俳句女子の「俳句ことはじめ」…恋しくも
※ずっと俳句は続けていましたが、
バタバタしてて、すっかり更新を
サボッてました。
秋に作った句です。
恋をしました。
私、アラサーに近いOL女子、
不束ながら、恋をしました。
とはいえ、一瞬の恋です。
その方は、病院の先生です。
最近、何かと風邪をひいて、すっかり
いきつけ病院にかかりっきりの私。
でも、曜日によっては、いきつけの病院が
お休みのこと、ありますよね。
でも、すぐに病院に行きたい。
明日は予定が入ってて、今日行かないと
明後日じゃ、辛い。
そんなわけで、ネットでパチパチ調べて、
新たな病院へ向かいます。
初心なので、保険証を出して、問診票を
書いて待合室で待っていると、
「次の方、どうぞ」
診察室に通され、椅子に座り、
私は目を見張りました。
先生、とても優しそうな、さわやかな方
お歳は30前後でしょうか。
診察室が終わり、待合室に戻る
頃には、私、ポーッとしちゃってました。
先生は笑顔のとても似合う、
柔和で、それでいてさわやかで
ほっとする雰囲気の方。
なんて素敵な方なんだろ。
いつまで診察していて欲しい。
fall in love だ。
でも、この恋は実ることはないと思われます。
先生の左手の薬指には光るものが。
そりゃそうです。こんな素敵な男性、
周りの女性がほっとくわけがない。
ほっとく女性はバカです。
そんなわけで、一目惚れ、即、失恋の私が
作りましたのが、こちら。
恋しくも見つむるだけの秋の夕
季語…秋の夕
そのままの気持ちを込めてみました。
ですが先生から一つご指摘がありました。
「季語、秋の夕じゃなくて、
何か実態のあるものがいいわよ。
たとえば、植物とかね」
「植物?」
「そのかたのイメージに合う植物、
ないかしら?」
「う~ん…
優しい、柔らかい雰囲気なんですけど、
そういう秋の植物って…」
「だったら、実紫は
どうかしら?」
「実紫?」
実紫とは…
山野に自生するクマツヅラ科の
落葉低木で、晩秋、紫色の美しい実がなる。
紫式部の実、とも呼ばれる。
先生のイメージに合いそうです。
というわけで、最終的に出来上がったのが
こちら。
恋しくも見つむるだけの実紫
季語…実紫(秋)