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作者: おむすびおいしい

 当然だが、★はお金ではない。会員登録している人ならみんなが持っている、いわば応援権みたいなもの。書き手は貰った所で金銭を受け取ることが出来るわけでもない。

 ただ、「あぁ反応があった!」と喜ぶぐらい。


 また、★が溜まれば、対象作品がランキングに載る。読者は、自分の評価で推し作品を表舞台に立たせることもできるかもしれない。それが読者の楽しみのひとつでもある。


 書き手が★を欲するとき。読者が『★を入れたくなるような作品』を創る必要がある。ここを怠けてしまっては、いずれ書き手は『自分の書きたいモノ』を見失い、路頭に迷うことになるだろう。


 例えば……、


「★のために書きたいが、テンプレを書くのは嫌だ(面倒くさい・自分らしくない)思いつくままに書いても★を貰えない。自分には才能が無いのか」

「――――いや、読者がセンス無くておバカなんだ!」


 のように。こういうやりとりをたくさん見てきた。

 ★に憑りつかれた人は、評価ポイントでしか自作品と他作品を比べることが出来なくなってしまう。とても勿体ないことだと思う。


 では、読者が『★を入れたくなるような作品』とは何か。


 まず第一に、★を入れるのは面倒くさい。ログインして広告を跨いだ先のボタンを押さなければならないから。その手間を面倒くさいと思わせないぐらい、「これは評価しなくちゃ!」と思わせられる作品であるか。これは大きい。


 次に、読者が作品そのものに愛着を持ってくれるか。または、キャラクターを気に入ってくれるか。印象に残っていれば、後で★を入れてくれる人も居る。


 ちょっと閑話。


 ある程度コミュニティが出来ている書き手は、ランキングに載るくらいには、★を貰えているはずである。お気に入りユーザというものだ。新着作品が目に行きやすいから読んでもらえやすいという仕組みである。

 問題は、ランキングに載った後。★が増えるかどうか。恥ずかしながら、私はなかなか増えない。力不足。おそらくそういうことなのだろう。


 閑話終了。


 「これは評価しなくちゃ!」という作品を創るにはどうしたら良いかということに対して経験上。絶対にしてはならないのは、『書き手が読者へ同情を集めること』である。これはかなり悪手だ。

 日本人はやさしい。弱った人や悲しみに暮れる人へ、同情ポイントとして★を入れる人が多い。それで救われている人も多いだろう。


 しかし。

 一人救われている人を見れば、「私も弱くて悲しいんだ!」と主張する人がぽこぽこ出てくる。★は、入れば入るほどランキングに載る。結果。似た内容のモノがあふれてしまうのである。

 それをよく思わない人も多いはずだ。ヘイトモノもそうかもしれない。


 読者がほぼ衝動的に『★を入れたい!』と思えるような作品を書くこと。それはもう沢山の方法があって、一言で表せるほど簡単なことではない。だからこそ、『同情』という、安易な方へと流れてはいけないのだ。

 

 このエッセイは、(日常のことを記す)エッセイストを目指す人には関係のない内容かもしれない。ただ、ほとんどの読者が欲しがっているのは、★を入れるという作業ではなく、『物語や話を読む』という追体験だと思うから。


 書き手は、書きたいように書いて★を貰い、時々感想やレビューも貰う。

 読者は、応援権を使って自分の電子本棚(お気に入り作品欄)を創っていく。


 そんな相互関係が理想だなぁ。などと考えていた。

 

 読者に望むことは、『感想で』書き手を甘やかして欲しいということ。嬉しくなった書き手は、きっと素晴らしい作品を仕上げるだろうから。

 

 もう一度言うが、★はお金ではない。作品を書いているのも無料だ。それで傷つくのは妙なことである。傷付けるのもまた同じ。

 

 なんというか……。

 お互いに仲良くしようという結論になった。お粗末様だ。

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― 新着の感想 ―
[一言]  読者は星をつけにきているわけでなく作品を読みにきているに激しく同意です。  星の数や厳しい感想やはては誤字脱字報告に過剰反応している人を見ると過去に辛い思いをしたのだろうなぁ、とは思います…
[気になる点] 思うに、評価する人が感想とか評価を『優しく』と心掛けるのは良いと思いますが、書き手が感想や評価を『優しく』って主張するのは、感想ください、同情してくださいって主張しているのと同じような…
[一言] 概ね同意し共感もするのですが、(相互お気に入り作者ユーザを含めた)読者達に甘やかされ続けた結果、自らを省みなくなって堕ちていった人を何人も見て来ましので、時には厳しい優しさも必要かなぁ、と。…
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