S118 身体が目当て
世代継承と遺伝子云々の所は眉唾物だと思っておいてください。それが正しいかどうかは個々人で判断してください。
彼氏と別れたフィリーネはラモーネをわざわざ呼び出して愚痴を聞いてもらっていた。何かと束縛する彼氏に愛想が尽きたフィリーネは彼氏に別れを持ち出し、その後の鬱憤をラモーネと一緒に飲んで騒いで発散しようと考えた。
「聞いてよー。あいつったらね、あれは食べるなこれは食べるなって一々強制するのよ?好きなものくらい自由に食べさせてよねー。」
「ハイハイ。そうね。」
既にかなり酔っているフィリーネを話半分で聞き流しながらおつまみを食べるラモーネ。しかしラモーネはあまり飲んでいない。それは当然の事で、この後泥酔したフィリーネを連れて帰るのは誰だと考えるとラモーネしか居らずらラモーネまで酔ってしまっては危険すぎる。休日まで待って自宅飲みをすれば良いものをわざわざ会社帰りに呼び出してクダを巻く友人に呆れつつも、気持ちを考えればそれも仕方ないかと同情してしまうラモーネは甘いのかも知れない。
そんなラモーネの考えなど露知らず、フィリーネは別れた男の事をグダグダと話し続ける。
「でねー、あっちには行くな、こっちは駄目だ、行くなら俺と一緒に行け何て言うのよー。その内トイレにまで付いてきちゃうんじゃないかと思っちゃったわ。」
「ふーん。それで?」
「デートに遅刻するなとかもっと綺麗に片付けろとかお前は私の母さんかって。」
「へー。そうなんだ。」
「そうよー。服装までね、自分の趣味を押し付けようとするのよ。勝手だと思わない?派手な服は着るなとか濃い化粧をするなとか随分だと思わない?ねぇ、聞いてる?ちゃんと聞いてる?」
「聞いてる聞いてる。もうその辺にしときなよ。」
「なによー。グチくらい聞いてくれたって良いじゃない。」
「そうじゃなくてお酒。飲み過ぎよ。」
「そうお酒。お酒もねー、外では控えろってしつこいのよ。たまにはいいじゃない。ねー?」
「そんなグデングデンに酔っぱらうから言われるんじゃないの?」
「なんでよー。あいつみたいな事言わないでよー。私はそんなに酔ってない。そうやって私にあれこれとやかく言って私の気持ちなんて考えないから言ってやったのよ。」
「なんて?」
「『私の気持ちなんてどうでも良いんでしょ?あなたのいう事に従う都合の良い女が欲しいだけ。身体が目当てなんでしょ!?』』って言ってやったのよ。」
「それで?」
「じゃああいつ何て言ったと思う?『その通りだ』だって。どう思う?。だからね、私その場ですぐに『あなたとはこれまでよ。さようなら』って言ってやったのよ。」
「思い切ったわね。彼氏なんて言ってた?」
「なーんにも。黙ったまま立ち尽くしてたからそのまま帰ってきちゃった。」
「そっか・・・。それであなたはどうしたいの?」
「どうしたいって?別れたのにどうしろって言うのよ?」
「えっとね、私に言えるのは、もう一度ヨリを戻せ、って事くらい。友達の助言くらいは効いてもバチは当たらないんじゃない?」
「え、友達なのにあいつの肩を持つって言うの?裏切りものー!」
「そうじゃないわよ。良い彼氏じゃない。あなたが気づいてないだけ。今ならまだ間に合うわよ。もう一度会ってきなさいよ。そうね、あなたが要らないって言うなら私が貰おうかな?」
「うっ・・・。・・・ダメ」
「なら明日にでも会ってきなさい。今日のあなたとはこれまでよ。」
「えー、まだ飲み足りないー。」
「もう充分飲んだわよ。すいませーん、お愛想。」
そうしてラモーネはフィリーネに肩を貸して店を出た。
「というような事は起きるのじゃろうか?」
「なるほど。世代継承していく中で知識を忘れてかつての男女の在り方を忘れた事で相手のしている事の根拠が分からずに、自身の思いつく根拠を当てはめて考え間違うという事ですね。」
「概ねそう。」
「今回の話においては男女の交際についてですが、現状の環境をどう見ているかで日常の行動方針に違いが生じます。この話では日常の風景は平和な状況だと思われます。しかし話に出てくる男性は恐らく日常と思っているものは容易く崩れ、ほんの少し条件が変われば途端にリスクが生じるものたと思っているのでしょう。それに対して女性は目の前の平和は無条件に続くと思い、男性の考えるシチュエーション通りならほんの少しの隙を見せると容易く加害される状況になる可能性を考えていない様に思われます。こういった考え方の違いで交際の仕方は当然変わります。
例えば女性が一人で旅行に行ったとします。その旅行先で女性の味方になる者達は居ますでしょうか。もしその旅行先に住んでいる集団の質が悪ければ、悪事を働いても何の問題もない者がやってきたと思い利益を稼ごうとするでしょう。最悪はそのまま行方不明になります。ではその距離はどれだけ離れれば日常に無関係な第三者になるでしょう。
私達は集団生活を行う社会を作り、数を増し規模を拡大し、役割分担をして暮らします。しかし個人の生活というのはごく限られた人物とだけ接触しその世界は小さなものになります。利害関係も自身を中心とした人間関係と関係した人間の人間関係の繋がりで拡がりを持ちますが、遠く離れれば離れる程に他人同様になります。そして役割分担を行う事で、隣家でもそれほどお互いの生活に影響を与える事もなく無関係と言える状況になる事もあります。近くに住んでいても役割が違うなら生活様式も違う事があり、話す機会もほとんどない状態というのは充分に考えられます。行政というシステムが高度になると近くに居る者同士で助け合う必要性が少なくなり、税を通して福祉を受ける環境は互いに助け合う根拠を失わせます。そしてそうやって関係が希薄になればお互いに対して相手の都合を考える事なく行動出来る為に押し付け合う事が出来る様になり、関わり合いになればお互いに何か損をするのではないかというリスクを伴い、増々疎遠になっていきます。
高度な社会になるにつれ、役割分担により横のつながりは薄れ、縦のつながりが密になり、横方向へのつながりは縦方向を遡って辿ってからまた降りるというつながりになる傾向を示し、近くに居てもお互いがお互いの生活に重要な役割を担う事自体がなくなっていきます。そうすると利害関係が薄れる為に先ほど言いましたように押し付け合う事が出来、押し付け合う事が出来るという事は相手側の都合を考えない事であり、相手側の弱点をついて利益を得られるなら当然の様に行う可能性が出てきます。
そうなると普段のちょっとした気の緩みから見せた隙が恰好の的になるという状況、つまりは罰せられずに不正行為が出来る条件を成立させてしまう、言い換えれば"ラッキー"な状況を作り出してしまう事になります。
もし社会が不況などの環境の悪化若しくはユグドラシルの運命により互いを出し抜く様な生き方を迫られる状況であるなら、そういったラッキーな状況を逃す事なく加害するでしょうし、ラッキーな状況を作り出そうと画策するでしょう。そうなると今回の話の様な女性は、自身の利害関係者になる友人などと会っている間は不用心ながらも平和に暮らせるでしょうが、そういった人間関係を良好にしていく為にあえて相手の状況を考慮してくれる者の居ない所に行けば途端に加害される状況になります。
旅行先や催し物を行う場所と言うのは自身とは関係のない不特定多数の第三者が多く集まりそれだけリスクが高まります。その様な場所では特に厳重な警戒が成されますが、それでも不備がある可能性は無くならず、その時に更に今回の話の様な女性が不注意に行動し、要因が重なって条件が揃い"ラッキー"な状況が出来上がり、そこを狙って加害する悪人が現れます。
注意していれば簡単に判断出来る危険な場所もその意識がなければ容易に立ち入る事が出来、安全だと思っている場所では注意を怠るのでその心構えが無ければリスクを負いやすくトラブルに巻き込まれやすくなるでしょう。
そうした事情から男性が女性に対して行き先を制限して行動する様に強制する事があります。そしてそういった場所に出かけるなら一緒に同行してリスクを減らす行動をしたがる事があります。それは女性を軽んじてでしょうか、それとも大切なものだと思ってでしょうか。
勿論、今まで話したように行動を真似ているだけの者も居て状況判断をせずに強制しているだけの場合もあります。
また、例外として搾取する側と搾取される側に分ける事が出来たとした場合、搾取する側は搾取される側ではないので、それだけ安全に生活出来ます。犯罪者が共犯者の罪を暴露しないのと同じで、加害した場合には自身にも不利益を被る為に搾取しないので安全になります。
その安全な行動を搾取される側が自身も同じ様に行動しても大丈夫だと思って行動するとリスクを抱える事になり、トラブルに巻き込まれやすくなります。そしてだからこそそうやって錯覚させる手法も存在します。
次に、待ち合わせ時間に遅れるなども同様になります。待ち合わせ時間に遅れた場合、何かトラブルに巻き込まれたのかと考える必要が生じ、もし待つ側が遅れてくる者の事を大事に思っているのであれば遅れたのは何かトラブルを抱えたのではと心配する事になります。それが日常の出来事なら確かに心配しすぎとも言えますが、例外となる犯罪に巻き込まれたなどを考えているなら大袈裟とも言えません。
綺麗に片付けろなどというのも同様です。周辺に物を散らかしているとトラブルを起こしやすく、物を落とす、落ちている物を踏んで怪我をする、必要な時にどこにあるのか分からない、などの状況が起こり得ます。そして普段から綺麗にしていなければ何かトラブルが起きた時も同様に散らかっている状況になり、余計に問題を深刻化させる事があります。そして女性の場合、この男性の発言を深読みすれば妊娠時のリスクを考慮しているとも言えます。そういった弱点をさらけ出す時期というのは普段の生活において何気なく躱しているリスクも躱しきれずに被る事があり、落ちている物を踏んで怪我をして転んだりすれば状況次第では深刻な事態に発展します。
服装についても同様です。華美な服装と言うのは人目を惹きやすくそれだけ他者に見られる事になり、目を付けられやすくなり犯罪に巻き込まれやすくなります。華美な服装をして人目を惹くのは、女性の場合は主に男性の目を惹き付け関係を持ちたい場合になり、もし既に親しい男性が居るならその男性が望まなければ華美な服装をする必要性がありません。女性によってはそれでも守って見せろと言うかも知れませんが、リスクを避けるなら普段の日常では服装を控えめにしておくのが良いでしょう。しかし同時にそれだけ何かの機会が減る可能性もあります。
食べ物については女性が子を産む前提で考えたのなら、妊娠した時にアレルゲンの摂取はそれだけ胎児に影響を与えるので女性の食生活というのは重要になってきます。
そして男女の間での古い取り決め事として男性は"性質"を、女性は"形質"をお互いに重ねて次の世代を作るという考え方があり、現実における行動には肉体の性能が影響を与えます。女性がリスクを抱えトラブルに巻き込まれて身体のどこかに影響があるとそれだけ次の世代に与える影響が大きく、与えた影響の分だけ次の世代が劣化し、劣化した分を取り戻すのは難しい事になります。手指が太く短いのならそれだけで器用さに差が出て繊細な技術を身に付ける際に不利になります。足の長い場合は歩幅が広くなり歩行に有利ですが、同時にバランス感覚では多少不利になります。そうしてよりスタイルの良い女性が好まれる状況になるのですが、男性にとって女性とは、子を作り自身を継承する為の存在であり、男性は"性質"を、つまりは自分自身を維持しながら、女性には"形質"としてその身体を維持して貰う必要があり、その為に伴侶となる女性が怪我をしたりして世代継承に悪影響が生じる事が無い様に注意しようとします。
そうすると女性が危険に巻き込まれる様な状況は好ましくなく、その可能性を排除しようとして制限しようとします。もし女性がそういった考えを知っていればなぜ男性が制限を掛けようとするのかが分かっているので、男性の我儘で制限を掛けようとしているのではないと判断出来ます。その状況になってようやく男女間でどういった交際をするのか話合いする段階に入る事が出来ます。
さて、今回の話では友人は友人らしい行動を取っています。もしこれが逆に男性との交際を打ち切る事に同意した時には、交際を打ち切るかも知れない女性の事を考えていない可能性が出てきます。男女が1つになって次の世代を生み出すという事は、もし自身の能力が高ければそれを継承できるだけの能力を持つ伴侶が必要になってきます。わざわざ能力の劣る相手と重なり能力を劣化させる様な不都合を受け入れる事は出来ません。そうなるとより能力のある相手を求める事になります。その際に、この話の男性が能力があり知性もあり、だからこそ女性に制限を掛けようとしているのだとしたら、その男性と交際している女性が居なくなれば他の女性に交際できる可能性が生まれます。そうであるなら他の女性からすればその女性が自身から交際を打ち切ると言っているのだからあえて止める必要がありませんし、また、考え直すだけの情報を与える必要がありません。そうすると自身が得られる利益を逃す可能性が出てくるからです。その様に行動すれば、相手次第ではありますが、錯覚していた場合にはこういった女性は自身の事を考えてくれている男性を自ら遠ざけ、自身に制限を加えない男性を選ぶ事になります。その際に制限を加えないのが強いから誰も彼のパートナーに危害を加えない、もしくは善良な者達の中だから制限を加えないで済むのか、それとも女性の事がどうでも良いから制限を加えないのかの判別をする必要が出てきますが、錯覚している場合には恐らくしないでしょう。
そうして一部の能力のあるとされる男性と交際しようとする女性の内で錯覚してしまう者を遠ざける事で、残った女性の中から選ばれる可能性を上げより有利な立場になろうとする者は居ます。そしてその状況を維持出来るなら自身に能力がなくともそれだけでアドバンテージが取れるのでそう出来る環境を作り出そうともします。
これは男性でも同じです。自身の身を守る意識があり生活の重要性を理解している女性ではなく、服装が派手で身の安全への配慮が足りない女性を選ぶのが自身の利益に成る様に思わせ、具体的には性的な快感を基準に選ぶのが良い様に錯覚させて、生活自体の本質的な部分を劣化させます。
そうなると女性は男性が好む女性のタイプというのは派手な服装でスタイルの良い女性だと思い込みそうなる様に行動し、男性もそういった女性が増えて選ぶ女性がその様な女性が多くなる結果からそれが固定観念として定着し、ますます根本的な部分から目を逸らされる結果になります。勿論男性が世代継承に執着していない場合もあります。次代にあえて残さなければならない能力と呼べるものがなければ別段他者と混じっても問題ないと考える事も出来、逆に、能力のある他者と混じる事でたいして努力もせずに能力が得られる可能性まであります。どの様な能力もまずきっかけが必要でありそれがなければ成長させる事も出来ませんが、能力を持った他者の遺伝子を取り込む様な"ラッキー"が起これば、どうやって能力が得られるのかという過程を飛ばして成長させるだけで良くなります。
これは知識を与えられた場合と同じ考え方になります。自身で一から独自に知識を解明する手間と誰かに与えて貰う手間では大きな差が出来ます。
勿論女性も同じで、女性の事を気遣い包容力のある男性が良いという考えで選びますが、それが単なる放任なのかどうかの区別をつける事もなく、また、印象操作されて錯覚させられた環境の中で次第に放任される事を女性への気遣いと錯覚する様になっていきます。結果として派手な服装でスタイルの良い女性という部分だけが強調され、また、男性は女性の都合の良い様に行動するのが気遣いという固定観念が定着して女性も男性も生活基盤を整えて能力を身に付けていく状況を作り出せなくなっていきます。女性は見た目や外見のみを重視して中身を成長させず、男性はそんな女性を好んで選び、そして女性に好かれる行動をしようとする為に実質的に女性を含めた環境を守る事もしなくなり、社会は劣化する事になります。
しかしその状況は他者を錯覚させて間違った方向へと誘導する事で、自身は競争相手を減らしてより有利な状況を作り出すには好都合な状況になり、だからこそ情報操作して間違わせます。」
エールトヘンは締めくくる。
「価値観を錯覚させて不利なものを有利だと見せかけて間違わせる方法は多用されます。そうすれば競争相手を減らすか競争自体を失くす事が出来、より容易く利益を得る事が出来る様になります。そしてそういった考えの者は社会全体を劣化させてでも利益を稼ごうとする場合が多く、取り締まる事が出来なければ社会そのものが犯罪を容認し犯罪を助長するシステムへと変貌するでしょう。それに対抗するにはまず自身はその悪質な方法で騙されない様に知性を成長させる必要があります。その為にも、さあ、頑張りましょう。」
前半部分でもしそこらのトレンディードラマなら男がこの場所に彼女に会いに来て彼女に謝るっていう女性視点の夢物語を描くのでしょうがw。しかしそれは騙しの技法の1つなのでここでは扱いません。
「大切」という言葉ですが「切」の字の解釈で意味を間違えてしまいます。「切」というのは切ると書きますが、この切るという動作の解釈が重要です。物を部分と部分に分ける、と考えるとただそれだけですが、それだけではなく、例えばにんじんでもごぼうでも長いものを切る時を考えます。その時、動作として大抵は必要な部分から端の必要ではない部分へと包丁を移動させます。そして切る位置まで持っていき、切るわけですが、その時の動作として切る位置に遠ければ早く動かし、切る位置に近ければ正確さを重視して遅くなると思います。ここの例えはアナログ電圧計などのメーターを扱った事があれば分かりやすいのですが、測定値になるまでの間、最初は大きく針は動き、測定値だと思われる値の近くでは遅くなっていきます。これと同じ様に私達も位置などを決める時には精度が必要になるにつれ速度を落として慎重に決めます。そうして必要な所を誤って切り落とさない様にして切ります。この動作が「切」という意味には込められていて、「大切」という意味は他の言葉を交えて表現すると「大に迫る」もしくは「大事に迫る」という様な意味になります。それだけ対象の存在を大事にしているという事です。で、「大事」とは「おおごと」と読めば分かりやすい様に、その対象については常に重要視しているよ、という事です。ですが、この「切」という字の解釈を間違い、単に部分と部分を分けるだけと考えるなら「大きく切る」と呼んでしまい、対象の存在をどうでも良い切り捨てて良い存在だと解釈出来てしまいます。こうして言葉の定義を変えて意味を変え錯覚させる手法もあります。また、同時に逆の意味を被せて強調して相手に受け入れさせる方法もあるのでその仕草や状況も含めないと相手の意図する意味が何なのかは分からなくなります。悪質な社会程人間関係は面倒になり、関わり合いになりたくなくなります。
-->ここからR15?指定
ここも話半分でお願いします。
なぜ男性が処女性を求めるかと言えば、かっこうとアホウドリの話を避ける為と混ざりたくないからです。他人の子を育てて且つ自身の子だと思って自身が持つ知識を与えてしまい、事実上知識を奪われ自身はその代で途絶えるという結果は起こり得ます。その為、男性は女性が他の男性に加害されて他の男性の子を妊娠する状況というのを出来る限り避けようとします。女性はもし加害されてその事実を男性に知られれば交際を打ち切られ、他の男性からも同様に扱われると思うと、加害された事実を隠す可能性があり、男性としては歴史上かつてその様な結果があった事から、女性の身に何かあった場合を考えて制限を加えようとします。
歴史上の権力者の女性に対する扱いを見ればその気遣い様を知る事が出来ます。1人の女性の為に大きな屋敷を建て多くの使用人をつけ、他の男性との接触を避けます。
もし女性がレイプされて膣内射精された場合、膣内に他の男性の精子が入ります。胃で消火して排泄するのではありませんので、妊娠しなかったとしても残っていると仮定します。そうするとその事実を知らない男性がその女性に授精し妊娠させたとします。
一方で、世の中には〇〇細胞という技術が存在します。細胞を強制的に変化させる為に、ウィルスなどの小さい遺伝子で構成されるものの中から必要なものを取り出し、細胞へと移植します。つまりは他の遺伝子を混ぜ込んで別の細胞へと変化させる事になります(解釈が粗いですが)。
では、女性の胎内で成長する子供はどこから身体を形成する要素を得るでしょうか、となります。つまり、男性はキメラになりたくないわけです。変な混ざりものがあればあるだけ自身の再現率が低下し、次の世代の自分はそれだけ"自分とは言い切れない"事になります。その時、男性が欲しているのはその女性自身の遺伝子のみという事で他の男の一部などではないという事になり、その為に制限を掛けるのは果たして我儘かどうかとなります。だから良く「汚れてしまった」という表現がされます。後、当然ながら性病やそうでなくとも雑菌の感染の可能性はありますのでそういった事態は避ければ避ける程次代への影響は避ける事が出来ます。
同じ考え方に相手を"喰って"その遺伝子の一部を取り込もうとすると言うような考え方もありますがそれと同じです。
良く風邪になっている時にゴニョゴニョする展開のマンガやアニメがありますが同様です。より少ない細胞の時に菌に感染してそのまま数を増やすと菌に感染した細胞若しくはその影響で変異した遺伝子を持つ細胞で構成されます。
妊娠時にアレルゲンを控えるのもそうですし、幼少期に免疫機制が成長するまでの間もそうです。
ついでに社会もそうです。最初に悪人に乗っ取られた後に数を増やせば当然悪人だらけになります。規模を広げる前にしっかりと事前準備が必要になり、出来なければ制御不能になります。
<--ここまでR15?指定
-->結果として派手な服装でスタイルの良い女性という部分だけが強調され、また、男性は女性の都合の良い様に行動するのが気遣いという固定観念が定着して女性も男性も生活基盤を整えて能力を身に付けていく状況を作り出せなくなっていきます。
<--そうして、物を売る側は楽して利益を稼ぎ、買う側は消費というより浪費させられ、手元に実質的な物が残らず、何度も同じ行動を繰り返し、既得権益層は増々肥え太り、そして買う側は能力を成長させる基盤を作れず、既得権益層の立場は安泰、という事になります。そこから目を晒す為に玉の輿などの一発逆転ストーリーを情報操作して垂れ流し、その状況を維持しようとするのが現代社会です。実際に居るかもしれませんがそれは一体どれだけの確率かという事です。その確率を引き当てるまでヒナが餌を待つようにずっと待ち続ける状況こそその情報操作を仕掛けた側の狙い通りです。しかし他者がそうやって地道な方法を選択すると母集団が減り、僅かながらも確率は上がる、だから止める事が出来ない、というのが浮世の業です。