表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俳句女子の「俳句ことはじめ」…恋しくも

作者: ゆきの

※ずっと俳句は続けていましたが、

バタバタしてて、すっかり更新を

サボッてました。

秋に作った句です。





恋をしました。



私、アラサーに近いOL女子、

不束ながら、恋をしました。



とはいえ、一瞬の恋です。




その方は、病院の先生です。

最近、何かと風邪をひいて、すっかり

いきつけ病院にかかりっきりの私。



でも、曜日によっては、いきつけの病院が

お休みのこと、ありますよね。



でも、すぐに病院に行きたい。

明日は予定が入ってて、今日行かないと

明後日じゃ、辛い。



そんなわけで、ネットでパチパチ調べて、

新たな病院へ向かいます。



初心なので、保険証を出して、問診票を

書いて待合室で待っていると、


「次の方、どうぞ」



診察室に通され、椅子に座り、

私は目を見張りました。




先生、とても優しそうな、さわやかな方

お歳は30前後でしょうか。



診察室が終わり、待合室に戻る

頃には、私、ポーッとしちゃってました。



先生は笑顔のとても似合う、

柔和で、それでいてさわやかで

ほっとする雰囲気の方。




なんて素敵な方なんだろ。

いつまで診察していて欲しい。



fall in love だ。




でも、この恋は実ることはないと思われます。


先生の左手の薬指には光るものが。



そりゃそうです。こんな素敵な男性、

周りの女性がほっとくわけがない。




ほっとく女性はバカです。



そんなわけで、一目惚れ、即、失恋の私が

作りましたのが、こちら。




恋しくも見つむるだけの秋の夕

季語…秋の夕




そのままの気持ちを込めてみました。


ですが先生から一つご指摘がありました。



「季語、秋の夕じゃなくて、

何か実態のあるものがいいわよ。

たとえば、植物とかね」


「植物?」


「そのかたのイメージに合う植物、

ないかしら?」


「う~ん…

優しい、柔らかい雰囲気なんですけど、

そういう秋の植物って…」



「だったら、実紫みむらさき

どうかしら?」


「実紫?」




実紫とは…

山野に自生するクマツヅラ科の

落葉低木で、晩秋、紫色の美しい実がなる。

紫式部の実、とも呼ばれる。




先生のイメージに合いそうです。


というわけで、最終的に出来上がったのが

こちら。




恋しくも見つむるだけの実紫

季語…実紫(秋)





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] なんで俳句なのに長いんだろうと思ったら、俳句までの過程の話も入っているのですね^^ 俳句の裏の実話が見えるとグッと来ます。 素敵な俳句です。 [気になる点] 「いつまで診察していて欲しい」…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ