第四話、接触
第四話、接触
この世界にないはずの自衛隊車両3両が、田んぼ道をゆっくりと走る。
平和だねぇ。
ああ。
64式を握る手を少し緩めながら、今思うことを言い放った。
隊長!前方に騎士団と思わしき集団を確認。
分かった。総員。警戒態勢。ただし、相手側の攻撃があった場合のみ発砲を許可する。
LOVEのハッチから顔を出してM2ブローニングのコッキングハンドルを弾いて構える隊員や64式の弾倉をチェックする者が前方の騎士団を見つめる。
隊長。こちらに近づく。指示をこう。
攻撃は待たれよ。繰り返す。攻撃は待たれよ。臨検の場合素直に応じろ。ただし。銃に関しては、武器と発言するな。
了解。
貴様らは何者だ!ここへ何をしに来た。
我々は、冒険者である。ここへは町への探索で訪れた。我々は非武装である。
全員馬車から降りろ!
後ろの車にも、同じ伝令を伝えたい。良いか?
構わない。隊長。全車降車指示が出ました。
銃剣等は取り外を願う。遅れ。
了解。全隊員に次ぐ。銃剣等を非武装状態にし、車両の椅子の裏に隠せ。
銃剣を取り付けている隊員2名が銃剣を投げ捨てる。
総員降車!
降車!降車!
と、20人の隊員が降りてきて綺麗に直線に、二つに別れて、臨検に応じる。
この中で長の役割をする者はおるか?
と、白髪のショートの美人がこちらに向け問いかける。
俺は手を上げて挙手をする。
私が、この者をまとめる長であります。
貴様らはどこからきた?
我々もわからないのであります。気づいたらこのこの地に、
なぜ冒険者と名乗る!説明しろ!
突然、ワケのわからぬ地に降り立った転生者と放ったらワケが分からないと逆光されるのが怖かったからであります。
そうか。街へ行きたいのか?
はい。
では我々についてこい。だが、その前に色々と調査させてもらいたい。よろしいか?
依存ありません。
つづく。