【漫才】なろうになろう8
二人「はいどーもー『なろうになろう』でーす!」
ボケ「知っちょるか? 交差点でトラックにひかれたら異世界に転生できるんじゃけぇの?」
ツッコミ「待て待て待て! お前方言キツいっちゃ! どこの田舎モンかっちゃ! 標準語しゃべれっちゃ!」
ボケ「お前の方がキツいっちゃ。ちゃっちゃちゃっちゃうるせぇっちゃ!」
ツッコミ「チャッチャチャッチャ? マンボか? うーマンボ的な!?」
ボケ「意味分からんわ! ええか! お前はツッコミじゃ! そんでワシがボケ! 分かるか!? じゃけぇおんどれぁワシがボケたらツッコめばええんじゃ! 分かったのぉ!?」
ツッコミ「ああ? 全然分からんっちゃ! 確かに余はツッコミっちゃ。そねぇ役割分担したけぇの! じゃけえってなしてボケちゃいけんことがあろうかいや!」
ボケ「待て待て待て! もうさっぱり意味分からんわ! ええと……そんな風に役割分担したから。だからなぜボケてはいけないことがあろうか? いやない反語。って言いたいのか!?」
ツッコミ「おお……お前の翻訳は正しいっちゃ。じゃけどのぉ! なっし『余』に反応してくれんほか! ワシみてぇな田舎モンが『余』って言ったほでぇ!? ちいとぐれぇ反応してくれてもええじゃろおがよ! おお!?」
ボケ「頼むからボケさせてくれよ……ええと……なぜ余に反応してくれないんですか僕みたいな田舎者が余って言ったんですから。少しぐらい反応してくれてもいいじゃないですか。ねぇ? あー疲れた……お前さぁ……標準語を話そうでぇ? のぉ?」
ツッコミ「はあ? ボケてんじゃねぇど? ワシらぁ山口県民が喋りよる言葉ぁ標準語に決まっちょるじゃろうが! おんどれぁ県民魂を忘れたほかぁ!?」
ボケ「ざけんなっちゃ! 忘れるわけねぇじゃろうが! おめぇみてぇな『どうげんぼうず』を見捨てんかった吉田先生だっておるんでぇ!?」
ツッコミ「はぁあ!? ワシのどこがどうげんぼうずじゃあ!? ワシぁ生まれてこのかた品行方正快男児じゃけえの! おんどれこそ高杉先輩に恥ずかしゅうないほか!?」
ボケ「あ、そういえば高杉先輩がお前を呼んでたぞ? 明日の昼前に東行庵に来いってよ!」
ツッコミ「昨日は金麗社に来いって言いよったほに!?」
ボケ「高杉先輩は奇人じゃけえの。せいぜい頑張れや。あの人の呼び出しぃ無視したら山口県全域で指名手配されるけぇの?」
ツッコミ「じゃ広島に逃げるわ。もう安芸も終わったしの?」
ボケ「意味分からんし! もうすぐ春じゃけえって無理矢理すぎるし! ツッコミとしてのプライドはないんか!?」
ツッコミ「飽きたら遥か遠くの懐かしい異世界に行こう。」
ボケ「頼むからワシにボケさしてくれや。異世界が懐かしいって何かっちゃ! あぁボケたい……こんなん全然面白くなーい!」
ツッコミ「おもしろき……こともなき世をおもしろく……!」
ボケ「すみなすものは! ツッコミなりけり! お前がツッコまんにゃあ終わんのじゃあ! これからも頼むけぇのぉ!」
ツッコミ「任しちょけぇや! バシっとツッコむけぇの……なっしか!」
ボケ「なっしか? の意味は『なんでやねん』じゃのお?」
ツッコミ「違うっちゃ! 『なっしか』っちゃ! 関西弁なんぞに媚売っちょんじゃないけぇの!」
ボケ「意味分からんからここで終わりで!」
ツッコミ「胸を張って方言を話せるような人物になろう!」
ボケ「やだ、かっこいい……」
二人「ありがとうございました!」