天使を見てしまったわ
〜王妃said〜
「しおれた花をテーブルに飾ってしまうところだったわ、私の春の茶会にふさわしくないわ...。まったくもう」
本日開かれる茶会の主催者の、王妃は自分の庭園で育てた花を皆のためテーブルに飾っていた。
既に会場へ来ている貴族と話をしている時に、少し元気の無い花を見つけ、代わりの花を詰むため庭園に訪れていた
幸いなことにまだ会場に入場してくる貴族は少なく王妃が一瞬離れるくらいであれば問題ないと思い急いできたのだ
そこには
美しい色とりどりの生花が飾られたキラキラと輝く雪のような白髪
タレ目がちで見方によって色が変わる瞳に影を落とす髪と同じ色の長いまつ毛
真っ白な肌
鈴を転がしたような小鳥がさえずりのような それでいて心地よい歌声
花々の真ん中で歌い踊る姿はまるで天使のよう
いいえ
一瞬天使が庭園に遊びにきたのだと本気で思い王妃が隠れて覗き見するほど
「リリーそろそろ行来ますよ」
「はい !お母様 今ゆきます」
そこへ お母様と呼ばれる社交界の妖精と歌われるカナリア・オパール公爵夫人が現れた
王妃とカナリア貴族学校での旧友であり、ママ友である
実はカナリアは帝国の侯爵令嬢だったが、貴族学校の交換留学で王国の学校へ来ていたため 友人はおらず、寂しそうにしていたところに、ローズ(王妃)が声をかけ、仲良くなった その後公爵と恋におち結婚した話はまたいつか...
王妃になり王子を産んでからは、母として妻として国母として
かなり忙しくしていた
2人のお茶会を開いたのはシトリンと息子であるジェイドがまだ2歳の時
男の子って大変よねっと語り合った記憶は真新しいもののもう6年も前の記憶だ
仲が悪くなった訳ではなく、王妃になってすぐ第1子ジェイドを身ごもり、出産後は王太子妃教育では習わなかった、王妃としての公務を一から習い、文字通り忙しくしていたのだ
確か長女が産まれたという報告に、公務の合間を縫って公爵家へ出産のお祝いをしに行った時、腕に抱いた小さな女の子
翌年には自分自身も第二子となる王子を身ごもり 辛いつわりにたえつつ、スフェーンを出産 したりと、その後は公爵家まで会いに行く時間もなく、お茶会も大勢がいるものしか開催していなかったが...(もちろんカナリアも参加)
手紙でのやり取りで娘息子の話しや育児の愚痴などば定期的にしてはいる
シトリンはお茶会などに2年前から参加しているため成長はしっていたが
あの女の子がこんなに大きくなっているなんて....
ほろっと涙が出そうな王妃
それにしてもカナリアはどうして私と同じように2人子供を産んでいるのにあんなに若々しく美しいのかしら??
頬に手を当てかんがえる王妃
王妃も若い時はカナリアほどでは無いがモテていた
出産後ふくよかにったが、美しさは優しさという形で残っている。優しく穏やかな国母として見た目と性格が一致するという奇跡がおきているのである
「いけない、いけない早く花を選ばないと。今日は帝国からの大切なお客様もいらしているのだから!!」




