寿命宣告
スランプ中…です。
「この作品ありえない」と感じた方はどんどん貶してください。
良い小説書けるようになりたいのでお願いします。
「残念ですがあと3日持つかどうか・・・。最後にどこか連れて行ってあげてはどうですか」
母に癌が見つかったのは1年ほど前だ。
その時点で既に手の施しようがないと言われた。
そろそろかと多少の覚悟はしていたが、医者からの言葉にショックを受けた。
3日・・・。
病気で父を亡くした私を女手ひとつで育ててくれた母。
私は今までろくに親孝行をしてこれなかった。
・・・今更後悔しても遅い。
せめて残された時間を有意義なものにしてあげたい。
母の病室をノックする。
「お母さん?私、莉愛。入るね」
珍しく起きていたらしい母は、こっちを見て弱々しく微笑んだ。
「莉愛、毎日毎日ありがとうねぇ」
「・・・」
言えない、母の寿命が短いなんて。
だから私は嘘をつく。
「お母さん最近調子良いみたいだから明日の外出許可が出たんだ。どこか行きたいところある?」
残酷な嘘。
最低だ、私。
「ん・・・行きたいところ、ねぇ・・・」
「どこでもいいよ」
「じゃあ・・・」
母はそこで息を吐き、あの頃の瞳で私に訴える。
「観覧車。観覧車に乗りたい」
観覧車?
予想外な答えが帰ってきて驚いた。
観覧車に何かあるのだろうか。
「ん、わかった。じゃあチケット買っておくから明日の昼迎えに来るね」
それから一言二言交わしたら母が寝てしまったから私は病室を後にした。
家に帰る途中のコンビニに立ち寄り、遊園地のチケット2枚と飴を買った。
チケットを握ったままピンクの飴を口に放り込む。
「甘・・・」
その飴は甘くて優しい味で、つい気が緩んでしまったのか不覚にも頬を濡らしてしまった。
この作品は絶対完成させます!!