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TGJC mission file 4:target<狩人を狩る> 1

当たりましたか?

まぁほとんどの確率で当たらないかとは思いますが。

 両手に大量に袋を抱えて帰宅したタツミ。

「そういえば博士クローズバリアアイランドに引きこもるんじゃなかったのかよ」

「あぁ、そのつもりだったんだが、工事にもう少しかかるらしくてな。本部の機材はもう送ってしまったから暫くここに居候させてもらう事にするよ。ん? タツミ、なんだその手紙」

 彩芽は彼のズボンのポケットからはみ出た手紙を見て言う。

「これか? なんか買い物行く途中に渡された。俺を白髪の狩人と知って接触してきたらしい」

「少し気になるね。冷蔵庫に入れるもの入れたら開封してみるとしよう」




 やることをひと段落つけタツミと彩芽はソファーに座り例の手紙を机の上に置く。

「タツミ、この手紙はもしかしたら【犯罪者総会】の招待状かもしれない」

「なんだそりゃ」

「犯罪者総会というのは世界トップクラスの犯罪者が集められ、なにか大きな仕事の計画を立てて実行するためのいわゆる寄せ集めのトップ集団が大犯罪をするという事さ。手紙が来たということは君もトップクラスの犯罪者と認識され、招集がかかったという事だろう」

 彼女の予想通り手紙の中身は犯罪者総会のことだった。

 しかし、詳細ではなく連絡をよこすようにという内容だった。

 連絡を取ろうとしたタツミの手を彩芽が抑え。

「待て、私が足のつかない電話を用意しよう。連絡は明日まで待ってくれ」

「それもそうだな」

 という事でその日は特に行動を起こさずに待機するということになった。



 しかしその日の夜、彩芽から携帯の件はもう一日待ってほしいとタツミの元へ連絡がきた。

 なんでも、今政府や彩芽の周辺連中は例の暗殺事件のせいで荒れているらしい。

 さらに、それを踏まえて警察や軍隊、元特殊諜報部隊等の様々な部隊の優秀な者を寄せ集めて諜報部隊の代わりになるもの作るとかいう話もあるらしい。

 吉原やその他周辺のTGJC擁護する人達は反対しているらしいが、その他の政府役員や権力者、TGJCの存在を知らされていない者の力が大きく、苦労しているとか……。

 

 そして二日後、予定通り彩芽に貰った携帯で連絡を取る。

『やぁ、待っていたよ、狩人君。おっと、別に返事はしなくてもいいよ。今回の総会は、大きな祭り事の様な形で行うから、世界中の名のある犯罪者は全員招待しているんだ。まぁ、もちろん君にはVIP及び作戦参加者として参加してもらう。仕事は大きくてリスクはあるが、その分報酬も期待したまえ。開催は一か月後。VIPの君には迎えを送ろう。東京駅裏口のバー、グルソウという店の横の路地にいてくれ。では、また会おう』

 電話の切れた後、タツミは彩芽の元へ向かい、相談する。

「なぁ、どうやらVIP待遇らしいんだが、何か特別な服でも着たほうがいいのか? なんかこうもっと……ゴージャスな」

「いつものスーツでいいんじゃないか? まぁ、ネクタイはちゃんとしめてほいた方がいいな」

「そういやカオリはちゃんとTGJC本部の手伝いをしているのか?」

「それなんだがな、実はタツミも知っての通り、あそこの安全が危うくなっただろ? だから、彼女にはクローズバリアアイランドで家政婦をすることにしたんだ」

「まぁ、あそこなら安全か。別にこの家でもいいんだぞ?」

「ふん、お前に食われるくらいなら隔離しておいてやる」

 二人で笑いあった後、タツミは立ち上がって部屋を出ようとする。

「あそうそう、カオリは非処女だぞ」

 タツミの言葉に彩芽は口を開けたまま硬直した。

「実はな、執行官プログラムにも殺戮兵器養成プログラムにもそっちのテクニックを磨く訓練があってな! TGJC執行官は皆凄腕だぞ? まぁ、そういうパーティーに発展することはない。主にターゲットを暗殺するために隙を作る行為だからな。互いの訓練映像や実践映像は見たことあるけどな。あ、でも、マサキは下手だ。あいつは不器用だからな」

 と笑いながら部屋を出ていくタツミをただ茫然と眺める彩芽であった。


 暫くして、彩芽は意識を戻し急いでカオリに連絡を取る。

「もしもしカオリ! あんた非処女なの!?」

『え、どうしたの急に……。ちゃんと寝てる……?』

「いいから答えなさい!」

『私だってもう十八歳よ?』

「相手は誰なの……?」

『この島の所有者』

 彼女の言葉を聞いた瞬間、彩芽は携帯を落として再度気絶した。


 そんな愉快な夜から一か月後。

 タツミが指定された場所で待っていると、黒塗りのリムジンが彼の前に姿を現し、運転席から老人が下りてきてドアを丁寧に開けてくれる。

「白髪の狩人様。お迎えに上がりました」

 車の中には既に一人、タツミと同じくらいの年齢の男が座っていた。

「やぁ、狩人君。私はコード486(フォーエイトシックス)皆シアムと呼ぶ。実際に会うのは初めてだね。そういえば、手紙を渡すときに部下が失礼したようだね。謝罪しよう」

 車に乗り込んだタツミに話しかけてきた男の声は電話の相手と同じ声色だった。

「あぁ。それより、何故俺が白髪の狩人だと分かった」

「それはね、君の今までの映像をみて、少なくとも足はサイボーグだと踏んだ僕は、サーモカメラで一人一人を監視していった結果、君に出会えたというわけさ。まさか、腕までサイボーグだとは思わなかったけどね」

「さすがは悪名高い犯罪者フォーエイトシックスだな」

「シアムでいいって」

 彼は気さくに話しかけてくる。

 コード486。

 アメリカを拠点に大犯罪を繰り返している犯罪者だ。

 その素性は謎に包まれていて、一説によれば魔法を使えるとか、また別の説によれば化け物に変身できるとか。とにかく謎に満ちた人間である。

 居場所や本名、その他痕跡になるものを一切採取できていなかったため、誰も未だに終えていないのだ。

「で、シアム、俺は犯罪者総会とかいう物すら初めてなのに突然のVIPでいいのか?」

「もちろんだよ狩人君。まぁ、君はまだ本当に未知の存在で人相の一つまでも知れ渡って無いから失礼な態度をとるような輩もいると思うけど」

「けど?」

 タツミが聞き返すとシアムは今までの温厚な表情を消し、狂った表情で。

「その場で首落としちゃっていいから」

 といった。

 タツミも少し口角を吊り上げて。

「へぇ、楽しそうだな」

「いいねぇ、その顔。やっぱり君はVIPにふさわしい悪人だよ」

「シアムからお褒めの言葉をいただけるなんて光栄だな」

 そう話しながらシアムはシートの隙間にある冷蔵庫からワインを取り出し注いだワインの一杯をタツミに渡す。

 タツミは一口飲んで。

「いい味だ」

 と言ってグラスを再度テーブルに置く。

 二人がワイングラス一杯分を飲み終わる頃、車は停止し、運転手がドアを開けて。

「こちらへ」

 と案内してくれる。


 連れてこられたその場所は、巨大なホールの様なところだった。

 中はダンスクラブの様になっていて、荒くれ者たちが騒いでいた。

 また、奥には明らかなVIPルームが設置されており、シアムはVIPルームを見張る護衛にタツミの到着を知らせに行った。

 その間、タツミはホールで待たされることになったので、壁際によりかかっていると、二人の酒臭い大男が寄ってくる。

「おいガキ、ここはおこちゃまの遊びに来るような場所じゃねぇぞ?」

 タツミは頭の中で、『あぁ、めんどくせぇ。シアムに許可貰ってるしやっちまおうかなぁ』と考えていた。

「聞こえてねぇのか? がきんちょ」

 もう一人の大男が偉そうにタツミの頭上に手を突く。

「そりゃそうか、泣く子も黙るミステイア兄弟に脅されてるもんなぁ!」

 高笑いする二人にタツミはしびれを切らして。

「聞いたことない名前だな」

 と煽りを入れる。

 すると、大男二人は首をゴキゴキと鳴らしながら。

「俺達はシアム様の配下に入れるくらいの犯罪者なんだぞ!」

「こういうガキには痛みで覚えさせねぇとなぁ!」

 そういって二人はタツミに殴りかかる。

「はぁ」

 タツミは溜息をついて手袋をつけ、手足のリミッターを二まで解除し、男たちの後ろへ瞬間移動し、後頭部をつかむ。

「だから、知らないって」

 タツミは呆れながら二人を壁に突き刺した。

 大男は肩まで壁に埋め込まれ、痙攣した。

 更に隙間からは血が垂れ、数秒後には反応がなくなった。

 

 騒ぎを見聞した周りの人間ががやがやと近づいてきて、タツミに罵声を浴びせ始めたが、衆の後ろから聞こえてきた。

「黙れ」

 という声に反応し皆静まる。

 コツコツとかかとの音を鳴らし、荒くれどもに道を開かせシアムがタツミの前に姿を現す。

「悪いなシアム。お前の部下とやらはお亡くなりになっちまったぜ」

 手袋を外しながら言うタツミにシアムは紳士に対応する。

「いえいえ、むしろ私の部下が失礼した事を詫びさせていただきたいほどですよ。白髪の狩人様」

 シアムの最後の言葉に周囲がざわめき、タツミに当てられる目線が変わる。

「狩人君、VIPルームへ案内するよ」

「おう」

 二人は人ごみの中を堂々と歩いて奥へと歩を進めた。


 VIPルームの中には五人の人間が座って寛いでいた。

 金髪の大男、服の上からも分かるほどの筋肉のついた老人、顔が見え無くなるほど長い前髪を持つ暗い男、濃いメイクと妖艶な衣装を身に纏う女の二人組。

「よぉ、シアムの坊ちゃん! お? そっちのキッドは誰だい?」

 金髪の男が立ち上がる。

「よしたまえ、ガルス」

 シアムはガルスの眉間に指を当て押し返し再度座らせる。

 すると、老人がタツミにゆっくりと話しかける。

「若者殿、私はべステア。見ての通りの老体だけどよろしくなぁ。すまないね。私は君の事を能の中から探し出せない」

「当然さ。俺もお前の事を知らない。というか全員知らない」

 タツミはゆっくりと歩き、開いているソファーに座る。

「で、あんた誰なのさ」

 女の一人がワイングラスを揺らしている。

「俺は―」

「よくみたらいい男じゃない。今夜私とどお?」

 もう一人の女に誘惑されたタツミだったが、鼻で笑って断った。

「姉貴に誘惑されて鼻で笑ってられるって、あんた何もんよ」

 最初に話した女がまた話しかけてきた。

「それより若者君、一つゲームをしてはみないかい?」

「ゲーム?」

 べステアは腰からカードを取り出す。

「簡単なものだよ。一つの山札から順にカードを取り合って、六枚のカードで役を早く作り上げたほうが勝ちという物だよ」

 カードを配りながらべステアがタツミにルールを説明する。

 タツミは一瞬で全てを理解しカードを見る。

 二人とも一切の表情を動かさない。

「では始めようか」



 ゲームは着々とすすみべステアがゆすりを入れ始める。

「おや、手が進んでいないようですなぁ」

「まぁ焦るな」

 そう言った次のターン、べステアはカードを全て出し。

「オールダウン」

「いいのか?」

 タツミもすべてのカードを出す。

「オープン」

 べステアは自分のカードをめくる。

「エイト、ナイン、テン、ジャック、クイーン、キングのスペードステップアップだ」

「……」

 タツミは無言でカードを見つめる。

「まぁ、ここまでそろうことはなかなかないですからね」

「そうだな。だが、気が付かないのか? オープン」

 タツミの手元に有るカード、四枚のエースと二枚のジョーカー。

「し、シックスカードだと……!?」

 べステアは腰を抜かす。

「ば、馬鹿な……! そんなもの……!」

「すごい確率だな。俺もびっくりだ」

 二人の様子を見ていたシアムは少し笑って手をたたいた。

「さて、狩人君、もういいかね?」

「あぁ、そうだな。初めまして、白髪の狩人だ」

 タツミが改めてあいさつすると、ガルスは。

「こりゃ驚いた。まさかキッドがあのグレーヘアーだったとは」

「おい、ガルスといったか? てめぇ人の話聞いていたか? 俺の髪は遺伝だ。老化じゃねぇんだよ」

「まぁそんな腹を立てるなって! ホワイトキッド?」

「チッ」

 タツミの舌打ちを聞いたシアムは。

「まぁまぁ、これから一緒に仕事をするんだから仲良くしてくれたまえ」

 と言ってきたので大きなため息で返した。



「さて、本題に入ろうか」

 シアムは皆の前に出てホワイトボードを引っ張り持ってくる。

「今目前まで迫っている第三次世界大戦。我々犯罪者にも影響がある事象だろう。皆も同じだろうが、私はアメリカ軍が優勢に立っているといえる。が、正直どの国がどのよう御に関わってくるかによって戦況も大きく変化する。更に、アメリカが日本に手を出して対立した場合と、日本がアメリカに手を出して対立した場合だけでも大きく状況は変化する。色々考えてたどり着くのどちらの待遇が期待できるか」

 シアムは大きく文字を各書く。

「答えは日本軍だ。しかし、日本にはトランプ部隊という国際部隊があるらしく、我々もうかつに手出しは出来ない。メンバーは、エース、ジャック、クイーン、キングというコードネームで呼ばれている四人だけ。特に脅威があるとすれば、コードネームジャック。デーモンズビリーバー本社をどうやってかは分からないが、一人で壊滅させたらしい。今回の標的はそのジャック一人だ。その他のエース、クイーン、キングは今の所、脅威でないうえ、たどれば所属部隊や経歴が何となくだが分かる。しかし、ジャックだけはいくら道をたどっても情報が出ない。なにか大きな力によって道を消されたり、捻じ曲げられたり、隠されている。つまり、このことから過去に大きな事件を起こした故、存在していてはならない存在という事です。見た目、年齢、性別、そのすべてが謎に包まれた人間、ジャックを暗殺してください。もし、この男がアメリカ人であれば、内戦で処理、それ以外の国の人間ならアメリカの攻撃だという話を流してくれたまえ。では、作戦立案はべステアに任せる。情報収集はミラ、ルイア姉妹にお願いしよう。では残りは一時待機としよう。そうだ、狩人君、君には実行の要を担ってもらうからね、その前に旅行でも用意しよう。ゆっくりと過ごしてくれたまえ。まぁ、君は互いに干渉しあわない姿勢を取っているようだが、安心してくれてかまわない。私は君に現金で二十万渡すだけだ。誰を連れて行こうが、どこへ行こうが君を見つけ出す手段はない」

 シアムから差し出された封筒の中の金をタツミは確認し受けとる。

「よし、大丈夫かな?」

 シアムの質問に皆頷く。

「では、あとは好きにしてくれたまえ。奥には女、表には酒が用意してある。寛いでもいいし、別に人を待たせているならそっちに行ってもらっても構わない」

 そういわれた皆は各々別の場所へと散っていった。

 タツミは一人帰路につこうとしていた。

「おや、狩人君帰るのかい? なら迎えに行った所まで車を出そう」

「あぁ。頼む」

 タツミはリムジンに乗り込み、一人で帰った。



 家に帰りタツミは急いで片付けを始める。

 その様子を見た彩芽が質問を投げかける。

「どうした、そんなに慌てて」

「トランプ部隊の情報が犯罪者総会の方まで流れていた。つまり、トランプのジャックに与えられたこの家の安全はなくなったも同然だ! 急いで荷物をまとめてどこかへ引っ越すぞ! 奴らはプロだ。もうすぐに捜索が始まってここの家もばれるぞ!」

「落ち着け。その話から察するに、今回の標的はトランプ部隊の誰かというところか?」

「誰かじゃない、俺だ! 今回の標的はトランプ部隊所属のコードネームジャックだ! 俺の素性に関する情報は国の保護力を信じるとする。だが、家の住所などは完全にわかってしまう。博士、ここと同じようなところで引っ越せるところは無いか?」

 焦るタツミに彩芽は。

「お前は自分の島を持っているだろうが」

 と軽く笑う。

「そ、そうだった。よし、金や車、資料とかは島に移してくれないか? 俺はこの近くに借りれる家か部屋がないか探してみる。さすがにユイナを島に送ったり転校させたりすることは出来ないからな!」

「わかった。任せておけ。で、お前はどうするつもりだ?」

 彩芽の言葉にタツミは手を止めて考える。

「完全に手詰まりだ。多分、白髪の狩人とジャックのつながりも俺の経歴と同じレベルの保護で守られている。もし、奴らを油断させたいならデマを流す以外方法はない……だがどんなデマがある……」

「影武者を立てるのはどうだ?」

「だめだ、人がいない。影武者を立ててもデマを流してもばれる可能性の方が高い」

 二人は完全に硬直してしまった。

「まぁ、今はやらなければやらないことをやるとしよう」

 彩芽は荷物をまとめるのを手伝い始めた。


 その後、色々な手続きを終えた結果タツミの荷物は島へ、ユイナは安全なマンションへと一時的に移住させた。

「ぱぱ、今日からこの家で暮らすの?」

「まぁ、一時的だがな。それから、俺はこれから変装生活を送ることになる。家の中はまぁ普通に過ごすが、外に出るときは前にやった山田……だったか? まぁとにかく、ユイナの学校に潜入した時の格好になっている。気にしないでくれ」

 ジャックの家から約三十分の所にある高層マンションの二十七階の一室。

 そこが今の隠れ家である。

 ユイナはもともと電車通学だったので、駅が一つだけ近くなるだけだった。

 タツミの普段隠し部屋や隠し収納に保管していた武装は、急ぎ机や棚を改造して隠した。

 ジャックの家の中の家具類もすべて島に送り、新しいものを全てそろえ、埃一つも残されていない全く新しい部屋へと生まれ変わらせた。

 しかしタツミは、未だ決まっていない流すデマに不安を持っていた。

「何か良い手はないのか……」
















 東京中央病院隔離病棟病室。

「僕は……どうすればいいのでしょうか……」

「ふむ、単刀直入に言おう。君が全線復帰を望んでも、我々も、君の体もノーというだろう。こうなってしまった以上、私にも打つ手はない。あいつの場合とは少し違うからな。まぁだが、私も君やTGJC執行官の過去というか、仕事以外のやることが少ないという事実を知っている身。だからあいつに島を買わせてそこで研究している」

「いったい何を?」

「いいかい? あいつの場合、目という物を失った。つまり、モニターの無いパソコン状態という事だ。だから私がモニターの代わりになるものを新たに開発し、取り付けた。対して、君の場合目という機能を失った。つまり、モニターはあるがパソコンはないという状況だ。眼や骨髄から送られる電気信号という物は実際はっきりとは解明されていない。だから、現状君の目を直すことは不可能に近いんだよ。だから、私の頭脳を使っても最低四年はかかるだろう。まぁできるだけ早く君を生活できるようにして見せるさ」

「お願いします」

実はまだ最終回どうなるかしか考えてないんですよねぇ

過程は全てその場で書き始めてます

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