表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/60

第40話:剛剣の解析――エリック、正面突破の旋風


 国境線の均衡が崩れた瞬間、レナードは「板」を操作し、戦場全域に巨大な「空のモニター」を展開した。 「エリック、敵の前衛が右翼に戦力を集中させている。……狙いは、君たちの足を止めての包囲だ」


 上空の映像を見上げたエリックは、不敵に笑い、巨大な大剣を肩に担ぎ直した。 「包囲だと? ……ハッ、その前に全員叩き潰せば関係ねえ話だ!」


鋼の意志と、空の視界

 エリック率いる重装歩兵部隊の前に、ボナパルト伯爵自慢の「鉄甲重装騎兵」が突撃を開始した。大地を揺らす蹄の音、一列に並んだ槍の穂先。常人ならば足がすくむ光景だ。


 だが、エリックは空に映し出された**「敵騎兵の移動ベクトル」**を冷静に見ていた。 「臆するな! 空を見ろ、奴らの突撃は三秒後に左へ流れる。……二、一、今だ! 右へ斜行、そのまま側面を食い破るぞ!」


 エリックの号令一閃。歩兵たちは機械的な正確さで右へ転換。激突の瞬間、敵騎兵の槍が空を切った。  そこへ、エリックが一人で突っ込む。


「情報の力だか何だか知らねえが……俺の剣は、この瞬間のためにあった!」


 大剣が唸りを上げ、空気を断ち切る。  エリックの一振りは、馬ごと敵騎士を両断し、その衝撃波だけで後続の三騎を吹き飛ばした。


15万人が見守る「武の真髄」

 空の映像は、エリックの戦いぶりを鮮明に捉え、王都の広場や日本の配信画面へと届けていた。


「見ろ! あの大男、たった一人で騎兵の突撃を止めてやがる!」 「ただ強いだけじゃない、空の情報を完璧に自分の手足として扱っているわ……」


 エリックは空の映像で「敵陣の隙」を即座に特定。 「ブルカン、道を作れ! 俺が伯爵の第一陣を直接引きずり出す!」


 彼は上空の情報を頼りに、敵が最も警戒していない死角から猛攻を仕掛け、瞬く間に帝国軍の前衛を壊滅させた。かつて「北の銀狼」と恐れられた武人の本領が、レナードの提供する「全知の視界」によって限界を超えて加速していた。


日本配信画面(視聴者18万人突破・大興奮)  コメント:エリックニキ、マジで重戦車すぎるww  コメント:空撮カンニングしながら無双するとか、もはや格ゲーのハメ技だろ。  コメント:大剣の一撃の重さが、画面越しに伝わってくるな……。  コメント:【ギフト:¥100,000】エリックの装備、もっと強化してやってくれ!


「……レナード様! 第一陣、クリーンアップ完了だ!」


 血を浴びた大剣を掲げ、エリックが空に向かって叫ぶ。  帝国軍の先鋒が壊滅し、ボナパルト伯爵の顔が恐怖で歪むのが空の映像に映し出された。


 だが、これはまだ序曲に過ぎない。  戦場の影では、次なる「死」の案内人が動き出していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ