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いつか死ぬ心優しい勇者と幼馴染の文通  作者: 紫 凡愚
第1章 文通の始まり
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レイナの報告書

紫 凡愚と申します! この小説は半分が手紙で構成されているという少々特別な文体となっていますが、逆に普通の小説よりも読みやすいので、気軽に読んでください。

 報告書


 この報告書は勇者レイナについてのものになります。


 先日、勇者レイナは魔の森グラーチスに訪れ、修行を積んでおりました。そしてその際に、グロモンスベアを単騎で討伐することに成功いたしました。傷をいくつか負いましたが、いずれも軽傷です。


 グロモンスベアは本来、エリート騎士を集めた一個隊で討伐するような強力な魔物です。それを単騎で討伐したという事実を鑑みると、勇者として極めて順調に実力を上げていると言っていいでしょう。


 勇者レイナは今や、彼女を守る騎士の誰よりも強くなっています。

 

 今回のグロモンスベア討伐の功績を鑑みて、実際の魔人討伐作戦に彼女を参加させることを提案いたします。


 魔人は残忍な性格をしていますが、姿形は人間と似ているので、魔王を倒す前に抵抗感を消すべきだと思います。

 また、この件につきましてはフレイン地区での魔人出没の調査、および討伐の任務を遂行させるべきだと提案させていただきます。


 事前調査の結果、このフレイン地区の魔人は比較的弱いものだと推定されています。彼女でも十分討伐可能なはずです。


 また勇者レイナには、専属のパーティーを組んでもらおうと考えています。


 メンバーは、魔法使いオスカー、聖女エリザベス、盾騎士アルフレッドが良いでしょう。三人はすでに冒険者として実績を上げている、一番の注目株のルーキーです。彼らは実力も申し分なく、年代も勇者レイナと近いため、チームワークを発揮させやすいはずです。彼女の精神的支柱になってくれると考えています。


 彼らにはすでに勇者パーティーに加わることを承諾いただいています。


 問題点は特にありません。初めのうちは貴族との顔合わせをサボったり、行く当てもないのに王都を彷徨ったりと問題行動ばかり起こしていましたが、最近は人が変わったように真面目に訓練等に励んでおります。


 念の為、そのような心変わりをした原因も調査します。


 以上で、報告は終了となります。


 勇者パーティーの件につきましては、ご検討のほどをよろしくお願いいたします。


作者の紫 凡愚と申します!

この作品が面白い、気になると思った方は是非、ブックマーク、コメント、評価お待ちしています。途轍もないやる気になります!

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