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町長の依頼と魔道鉱脈



「『バインドベア』って知ってるかい?」



バインドベア。巨大な獣型の魔物。攻撃すべてに麻痺の状態異常効果をもち、足の肉球から発生させる微弱な電撃魔道で動きを鈍らせる、別名『戦士殺し』



「戦士殺しって言われてる魔獣だろう?」



「さすが勇者」



「いるのか?この街の近くに」



「ああ、街で管理しているバール城という廃城にどうやら住み着いてしまってるらしい。それを出来れば排除してもらいたい。ことは一刻を争うのだ」



サーガの依頼に対して少し考える素振りをするリオ。

その時、不意に横を向くと、



『・・・お父さん?』



目を見開いてリオを見るアデルと目が合った。

まるで「断る選択肢などない」と言いたげな視線であり、断るものならばパイルブレイカーが飛んできそうだ



「・・・町長、聞いてもいいか?その廃城は街で管理しているのだろう?つまり民間人に危険が及ぶ可能性はあまり高くないと思うのだが、なぜそんなに急いでいる?」



リオの問いにサーガは数秒沈黙したのちに答え始めた



「街の近くに住む貴族、パーター・ギャレット卿が原因なのだ」



「その貴族様が城を欲しがっているのか?」



「ああ、だが正確には城を欲しがっているのではない。最近発見された城の地下に眠る魔道鉱脈なのだ」



「!?魔道鉱脈といえば、魔道工学には欠かせない魔力の潤滑剤となる魔導石などの生成が自然に行われるというあの貴重鉱脈ですか?」



「もし、アデルの話通りならば巨万の富を得るようなものだな。」



「サクラの言う通り、貴族様が欲しがるわけだ」



「ああ、しかしバール城は元々街が管理していたもの。鉱脈の採掘権も我々にある。それに鉱脈により街の発展や雇用にも繋がる。パーター卿に渡す訳にはいかない」



「もちろん譲与するつもりは街にないと。それでその貴族様のご反応は?」



「毎日のように使いの者を寄越してくる。それに最近パーター卿が賊と接触しているという噂も耳にする」



「いつ実力行使に出てきてもおかしくはないと・・・」



コンコン



その時、部屋のドアを叩く音が響いた。



「ドロールさん、困ります!」



「失礼いたします」



受付のお姉さんの静止は無視され、ドアが開かれるとそこには執事服を着た1人の青年が立っていた



「主の命で参りました。町長さん、今日こそは廃城の権利を譲与して頂けませんでしょうか?」



「ドロール!何度も言うが渡すつもりは無いとバーター卿に伝えろ!それに客人が来ているのに勝手に入ってくるのは失礼だろう!」



激しい剣幕を見せるサーガ。いまにも自慢の筋肉で掴みかかりそうな雰囲気だ



そんなこととはお構い無しと言わんばかりに微笑を崩さないドロール。



リオたちの方に視線を向けると糸目を少しだけ開け、再びサーガへと向き直る



「そうですか。それは残念です。町長様もお怒りの様子ですので、これで失礼します」



微笑み、扉の方へ向き直るドロール。



「では、今度はパーター卿と参ります。ですが、貴方の知るパーター卿ではないかも知れませんよ」



そう言い残し、ドロールは去っていった





「すまん邪魔が入ったな。ご覧の通りだ。出来れば依頼を受けてほしい」



頭を下げるサーガ



リオはしばらく目を閉じ考えてから答えた



「いいでしょう。勇者としてその御依頼、お受けします」

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