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吸血鬼パラドクス


化け物へと変貌したパーター卿を倒し、リオたちが街へ帰ろうとしていると誰かが廃城へやってきた。



「パーター卿、ご無事ですかー?帰りが遅いので心配で」



やってきたのは執事のドロールであった



城の前の惨状を目にしたドロールは小さく悲鳴をあげ、手で顔を覆い、その場に崩れ落ちた



「ああ、パーター卿お労しい。ああああ」



主を失ったショックから泣き始めるドロール。



「あ、あの執事さん大丈夫?」



「サクラ!!近づくな!!」



見かねたサクラがドロールに近づこうとした瞬間、リオが叫んだ



リオの叫びに反応したサクラが反射的に後ろに跳び下がる。



するとリオがサクラの代わりにゆっくりとドロールに近づいていく。



そして、彼を見下ろし言い放った一言に娘達は驚愕した。



「なぁ、もう猿芝居は終わりにしたらどうだ?」



するとその言葉を聞いてドロールがリオを見上げ、言った



「私は主を亡くしているのですよ!それを猿芝居だなんて、あなたちょっとは人の気持ちを」



「どこにお前の主がいるんだ?」



ドロールの言葉を遮る様にしてリオは聞いた



「後ろにあるのは干からびたような賊の遺体と氷漬けでバラバラになってる蜘蛛の化け物。一体どこにお前の主がいるんだ?」



それを聞いたドロールの顔が俯きながら歪んだ笑顔に変わっていく



「私としたことが、しくじってしまいましたね~」



するとドロールの体が赤い光に覆われる



赤い光がゆっくりと消えながらドロールとは全く別の声が聞こえる



「やはり、人間はどこまで行っても愚かだ」



光が消えるとそこには全身真っ白な服を身に纏った金髪で背の高い男が立っていた



咄嗟に全員が武器を構える。それを制止するように男は両手をあげる



「別に殺し合いをしに来たわけではないのですよ?勇者一行。」



「あんたは誰だよ?まさか、ドロールとか言わねえだろうな」



いまだに武器を構えたまま、リオが問う



「私はパラドクス。神の血を求ながら愚かな人間を滅ぼしている、吸血鬼です。以後、お見知り置きを」



「吸血鬼だと?変身能力を持つ吸血鬼なんて聞いたことがないぞ」



「ああ、それはですね~」



そういうとパラドクスは自分の顔を左手で覆った。



すると全く別人の顔に変わった。



「私は殺した人間になれるのですよ。吸血鬼とドッペルゲンガーのハーフなので」



再び左手でかざすとパラドクスは元の顔に戻った



「さて、ご理解いただけましたか?」



「あんたはここに何しに来たんだ?」



「私の与えた力を人間がどう使うか興味がありましてね」



「パーター卿のネックレスはお前の仕業ってことか」



「はい!しかし、やはり人間は愚か。力量も分からないとは実に愚かです。人間はやはり愚かで滅ぼすべきだと分かりましたよ」



そう言い放つとパラドクスの体がゆっくりと透け始めた。



慌てて魔法を放つリオたち。

しかし、もうそこにはパラドクスはいなかった



そして、どこからともなくパラドクスの声が聞こえる



「今回はご挨拶だけです。またどこかでお会いしましょう。その時は是非あなたの血を飲ませてもらいますよ。勇者」



とりあえず、書き溜めを投稿。

数日後に何話か追加出来ればいいな~


戦闘描写とかどうなんだろう?・・・苦手だ

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