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第34話:アスベル領の「盾」と「矛」――新生騎士団・最強の五人


 三次試験終了。15万人の視聴者が固唾を呑んで見守る中、リヴィアの「極光の概念装甲」を突破、あるいはその猛攻に耐え抜き、レナードが最終的に「幹部候補」として指名した五名が並んだ。


「これより、アスベル領新生騎士団の幹部を発表する。君たちには、単なる暴力ではなく、僕の『情報』を具現化し、民を守る実働部隊となってもらう」


1. 【団長代行】“北の銀狼” エリック

出自: 元王国北方守備隊・千人長

能力: 圧倒的な「個」の武勇と、戦場全体を俯瞰する指揮能力。

採用理由: 三次試験で唯一、リヴィアの装甲に「大剣の切っ先を掠めさせた」実力者。レナードの提唱する集団戦術を即座に理解し、即戦力として申し分ない。


視聴者の反応: 「エリックニキなら安心」「渋い、ついていきたい」


2. 【隠密・情報部隊長】“影踏みの” セラ

出自: 隣国カスティア帝国の元「掃除屋(暗殺者)」

能力: 気配を完全に遮断する隠密性と、短剣を用いた超高速戦闘。

採用理由: 三次試験中、正面突破を狙う者たちの影に潜み、あわよくばレナード(配信者)の背後を取ろうとした唯一の存在。その「情報の裏をかく」思考を、防諜のために採用。


視聴者の反応: 「くノ一枠きた!」「スパイを逆手に取るスタイル、レナードらしい」


3. 【魔導重装歩兵隊長】“不動の” ブルカン

出自: 難民として流れてきた、元ドワーフ領の傭兵

能力: 鋼鉄を遥かに凌ぐ防御魔法と、巨大な戦鎚による粉砕。

採用理由: 二次試験で、視界が封じられた仲間をその巨大な身体で守り抜き、一点の退却も許さなかった。レナードの理想とする「不屈の防壁」を体現する男。


視聴者の反応: 「重戦車!」「ドワーフの技術、内政にも役立ちそう」


4. 【魔導射撃部隊長】“千里眼の” ミラ

出自: 王都の魔導学院を「実用性がない」と追放された異端児

能力: 超長距離からの魔弾射撃と、ドローン視点(板の映像)を魔術的に解析する能力。


採用理由: 唯一、レナードのドローンの動きを先読みし、その死角からリヴィアを狙った。「配信映像」を戦術データとして最も早く使いこなせる逸材。


視聴者の反応: 「メガネ美少女技師!」「この子がドローンのメンテナンス担当か」


5. 【遊撃・伝令隊長】“風乗り” アル

出自: 領内の貧民街出身の少年(元コソ泥)

能力: 街の地形を熟知し、風の魔法による驚異的な足の速さを誇る。


採用理由: 「どんな高性能な通信機より、最後に情報を運ぶのは人の足だ」というレナードの持論により抜擢。試験中、誰よりも早く戦況の変化を察知し、ミゲルに報告し続けた。


視聴者の反応: 「地元枠の成長株!」「ショタっ子だけど目がガチだわ」


「エリック、セラ、ブルカン、ミラ、アル。……そして、僕の隣に立つリヴィア。


君たちが、この領地の『盾』であり『矛』だ」


 レナードは五人の前に立ち、「板」のウィンドウを操作した。  


彼らの胸元に、15万人の視聴者からの「高評価」が魔力として変換された**「青い紋章ストリーミング・クレスト」**が刻まれる。


これは、レナードの配信が続く限り、彼らにバフを与え続ける「最強の契約」だ。


「……身の引き締まる思いだ。領主閣下、この命、あなたの描く未来に預けよう」  


エリックが膝をつき、続いて四人も頭を垂れる。


 最強の配信スキルが、ついに「最強の軍団」を手に入れた。

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