【季節ネタ】ハロウィンネタ⑤四聖精霊と生徒会役員(その三)
前回の続きですが、この話から2018年度投稿分の【季節ネタ:ハロウィン】話です。
あと、長い。
シルフィードから回収したノエルの大きなカボチャを脇に抱えながら、キソラは廊下を進む。
こんなのを持っているから目立つのだし、だからと言って、顔を隠すためにこのカボチャを被っていれば、悪目立ちして、風紀委員会に連行されかねない。
そして、どちらがマシなのかを問われれば前者だと、キソラは判断した。
そもそも、最初にシルフィードと会ったときには持っていなかったはずのこのカボチャ頭を、いつ取りに行っていたのだろうか。
可能性があるとすれば、シオンと会う前にキソラたちの教室に向かって、取っていったのだろうが、一体何に使うつもりだったのかは、主であるキソラにも分からない。
「あ、キソラ」
こちらに気付いたユーキリーファが声を掛けてくる。
「ごめん、ノエル。シルフィが持っていってた」
「あー、うん。キソラが出ていった時点で察してたから、大丈夫」
「本当にごめん」
シルフィードの代わりに謝罪するキソラに、ノエルは気にするな、と返す。
「それより、キソラ。生徒会役員たちが探してたぞ」
「あー……」
アキトに言われ、キソラは遠い目をする。
同学年である二年組はともかく、三年組が主にキソラを捜していることは、去年の件もあることから大体察せられる。
「とりあえず、残弾確認しておくか」
「残弾て……」
友人たちから配り始めていたとはいえ、持ってきた数にも限度がある。
そして、彼らから何らかのイタズラをされるとなれば、彼らのファンであるお嬢様方から何をされるか分かったものではない。
「渡して文句を言われるか、渡さずにイタズラされるかの二択とか、何という拷問」
「拷問は言い過ぎだと思うけど、確かにその二択だと、どちらがマシか考えちゃうわよね」
アリシアたちとてそんなのお断りだが、キソラの場合はそうはいかない。
「被害が少ないのを選ぶなら、渡して文句を言われる方なんだけど……」
「それだけじゃ、済まなさそうだよな。あいつらの場合」
絶対にお返しとばかりに何かをしてきそうな気がするのだ。
「何かされたら、ノークさんに言ってみたら?」
「この程度のことで兄さんに言うとか、どうなの。後で絶対に、兄さんに何て言ったって、役員たちから聞かれる可能性が高くなるだけじゃん」
それもそれで面倒くさい。
「……あの人たちって、ノークさんに弱い部分があるからな」
「ま、兄さんの場合は、同性・異性関係なく好かれてる時点で、たらしの気があるから」
「あんたがそれを言うの?」
キソラはノークが好かれていると言うが、キソラもキソラで同性・異性に関係なく好かれていることに、兄妹共々気付いていない。
「で、最終的にどうするの。渡すの? 渡さないの?」
「渡してくるよ。渡すまで、何度も来られたら面倒だし」
アリシアの問いに、面倒くさそうにキソラは言う。
「そんなキソラに、タイミング良くお客さん」
ユーキリーファの言葉に、キソラは机に突っ伏した。
少しずつ大きくなっていく黄色い歓声が聞こえていたから、彼らがこちらに向かっていることには、何となく気づいていた。
「Trick or Treat~!」
何故、お前が先に来た。
つか、会長たちを先に寄越せ。
――なんて、言えるはずもないので、キソラは彼を無視して、三年組に目を向ける。
「お久し振りです、先輩方。あと、アオイ君も」
「うん、久しぶり」
「ああ」
「確かに久しぶりだが……そいつを無視してやるな。連れて帰るの、俺たちなんだぞ」
キソラの挨拶に、生徒会長・フェルゼナートと風紀委員長・ラスティーゼ、風紀委員のアオイがそれぞれ返すが、彼らに指摘されては無視するわけにもいかない。
「とりあえず、お菓子ですよね。お渡しします」
「ちなみに、今年の効果は?」
「『状態異常封じ』です。去年のような『身体強化』はありません。本日一日限りの能力ですから、明日には無効となります」
「そっか」
キソラが焼き菓子を差し出せば、面々は受け取っていく。
「それと、これは『薬』ではないので、『薬』扱いはしないでくださいよ」
「……でも、こんな効果ついてるから、『薬』と言っても、間違ってはないよね?」
少しだけ復活したらしい書記のフィールに、
「でも、これは『焼き菓子』であって、『薬』ではないので、絶対的な効果はありません」
とキソラは返す。
「ま、まあ、無いよりはマシだしな」
「だよね」
フォローなのだろう、副会長のアルンの言葉に、フェルゼナートが乗っかる。
「あと、お返しなんだけど……」
「必要ありませんよ? そちらが来ると思って、用意しておいただけですから」
そうなの? と驚きの表情のまま、フェルゼナートが尋ねる。
「あと、この際ですから、お聞きしておきますが、兄さんへの伝言はありますか?」
「先輩に?」
ノークのことを知っている三年組は顔を見合わせる。
「特に無ければ、無理にとは言いませんが」
三人が何も言ってこないために、キソラはそう告げるが、三人は三人で、微妙な表情をする。
何やら言いたいことはあるらしいが、今からの伝言はキソラを通じてなので、何やら言いにくいことらしい。
「……いや、自分から言うから、君を通して伝えてもらうことは無いよ」
少なくとも、フェルゼナートはキソラを通じて何かを伝えるということを諦めたらしい。
「俺も言いたいこととかはあるが、自分で伝える」
「アルンは?」
「俺には元々先輩に対して言うことなんか、ほとんど無いからな。ああでも、職場が城になった場合、その時はよろしくお願いしますとだけ伝えておいてくれ」
ラスティーゼもフェルゼナートと同じ意見らしいが、アルンの言葉を聞いた二人が「その手があったか」とばかりに目を向ける。
「先輩方。アルン先輩が悪いわけではないのだから、責めるような目を向けるのは間違ってますよ」
「……なあ、エターナル。俺に何らかの恨みがある訳じゃないよな?」
キソラがアルンをフォローしたためか、彼女に好意を持つ二人に睨まれたアルンはそう思わざるを得ない。
「ありませんよ」
「……なら、いいが」
二人の接点など、有るようで無いのに、何故、アルン個人が嫌われていると判断したのだろうか。
「では、アルン先輩からの伝言、きちんと兄さんに伝えておきますね」
「ああ、頼む」
途中でうっかり忘れてくれても構わないんだがな、とアルンは思うが、口にはしない。
仮にもし言ったとしても、この後輩が、うっかりだろうと他人からの伝言を忘れるはずはないのだから。
「うーん、やっぱり、何か返した方が良くない?」
「お前、その話はもう終わっただろうが」
「でもさー、先輩たちは去年だけじゃなく、今年も貰っておいて、お返し無しってどうなの?」
痛いところを突かれたかのように、フェルゼナートとラスティーゼは顔を逸らす。
「まあ、去年は兄さんたちのついでに渡しただけですし」
「エターナルさん、会長たちが可哀想だから、フィールといっしょになって、弄らないであげて!?」
今まで黙ったままだった生徒会会計のナツキが、我慢できなくなったとばかりに、そう告げる。
「でも、事実だよ」
去年の場合は、キソラがノークたちに渡そうとしていた所にフェルゼナートたちが居合わせ、まだ余っているからと渡しただけなのだから。
「……やっぱり、何か返した方が良いか?」
「だから、要りませんって」
何度言わせれば分かるのか。
そして、話を戻したフィールを睨み付けておくことも忘れない。
『キソラ』
『主殿』
「何!?」
窓の外から声を掛けられ、苛々したまま、キソラが振り返れば、イフリートとノームが顔を引きつらせていた。
「あ、保護者降臨」
ノエルが小さく呟くが、反応したのはユーキリーファだけであり、「だねー」と呑気に会話をしている。
『……あ、ああ、って何かイラついてねぇか?』
「用件」
『部屋に置いてあった焼き菓子、もう無いのだが、追加するのかどうかを聞きに来た』
「あの山、全部無くなったの!?」
今朝、大量にあっただろう焼き菓子の山が無くなるとは、とキソラは時間が確認する。
『途中までは、シルフィードもばら蒔いていたんだが、『少なくなってきたし、キソラちゃんのとこに行ってくるー』とか言って、出ていったんだよ。てっきり、そのこと聞いているかと思ったんだが……』
やっぱ言ってなかったのか、とイフリートが溜め息を吐く。
「あの子はもう……」
シルフィードが焼き菓子が少なかったことを言わなかったのは、きっと忘れていたことと、シオンと会うためにその場を離れるための口実にされたかのどちらかだろう――が、きっとどちらもなのだろう。
「兄さんの方がどうなっているのか、分かる?」
『ん? ノークか? ノークなら、死んだぞ。守護者どものイタズラによって、精神的にな』
「……ああ、そう」
ノークは犠牲になったのか、とキソラは遠い目をする。
「うーん……足りない、というか、行き届いてないんだよね?」
『だな』
そこで、キソラはがっくりと肩を落とす。
「作るか。無くて兄さんの二の舞は嫌だし」
『こちらとしても、貰えなかった面々からの八つ当たりだけは勘弁してもらいたいから、主殿に断られたらどうしようか、他の手を考えないとなりませんから、助かりましたぞ』
「最初からそのつもりだったくせに、どの口が言うかなぁ」
だが、作ると決めたなら、材料調達しなければならない。
『必要な材料なら、そいつらに集めさせれば良いんじゃないか? どうせお礼をするなら、役立つことをした方が良いだろ』
どことなく嫌な笑みを浮かべているのは気のせいか。
けれど――
「却下。それ、言い換えればパシリじゃん」
『……お前の方が酷いこと言ってるって、分かってるか?』
イフリートたちの方を向いているからか、キソラに生徒会役員たちの反応は見えないが、イフリートの必要な材料云々で嬉しそうな笑みを浮かべていた面々が、キソラのパシリ発言でかなり落ち込んでる。
その様子が正面だったが故に、イフリートたちにははっきりと見えていた。
「じゃあ、材料集めじゃなきゃ良いってこと?」
「同じものを作り、同じ能力を付与させるなら、みんなの手は借りられない」
状態異常封じの焼き菓子は、キソラが作ることにこそ、意味があるのだから。
「あれもダメ、これもダメ、か」
『というかの、主殿。一体どこで材料集めしているのか、教えてもらいたいのだが』
「『ハーブの園』のミルティア」
『『あそこかーーーーっ!!!!』』
キソラの説明に、イフリートとノームの叫びが重なる。
『ハーブの園』なんて名前ではあるが、ぶっちゃけ迷宮化した薬草植物園が主体の農業地帯である。そこの守護者とは魔力供給さえしっかりしてくれれば、という約束の元、大量に必要となる場合の野菜などはそちらから仕入れている。
だか確かに、材料を迷宮に取りに行っているとなれば、無理なものは無理だ。迷宮管理者であるキソラにしかできない芸当なのだから。
「だから、材料調達は無理だって言ったの」
『普通に買えよ……』
「だって、食費浮かせたかったし」
『……』
食費だろうが何だろうが、浮かせられるものは浮かせる。アークが来て以降、少しばかり余裕があるとはいえ、浮かせられるなら、キソラは容赦なく浮かしに行く。
『では、我らが材料調達してこよう。必要なもの、書き出してもらえないか?』
「ああ、ちょっと待って」
ノームに言われ、ノートの一番最後のページを破り、必要となる材料を書いて渡す。
『これは、多すぎないかの?』
「ついで」
だが、引き受けた以上は、ノームも引き下がるような真似はしない。
『ほら、行くぞ』とノームがイフリートを引っ張っていこうとして、振り返る。
『ああ、そうだ。そこの小僧ども。少しでも主殿に変なことをしたら、許さぬからな』
「……」
笑みは浮かべているが、目が笑っていない。
そして、忠告レベルの軽い怒気などを浴びせられたであろう男性陣(無関係な人たち含む)が黙り込む。
そのことに気づいているのかいないのか。キソラは「早く行く」と彼らを急かす。
「……お前、どれだけ頼んだんだよ。ノームが顔を引きつらせるとか、相当な量を頼んだってことだよな?」
「さっきも言ったけど、ついでだよ。ミルティアが「取りに来るの待ってるからー」って、連絡を寄越してきたし」
あくまでノームの気については触れずに、呆れ混じりに尋ねてきたアキトに、キソラはそう返す。
「で、彼らはどうするつもり? ノームがあんなこと言いながら放った気で、固まってるけど」
アリシアが、生徒会役員たちを筆頭とする男どもを示す。
「あの程度で固まってたらキリ無いよ。それに、ブチキレた兄さんの方が何倍も怖い」
「……あの人、キレることあるんだね」
どちらかと言えば、温厚なタイプであるためか、キレたときのノークは質が悪い。キソラが怯えるぐらいには。
「ちなみに、止めるためには?」
「四聖たちに動きを止めてもらってからの、私の捨て身」
「どれだけヤバイことなのか、察したわ」
キソラに捨て身を選ばせているだけで、もうヤバイ。
「キレた空間魔導師ほど、怖いものは無いよ。例外もいるけど」
「ギルド長か」
何が何だか分からない人。
しかも、笑顔で怒るから、さらに怖い。
ブチキレたノークと笑顔で怒るギルド長。
そんな二人の状態を見たからか、キソラが本気で怖いと思うものは、限りなく減ってしまった。
そんなキソラたちを見ながら、生徒会役員たちは話す。
「あーあ……あれじゃあ、どうすることも、太刀打ちすることすらできないじゃん。どうすんの? 会長たちは」
「フィール?」
何が言いたい、とフェルゼナートは視線で問う。
「あんな忠告されて、諦めるの? 諦めないの?」
「諦めるはずがないだろ」
「恋愛関係は無理でも、『頼りになる先輩』ぐらいの認識はしてもらいたいしね」
そんな二人の返事に、フィールとナツキ、アオイはキソラたちを見る。
「まあ、手数自体、彼女の方が多いですからね」
「つか、さっきから聞いてると、狙ってるようにも聞こえるんだが?」
「狙ってますよ? それに、空間魔導師との繋がりなんて、誰だって欲しいでしょ。しかも、あの子は今居る空間魔導師の中で最年少。学院を卒業すれば、会える確率が格段に減るんですから、在学中に友人関係になっておいて損は無いでしょ?」
笑みを浮かべて、平然と言い放つフィールに、アオイもナツキも苦笑する。
確かに、空間魔導師であるキソラと友人関係になっておけば、それなりに繋がりは出来るだろう。
「本当は、兄さんが先輩と知り合う予定だったんですが、何も出来ずに卒業しちゃいましたからねぇ」
「あのさ、フィール」
ナツキが声を掛ける。
「そういうの、こんなところで言っちゃあダメなやつ」
溜め息混じりに、手で顔を覆うナツキがそう言ったところでもう遅い。
明らかに、キソラについても今の状況も把握している二年生たちを除く、生徒会役員たちを追ってきたであろう(一年生と三年生である)貴族の子息令嬢たちの目が、ギラギラと輝いている。先程までのノームの忠告が、無かったことにされたみたいである。
「んー、でも、大丈夫じゃない? 相手はあの空間魔導師様なんだから。一番見てみたいのは、地位なんか持ち出した奴の反応だけどねー」
そう言って、くっくっと笑うフィール。
どうして大丈夫かなんて言えるのか分からないが、何となくキソラがどうにかしてしまいそうな気もする。
「キソラ」
「何ですか?」
「もう行くから」
「そうですか。でも――」
ラスティーゼが声を掛けるが、キソラが扉に目を向ける。
「あそこから出られますかね?」
「……そうだな。頑張らないと駄目そうだが」
未だにギラギラとした目を向ける子息令嬢たちに、さすがのラスティーゼも顔を引きつらせる。どうやら、彼らの中の優先順位は生徒会役員たちよりもキソラとの繋がり強化に傾いたらしい。
「フィール君の言葉が原因とはいえ、やっぱり地位や名誉目的なのは、いつになっても一緒なんですね」
「キソラ?」
「では、ついでに風紀委員長として、彼らを注意していってください。登下校時にまで付きまとわれても迷惑なので」
「そうだな……」
キソラが、少しばかり悲しそうな表情をしながら言ったことが気になりながらも、ラスティーゼは扉付近の生徒たちに声を掛ける。
「ほらほら、お前ら散った散った。他の奴らの迷惑になる奴は、会わないと言っていたぞ」
誰が、とは言っていないながらも、ラスティーゼのその言葉で散る辺り、キソラにそう思われるのは嫌だということだろう。
「ラスティ?」
「フェルゼ。あいつは何も変わってなかったぞ」
「そう」
「しかも、地位や名誉とかのために寄ってきた奴は嫌いらしいぞ。フィール」
「委員長、何で俺に言うんですか」
ラスティーゼがフィールに話を振れば、彼がぎょっとした顔で振り返る。
「あえて悪役になったんでしょ? 嘘と事実を織り混ぜて」
フェルゼナートにもバレていたと知り、フィールはそっと目を逸らす。
「何、大丈夫だよ。多分、あの子も何となくで分かってるだろうから」
「分かってるって……」
フィールがキソラの方を向けば、それに気づいた彼女が笑みを返す。
(ああ、そういうことか)
フィールは理解した。
少しばかり勘違いしている部分もあるんだろうが、彼女のことである。何となくでも察しているんだろう。
『ゲーム』参加者の対戦相手として初めて会って。
その後は期末試験で同じチームを組むことになって、再び話すようになって。
そんなに接した時間は無いけれど、それでも彼女の人となりは把握してきてはいたと思っていたのだが。
「なるほどねー。先輩たちが惚れるわけだ」
「フィール!?」
「どこをどう判断して、そう結論付けた!?」
フィールの言葉に、フェルゼナートとラスティーゼがぎょっとする。
「教えませんよーだ」
「あ、こら!」
「廊下を走るな!」
逃走を始めたフィールに、フェルゼナートが追いかけ始め、ラスティーゼも注意しながら二人を追っていく。
「やれやれ、慌ただしい人たちだ」
「まあまあ。アオイ君もそう言いながら、何だかんだで楽しんでたんでしょ?」
「……否定は、しない」
ナツキの指摘に、顔を背けてアオイは答える。
「お前は――」
途中まで言いかけて、アオイは止める。
こういう自覚がなさそうな奴に限って、自覚させたらさせたで何かと面倒なのだ。
「何?」
「いや、何でもない。それより、先輩たちを追うぞ」
「そうだね」
どこか不思議そうなナツキに捜しに行く旨を伝えれば、あの三人、どこ行ったんだろう、と二人は歩き始める。
目的となるその背はもうすでに見えなくなってはいるし、キソラに聞けばすぐに分かるのかも知れないが、再度手間を掛けさせたくはないし、何より――フィールが外に出たりしない限り、校内を歩いていれば、きっと見つかるだろう。