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カラオケボックスで
「お願い、お願い~傷つけないで~」
彼女はキュティーハニーを熱唱した。
なかなかの歌声である。
連れの女の子は、エヴァンゲリオンだったかな、
あんまり覚えていないけど、二人は、かなり
カラオケ慣れしているようであった。
親友はと言うと、「負けてなるものか。」と、
お得意のEXILEをダンス付きで熱唱する。
肝心の僕は、彼女のためにマラカスを両手に
振りまくった。
合いの手も忘れない。
ドリンクはもちろん、クリスマス会ではあんまり食べることが
できなかった彼女のために、ポッキー、フライドポテトやから揚げなどを
電話で注文する。
「俺は、ホストか。」って、自分でもあきれるくらいだった。
その努力の成果か、彼女の名前と職業を聞き出し、ケータイの番号と
メルアドをゲットしたのである。
彼女の職業は、まだ学生。
よりによって、看護学校の生徒であった。




