【主要人物】
迷宮管理者と次元の魔女 登場人物
((主要人物))
○キソラ・エターナル
本編主人公。
登場話数:プロローグ(一人称)、第一話~(三人称)。
物語登場時:ミルキアフォーク学院高等部二年(十七歳、五月生まれ)。
一人称:私。
容姿:肩よりやや下まである黒混じりの紺色の髪に黒い瞳(また、半年に一度の確率で満月が昇る日に金髪碧眼(朝・昼)と銀髪碧眼(夕・夜)になる(本人の意志次第の時もあるが))。
ゲームパートナー:アーク。
家族:父(故人・コウ(常磐幸希))、母(故人・ノゾミ(久遠望未))、兄(ノーク)。
ギルドや冒険者たちが特例で認める迷宮管理者だが、本人曰く、迷宮管理者は各地にある迷宮を支配下に置く者。迷宮管理者としては優秀な方ではあり、本人はまだ未熟だと思っていながらも、各迷宮の守護者たちとは仲が良く、からかったりするぐらい仲が良い。
そんな迷宮管理者としての能力は、『守護者の憑依』であり、守護者たちの能力を利用できる。
また、世界に九人しかいないとされる空間魔導師の一人でもあり、メイン能力は『生と死』(なお、初期設定では『破壊と再生』だった)。またその能力故に、生死に関する運命外の出来事に対して書き換えが出来たり(二章参照)、知り合いの死の光景を視ることもある。
基本的にお人好しで明るい性格だが、バトルや迷宮管理者及び空間魔導師モードになったり、特に守護者含む家族や友人など、自身の関係者に危害が及ぶと豹変する。
なお、豹変した方が本来の素に近く、明るい性格の振りをしているのは、少ない友人をさらに減らすことになるため(学院の教師陣は、迷宮管理者と空間魔導師としてのキソラを見ている節があるため、学院での味方は本当に友人たちしかいない)。
迷宮に迷い込んだアークを助けたことから、『ゲーム』に参加することになり、アリシアたちとも知り合うきっかけとなる。
迷宮管理者であること、空間魔導師であることを告げても、変わらずに接するアークには、それなりに心を開いている。
その正体は、“異世界からの来訪者”の転生した姿であり、キソラで五回目の転生となる。
*響希空
繰り返す転生の核となった最初の人物にして、“異世界からの来訪者”。
『響希空』として異世界召喚されたのだが、召喚主である神により、『召喚する人物を間違えた』などと言われ、神により飛ばされた先に居た次元の魔女といろいろと話すうちに、彼女の手によって召喚された秋斗とともに異世界(アークが居た世界)に一部の記憶を改変されて放り出される(実際は作戦でもあり、攪乱が目的)。
バルハムント帝国を訪れていた時には、国家間の戦争に巻き込まれながらも幼少時のアークと会い、彼を助けたこともあった。
だが、希空が次元の魔女から空間魔法を得ていたため、別の異世界(現在、キソラたちが居るアースフィード世界)に移動、後に一度目の転生でフリーゼ・フィールとなる。
*フリーゼ・フィール
銀髪碧眼の騎竜士。
“飛行技術”(竜の使役方法と勘違いされているが、実際は飛行機や飛行船、飛行艇などに関する技術である)を広める。
そのため、キソラの時代になっても、(基本的に飛竜によるものだが、)空中輸送が存在はしている。
キソラの銀髪碧眼は、魂に刻まれていた彼女譲り。
*クラリス・レージ
戦時代と呼ばれた時代では、“剣姫”クラリス・レージであり、途中で冒険者になるものの、最終的に騎士団副団長にまでなった。
帝国の“戦乙女”、ミレーヌ・ローゼンハイムとは母国への帰還途中で遭遇した戦争で顔を合わせたことで、度々対戦することになる。
キソラの金髪碧眼は、魂に刻まれていた彼女の本気モードに因るもの。
*アリエス・カノン
クラリス時代の反動か、平穏を望み、日々の大半を読書に当てていたため、本の虫と化し、“速読術”を会得する。
図書館の司書になってからは、異世界の本まで蔵書された無限図書館の司書になることを目標としていた。
全時代で共通する目的は、次元の魔女に会うことであり、真実を知ることである。
○アーク(本名:アークライト)
キソラが迷宮で助けた青年。
登場話数:第一話、第二話~(名前が出たのは二話~)。
一人称は俺。
容姿:黒髪に紫紺の瞳(黒にも見えなくもない)。
ゲームパートナー:キソラ・エターナル。
異世界にあるバルハムント帝国から来た(キソラとは別の意味で“異世界からの来訪者”の)青年。
漆黒の羽を持ち、『ゲーム』の戦闘時は基本的に空中戦をメインとする。
キソラが迷宮管理者だと知るも、結局は今までと関係は変わらず彼女と接しており、空間魔導師だと知った後も特に変わることもなく接している。
『ゲーム』パートナーとして仮契約状態だったが、キソラ失踪後には、今までの付き合いなどから見つけた先(迷宮)で本契約をする。
実は幼い頃に巻き込まれた争いで、響希空に助けられ、さらに黒髪のキソラの姿を見たことで、ある似た状況と重なり、当時のことを思い出すも、希空が転生前のキソラであることを知った後は、彼女に礼を言いながらも、守ることを決意する。
キソラとは、互いに恋人ではなく契約者だと言い張ってはいるが、何故か雰囲気は甘くなったり、それっぽい言動を取るものだから、信じてもらえなくなってきている。
○アリシア・ガーランド
キソラのライバルにして、良き相談相手。
登場話数:第三話、第四話~(名前が出たのは四話~)。
物語登場時:ミルキアフォーク学院高等部二年(十七歳、四月生まれ)。
一人称:私。
容姿:赤髪ツインテールに緑の瞳(赤髪碧眼)。
ゲームパートナー:ギルバート。
家族:父、母、兄(アルヴィア)。
ギルバートとパートナーになったことで、『ゲーム』に参加した少女。
キソラたちの『ゲーム』初陣の相手であったのだが、実はアリシアたちにとっても、キソラたちの相手が初陣だった。
ツンとしており、素直ではないが、面倒見が良く、仲間を見捨てることだけはしない。
『ゲーム』での対戦後、何だかんだでキソラを気にかけており、本人曰く、初めて親友と呼べるのがキソラらしい(テレスはテレスでまた別らしい)。
一応、良いとこの出身だが、あまり反映されていない。
ただ、時間魔導師でもある兄・アルヴィアをキソラのためにアークたちの足止めとして利用するなど(二章参照)、使えるものは人であろうと使おうとするところはある。
それでも、(家族以外の)異性の中では、ギルバートに結構甘い。
○ギルバート(本名:???)
アリシアのパートナー。
登場話数:第三話~(名前が出たのも三話~)。
一人称:俺。
ゲームパートナー:アリシア・ガーランド。
アークの同郷者で、同じく黒い翼を持ち、『ゲーム』による戦闘では空中戦をメインとする。
アリシアが学院に行っている間、やることもないため、アークに誘われたのを機に、冒険者として依頼を行っては金銭を稼いでいる(キソラがギルドと関わっていることは、アークや冒険者たちから聞いて知った)。
アークがキソラを大切にしているのと同様に、ギルバートもアリシアを大切に思っており、いざとなれば彼女の制止役をすることもある。
影は薄くないはずなのだが、作者に名前を忘れられたり、キソラから名前を間違えられたり(こっちはあえての場合もあるが)することがある。
基本的にツッコミ役その1。
○アキト・イースティア
キソラの幼馴染。
登場話数:第二十七話~。
物語登場時:ミルキアフォーク学院高等部二年(十七歳、六月生まれ)。
一人称:俺。
アリシア、テレスと同じクラス(B組)。
キソラ同様に転生者であり、キソラのように名前は変わらず、転生する度に家名のみ変化しながらも、アキトという名前になる(それでも、キソラとは違い、前世を思い出すのは幼少期が多い)。
また、毎回彼女の幼馴染であり、響希空の時から彼女に好意を持っていたものの、叶わないことを理解し、結局苦しい思いをするのなら、とキソラに対しては親愛や友愛はあっても、恋愛感情を持たないようにしていた。
今代では、相手の魔力量や質を見ることが出来るほどに眼が良く、空間魔法も『もどき』が付くが使えないこともない。
キソラの前世の記憶が蘇った後は、以前よりも側に居るようにはなったが、アークたちと『ゲーム』のことも知ったことで、そのためのサポートに回ることも増えた。
ツッコミ役その2であり、希空時代での名前は、東堂秋斗。
○ジークハルト
登場話数:第???話~。
キソラの管理下にある迷宮の守護者であり、一時的にキソラとアークの元に来ることになった。
表向きは世話係兼アークの弟となっている。
通りすがりの冒険者に迷宮を取られたときは、キソラの立ち会いの元、迷宮奪還のために対戦。辛くも勝利するが、基本的にキソラたちとともにいるため、住むことは許可しながらも守護者の座だけは渡さなかった。
キソラたちと一緒に居ることで、根が真面目なのか、キソラに対しては親みたいになってきている。