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018 毒婦は踊る

R15でひっかかっていると思う方は御指摘ください。

その部分が詳しい必要がないので。


ここを読まずに飛ばしても問題無いです。

フレデク->フレデクのスパイ->スパイのいる王城->王城にいるXX...という連想ゲームで挿入した話なので。


そこは王城の一画。

重要ではない客や商人達を応対する部屋を任された2人の女官が話をしていた。


「じゃあ、ベス。ちょっとの間お願いね」


「ええ、分かったわ、アイラ。ごゆっくり」


彼女達には秘密があった。

ベスはある兵士に熱を上げていてどうにか2人きりで会える場所を探していた。

そこにアイラが提案を持ち掛けた。


外れの一室はあまり使われず人目にもつきにくいからそこを使ってみないか、という提案だった。

もちろんアイラにも目的があった。

雑貨を持ち込む商人と2人きりで会える場所を彼女も探していたのだ。


そして今はアイラの番。

商人が来るのは数ヶ月に一度だったりする事もある。

あまり邪魔しては悪い、とベスは気を効かせて早々に立ち去った。



男と女が2人きりで密室に篭り、する事の少なさはなんと分かり易い事なのか。

女の手は男の首へと回され、男は女の腰へと腕を伸ばし、その身体を徐々に傾けソファへと沈ませた。

女に覆い被さった後、既に結ばれた唇はようやく離れ、甘い蜜は糸を引きながら離された事を惜しんだ。

節くれだった手は乱暴に服の上から女の乳房を揉みしだき、片方の手は内太股を撫で上げた。

捲し上げられた裾は女の脚を自由にし、求められる優越感の笑みと共に女は姿を現したその白く長い欲望を男へと絡ませた。

邪魔な着衣に焦る男の瞳の奥に宿る情欲と舌なめずりを女は誘うような媚びるような目つきで眺め、男の準備を待った。


上出来だ。自分でも惚れ惚れする。こんな男に身体を預けるのは癪だがこれも仕事と割り切るしかない。

そう女は思っていた。


充分稼いだのだ。

うまく城仕えとして紛れ込み、情報を売る。

この男も良く働いてくれたと心底思う。

城の外にいる私の家族(・・・・)に言伝を何度も伝えてくれた。

でもそれもそろそろ終わり。


思わぬ所にほつれが出来た。

ベス。あの子を懐柔して利用した事が裏目に出た。

2人だけの秘密にしておけば良いものを、何を考えたのかもう1人加えたいなどと愚にもつかない事を言い出した。

これ以上大きな話になる前に早々にこの城から引き上げないと首と胴が別れる事になりかねない。

あの子は恋愛を楽しんでいるのだろうがそんな一銭にもならないものに熱を上げる歳でもない。

ほら、こうやって好む声さえ上げていれば、後はきしむ音を聞き、天井のシミを数えていれば勝手に満足してくれる。

後になって「凄かった」だの言いながら笑みの一つでも投げてやればそれで完了。



男の瞳に宿る情欲の炎が一際燃え上がろうとする時に、女はその白く長い欲望をあえて絡ませたままにした。

男の瞳に戸惑いの色が見えるが、女の瞳に理解の色が見えた時、さらなる情欲の炎を燃やした。

やがて消えた情欲の炎とその征服感に酔った男との濃密な口づけの後、部屋に一人残る女はこれからに思いを馳せる。



これで出来てくれていたら城から離れる理由に不信感を抱く奴はいないだろう。

後任についても問題ない。

私達の上司には常日頃から賄賂を渡してある。

空きさえあれば入れ替わる事が出来る。

後はベス。

丁度空きが欲しかったところだ。

彼女には悪いが良い思い出も出来た事だろうから悔いはないと思いたい。



ある日、城で小さな事件が起こった。

女官の一人が突然気が狂い、窓から身を投げた。

それを見ていた仲の良かった同僚は、彼女がなぜそんな事をしたのか分からないがもしかすると恋で悩んでいたのかもしれないと語ったそうだ。

その同僚は死んだ女官の事で悔いてやがて城から去り、その真相は誰にも関心を持たれず闇に葬られたままとなった。

こんなの読んだら女性不信になっちゃうー、って事でR15です。

すいません。


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