72.5話:【救済】世界を救ったのは、画面端の「パンチラ」だった!?
405:名無しの軍師(古参勢)
お前、よくあんな豆粒みたいなカメラの型番の違いに気づいたなwww
「一斉強化」で俺らの視力まで上がったのかよ。
406:名無しの軍師(古参勢)
いや、>>400 はガチの『画面端の挙動』オタクだからな。
「レナード、領地の汚職貴族を成敗!」の回、あいつだけ視点が違ったんだよ。
407:名無しの軍師
どういうことだよ。普通はレナードの無双シーン見るだろ。
400:名無しの軍師(古参勢)
失礼な。俺はあの時、レナードの背後に映り込んでた**「群衆の画面端、右から二人目の、風でスカートがひらめいてた少女」**の動向を追ってたんだ。
408:名無しの軍師
……お前、さては変態だな?
400:名無しの軍師(古参勢)
いや、ちょっと何言ってるか分からないですね。
ただ、その少女が映ることで、画面全体の構図と奥行きが生まれていて、俺はそこに「美」を見出していただけだ。
そして、その「美」を追求するあまり、少女の背後に微妙に隠れて映っていた、
『新型広角レンズ・モデルB』のアンテナの反射角に、無意識に脳が違和感を覚えたんだ。
409:名無しの軍師
結局、パンチラが世界を救ったってことかよwww
褒めていいのか、蔑んでいいのか分からねえぞ!!
410:名無しの軍師
帝国スパイ「よし、過去を完璧に書き換えたぞ。レナードは人でなしの魔王だ」
古参オタク「あの、すいません。画面端の女の子の後ろの新型カメラが、まだ実装されてないんですが……」
帝国スパイ「えっ」
411:名無しの軍師
↑この流れ、面白すぎるだろ。
帝国側も、まさか120万人の中に「エロ視点で画面を凝視してるニート」が混じってるとは思わなかっただろうな。
412:名無しの軍師
ギフト「高解像度・パンツ拡大機能付きメガネ(300,000円)」が贈られました!
特定班、もっとアラを探せ! あいつ(偽宰相)の化けの皮を剥いでやれ!
413:名無しの軍師(古参勢)
了解。今、アーカイブ全話を「一時停止」と「拡大」を繰り返して再検証中だ。
……あ、見つけた。改ざんシーン、レナードが持ってるパンの質感が、第62話の「炊き出しバトル」で作った高密度パンのデータと一致してる。
犯人、素材を使い回してやがるぞ!
414:名無しの軍師
【朗報】異世界の帝国スパイ、編集が雑だった。
415:名無しの軍師
ナオちゃん、特定班の解析リスト送るから、これ全部王都のモニターにぶちまけてくれ!
「偽物の真実」を「ガチ勢の情熱」で叩き潰すぞ!
■ アスベル公爵領・管制室
「……レナード様。日本の皆様から、続々と『改ざんの証拠リスト』が届いています」
ナオが端末を見て、深く、深くため息をついた。その顔は、安堵と、一抹の絶望が混ざり合っているようだった。
「……すごいな。僕たちが気づかなかった背景の小道具まで、全部チェックされている」
レナードはそう言いながらも、どこか遠い目をして、掲示板の「パンチラ」という言葉を二度ほど見返していた。
「ええ……『画面端の少女の背景に映る、新型カメラのアンテナの反射角がおかしい』という指摘には、私も驚きましたわ。……どうやら私たちは、思っていた以上に『熱心な観察者』に見守られていたようです」
ナオは日本の視聴者の情熱に心から感謝しつつも、その観察動機には触れないことにした。
レナードは、120万人という数字の重みを改めて噛み締めた。
それはただの数字ではない。自分たちの生きた証を、自分たち以上に細かく記憶してくれている、最強のバックアップデータなのだ。
「よし、反撃の素材は揃った。……偽物の宰相殿に、プロの『特定』を見せてやろう」




