんないと力ずくで奪うよ。俺も鬼じゃないから女の子は傷付けたくないんだよ、最後だ、こっちへよこすんだ」
「だめです!! これはあなたたちのような人たちが持つべきではありません!!」
「交渉決裂だな。悪いがお嬢ちゃん、死んでもらうよ」
どうやら殺されてしまうようである。
『空、助けてあげないのかの?』
「そうだな……」
俺はもうしばらく様子を見ることにした。するとリーダー格の男が『苦しまずに殺してあげるよ』というと、男の目の前に大きな緑色の球体ができた。
『あれは、ちとマズイのぅ……』
「なんだあれは?」
『あれは、風の中級精霊魔法ウィンザーグじゃな…。奴め、あの少女を粉々にするつもりじゃ』
「はぁ!? マジかよ……、どうすればいい?」
『そのコートで防ぐのじゃ、それは妨魔効果付きのコートじゃ、あの程度の攻撃なら完全ではないが、すこし空が吹き飛ぶくらいの衝撃で納まるじゃろ。それに空ならその程度の衝撃なら緩和できるじゃろ??』
「まあそれしかないなら仕方ないか」
『うむ、気をつけるのじゃぞ』
「ああ」
そういうと俺は蹲っている少女の二歩手前ぐらいに着地して、その球体を受け止めるためにコートを引っ張って構えた。
そうすると球体とコートが触れた瞬間、その球体は跡形もなく消えてしまった。
「は??」
『こ、これは…。あ、それよりも少女じゃ』
「あ、ああ」
俺は目の前の驚いている少女に向き直って言った。
「大丈夫か??」
そう言うと少女ははっとして、ようやく自分が生きてることを理解したようで、泣き出してしまった。
「ひっぐ、ぐ、うぇ、うぇ~ん」
「あれ?? 俺なんか悪いことしましたっけ??」
『そんなことはよい、それよりも目の前の敵に集中するのじゃ』
「おっと、そうだったな」
俺は、その子にコートを掛けてやり男たちに向き直った。
「おい、おっさん達、女の子一人を追い回すなんて最悪だな」
盗賊の男たちは目の前の出来事が理解できず唖然としていたしていたが、空の言葉を聞いて気づいたようで、
「お、お前はなんなんだ!?」
「か、頭のウィンザーグを止めるなんて、何者だ!?」
「ふむ、人の獲物を取らないでもらえるかな?」
順番に手下のような男二人とリーダー格らしき男である。
「はぁ?? お前らなんかに名乗る名なんてないんだよ!! この変態ども!!」
「ふざけんなよ、ここに居る方を誰だと思っている?」
「知んねぇよ、ただのむさっ苦しいおっさんだろうが!!」
「なんだと?、少年その言葉忘れるでないぞ!!」
「なんだ、やるのか? いいぜ、やろう」
そういうとまず手下の男たちが何か魔法を唱えながら迫ってきた。
俺は虚空からツインゲベアを取り出し、走りだした
「おお!?」
俺は驚いた。なぜならいつもよりも数倍はやいスピードだったからだ。
『身体強化系付与魔法じゃ、もっとも空はもともと常人よりも鍛えてあるが、少しは役に立つじゃろう』
「サンキュ」
俺は目にも止まらぬスピードで飛び出し迫って来た男達が放つ火の玉や水の玉なんかを避けつつ、懐に入り込み、一発蹴りをいれた。
途中メキメキって音がしたけど構わず、二人目の男の後ろに回り込み、ゲベアの持つ所で首を叩いた。
二人の男はそれっきり動かなくなってしまった。
「な!? お前何者だ!? 私より弱いとは言え俺の手下を倒すなんて…」
「だから、お前に名乗る名なんてない。そっちからこないならこっちからいくぞ!!」
そういうと俺はまた、目にも止まらぬスピードで踏み出した。
「くっ、身体強化でこんあなスピードはでないな、貴様、相当のてだれだな。よろしい、掛かって来い!!」
そういうと男も目にも止まらぬスピードで風を纏いながら迫ってきた。
「遅いっての」
俺は周り込んで蹴ろうとしたが目に見えない物に阻まれてしまった。
「なに!?」
「無駄だ!!」
そう言うと男は振り返り指先から球体を放った。
「ウィンガン!!」
「くっ」
俺はとっさに判断して、逆に懐に踏み込んで攻撃を避け、その場から飛び退いた。
「む?、やるな少年よ」
「あんたもな」
俺ははどうしようかと考えていると、
『空、なぜ、ツインゲベアを使わんのじゃ!?』
『撃ったら、死ぬだろうが!! あのおっさん』
『敵に情けは無用じゃ』
『嫌だっつうの。おれは17歳で人殺しなんかなりたくない…』
『そういう場合じゃないじゃろうが!!』
『嫌なもんは、嫌なんだよ!! なあ、どうにかできないか??』
『そうじゃな~、おお!!、そちが殺さない弾を想像するのじゃ』
『どういうこと??』
『ツインゲベアの弾は持ち主が想像すれば自由に変えれるのじゃ』
『マジかよ!! てか、そういうのは早く教えろよな』
『すまん、すまん、さあ倒すのじゃ』
『おう!!』
俺は魔法を打ち消すゴム弾を想像した。
「よし、いくぞ、おっさん!!」
「おお、かかってこいや」
俺は走り出すとおっさんがまたもや放ってきた緑の弾を避けつつ、おっさんの左側に回り込み、ゴム弾をおっさんの頭にぶち込んでやった。
「ぐわぁ!!!」
そういうとおっさんは吹き飛び倒れてしまった。
『やったの!!』
「ああ、てか、威力なかなかだったな。調節しないとな」
そういうとおっさん達を適当な木に縛りつけて、おれは先ほどの少女の方へ向かった。
「おい、大丈夫か??」
そう言って俺は安心させるために肩に手を置いた。
一瞬びくっとしたものの頷いてくれた。
「立てる??」
またもや頷いた少女を俺は片手を貸してやり、立たせた。
少女は年齢は15、16歳くらいで、そんなにはないもののティアよりはいろんなところが成長している。少女は灰色よりもやや黒みかかったツヤのある髪をしていて、腰ぐらいまであるサイドポニーテールで、驚いたたことに頭には髪と同じ色のネコ耳、おまけに尻尾まである。服は青のスカートで重ねるように白いひらひらがついていて、上着も青を基調としていて、ところどころに金色の布も使われている。また、黒いレッグウォーマーや、膝の上まである青い靴下をしていて、腰の下ぐらいまである青いフード付きのマントを羽織っている。顔はというとなかなか整っていて、瞳が澄んだ緑色をしている。
そして、少女の胸には青い結晶があしらわれたネックレスが付いていた。
「そ、それ!!」
「えっ!?」
俺がネックレスに触れようとしたらピースは青く輝きだした。
「こ、これは…」
「お、俺のじゃん!!」
「あ、あなたでしたか、この持ち主は。はいどうぞ」
「あ、ああ、ありがとう」
俺は少女からピースを受け取るとピースは光輝きながスゥーと俺の中に入っていった。
「やったのっ!!!!」
そういっていつの間に現界していたのか後ろから首に手を回し抱きついて来た。
「わっ、こら、いきなり飛びついて来たらビックリするだろ」
「ふふふ、温かいの空は~」
少女はティアがいきなり現れたというのにビックリもせず、嬉しそうな目で見ていた。
「なんで、俺ら見て驚かないの??」
「? あなた方はコトラスなのでしょう?」
「は??、なにそのコトラスって??」
「わらわ達のことじゃ、高霊の魔術師とその契約者を指すんじゃ」
「なんで、そのことを??」
「私の祖母の予言なんです。このピースは祖母が死ぬ前に渡されたもので、渡されたときに『いつかお前の前にこのピースを求めるコトラスが現れる。お前の運命の人じゃから、そ奴と一緒に旅をするんじゃ』という言葉を貰ったんです」
「マジかよ、あれ?俺が死んだのつい何時間か前なんだけど」
「それはじゃな結晶の特性じゃよ。結晶は飛び散ると同時に時空を越えて太古からつい最近までの過去に送られるんじゃ。まあもっとも、未来には送られないがのぅ」
「マジかよ…」
「そ、それでですね、わ、私でよければ仲間にしてもらえませんか?」
少女は若干上目遣いで、恥ずかしそうにそう頼んできた。
断れる男がいるだろうか、いやいません。
「いいよ、それじゃよろしく、えーと…」
「アリアです、アリア・クラム・ディリースです」
「よろしくアリア、俺は楠巳空、空って呼んでくれ」
「はい!よろしくおねがいします、空さん」
「わらわはティアじゃ、ティア・ラ・クァドリオンという、よろしくなアリア」
「はい!よろしくお願いします」
「うむ」
「ああ!!、そうです忘れてました!!」
そういうとアリア隣に腰ぐらいまであり、ツインテールで赤髪、赤眼で、赤いドレスを来た少女が現れた。
「私を忘れるなんてひどいですねアリア」
「す、すみません…」
「そ、そちはフレイ!!」
「ご無沙汰です、お嬢様」
「誰??」
「あなたはティア様の契約者ですね、私はフレイ・ララムース・メディクルムと申します。ふつつか者ですがよろしくおねがいします」
「ああ、よろしく」
「フレイ、そちもか……」
「はい、そうです力及ばずですみません」
「よいのじゃ、そちが無事なら」
そういうと空気が重くなった。
こ、これは、無理。重すぎる……。誰か空気変えてくれ……。
「あ、空さんシャツにシチュー付いてます!!」
「あ、さっきこぼしたやつ…」
「なさけないの~」
「しかなないだろ、いきなり爆音したんだから」
「す、すみません。わたしのせいです。助けてくれたお詫びに私が洗います!!」
そう言うとアリアはおれのシャツを脱がそうとしてきた。
「いやいいって、自分で洗うから!!」
「いや、私が洗います!!」
「いや、マジでそれで自分で洗うから!!」
「私も洗います。何も出来ませんがそれくらいなら」
「わ、わらわも洗ってやる!!」
とフレイとティアも脱がそうとしたもんだか大変だ
もう、どうにかしてください――――。
◇◆◇◆◇◆
その後俺はジャンケンで勝ったフレイに洗濯をまかせて、シチューのある場所に戻った。
「ふぅ~、マジあせった…」
「わらわが洗うつもりだったのに…」
「恩返しできませんでした…」
と二人とも何故か落ち込んでいた。
「あ、シチュー冷めてる…、また温めるか…」
「そ、それなら、私の魔法で」
そう行ったアリアは魔法を唱えて火をもう一度つけてくれた。
「サンキュ」
そう言うと俺はアリアの頭を撫でてあげた。うーんさらさらしてて触り心地がいいな。
「え、えへへ」
その後、具材を加えて四人分のシチューを作り、フレイも戻って来たので、一緒に食べることにした。
「いただきます」「いただきます♪」「いただきます」「いただきます」
「あれ??、二人ともいただきますって…」
「郷に入っては郷に従えです」「空さんが言っていたので…」
順番にフレイ、アリアなのだが、なんとも息が合った二人である。
そうして仲良く食べたシチューは格別に旨かった。
そうして初めての仲間ができたのだった――――。
どうだったでしょうか、待たせてしまって申し訳ございません。
今話は一番長く、正直疲れました・・・・・・・。
毎度ですが、感想やアドバイス、質問なんかをお待ちしております。
では、また次回に。