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いつか死ぬ心優しい勇者と幼馴染の文通  作者: 紫 凡愚
第4章 鯨の街、マノシエ
21/50

たった一時間の修行

紫 凡愚と申します! この小説は少々特別な文体となっていますが、逆に普通の小説よりも読みやすいので、気軽に呼んでください!

そして続きが気になる。良かったと思う方は、評価とブックマークをお願いします。もちろん、ここはこうした方がいいんじゃないの? といった指摘も感想等でお待ちしています。


 一時間ほどすると、エルフィールが戻ってきた。


「次は魔法の修行ですね。っと、その前に剣がどれほど身についたのか、テストです」


 エルフフィールは遠くから泳いできたのだが、その後ろに大きな魚の影のようなものが見えた。魔獣だ。黄色と茶色のコントラストが映える体に、巨大な歯がついている。


「お、おい! あいつはウツビックだっ。このへんの主だぞっ。逃げろ!」


 ファイヤは大きな声で叫んだが、水中にいるレイナには聞こえなかった。レイナが巨大な魔獣に食べられる……そう思ったのだが、彼女は食べられることはなかった。


「『銀閃(ぎんせん)』」


  一瞬、銀色に剣が輝いたかと思うと、ウツビックが一刀両断されていた。たった一時間でだいぶ水中での戦い方を覚えたようだ。


 休憩をするのか、彼女たちは一度船へ上がってきた。


「焦ったぜ。なあ、あんたら。こんな修行してたら、いつか死ぬぞ」

「はあ、はあ。こんなんで死んでたら、なんにせよ魔王は倒せないわ」


 そう告げるレイナの目には、この海よりも深い深淵があった。青色の瞳の中央にある真っ黒な瞳孔は、果てしなく暗い。その目を見たファイヤは思わず身震いした。


 息子よりも年下だというのに、なんて深い闇を持っているんだ、この少女は……。


「息を整えたら、魔法の練習をするわよ」

「分かりましたー。ビシバシ行きますよー」


 この日の修行は日が落ちる寸前まで行われた。ファイヤはこんな年端もいかない少女が本当に勇者としての実力があるのかと疑っていたが、一日でその疑いは晴れた。自分だったら何度死んでもおかしくないような修行見て、考えを改めたようだ。



作者の紫 凡愚と申します!

この作品が面白い、気になると思った方は是非、ブックマーク、コメント、評価お待ちしています。途轍もないやる気になります! タイトル通りストックは最終話まであるため、人気になればどんどん投稿ペース上げてくのでよろしくお願いします!

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