告白2回戦
次の日の夕方、再び隆を呼び出す。
「ごめんね。自主練忙しいのに」
『いや、いいよ。』
なんか、身構えてる感じ…
でも、
「忙しいだろうし、私も時間かけると勇気がなくなるから…」
『えっ、何? 』
よしっ、女は度胸っ~
隆の目をしっかり見つめて…怖いけど…
「この前話したこと、本気です。
私は隆のことが大好きです。
できれば、隆の恋人になりたいですっ。 」
言った~いったよ~
…
…
目の前の人は硬直状態。
やばい、やっぱり無理そう?
「隆は?隆は私のことどう思ってるの?」
沈黙が怖くて、早口でまくし立てた。
えっ?
またビックリ顔。
「私じゃ、無理ですか?」
幼馴染なのに今まで使ったことのない敬語のオンパレード。
こっちも必死なのだ。
『 ほんとに、俺? 』
まただ。
でも、
「はい。 幼馴染の隆が、
ずっと好きでした。 」
そう。
そうか…。
独り言言ってる?
不安そうに見つめる私。
そして、はっ、とようやくそれに気づく隆。
今度は私の顔をじっと見つめてくる。
こんなことは初めてだった。
隆は私と話すときはいつも、バットを振りながらとか、
ボールをいじりながらとか、私の方を見ずに話すことがほとんど。
こんなに、真正面から見つめられたことはなかった。