表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/194

エルフの嘔吐物をゲットした

 孤児院からトボトボと歩いて街に戻ると、既に市場は閉まっていたので宿屋でも探そうかと思い街中を散策していると、いつかどこかで見た憎き痴女エロフが酒場のテラス席で一人酔い潰れているのを見つけてしまいました。


「私が何をしたって言うのよ! そうよ! 私が子供一人を行方不明にした最低エルフよ! 最低最低最低! アハハハ! ホント、最低……」

「お客さん、そろそろやめた方が……」

「なによ! まだまだ飲めるわよ! じゃんじゃん持って来なさい! オエェ……ヤバイかも……オエェ、オエェェェ、オロロロロロロ」

「言わんこっちゃ無い!」


 なあにアレ?


 見なかった事にしようと思いましたが、むしろこれはチャンスだと思い直して近付いてみる事にしました。


「うぇ、気持ち悪い……」

「お久しぶりですね、えっと、確かンルヴァさん、でしたっけ?」

「え……?」

「あの日、あの時、訳も分からずあなたに襲われてから、大変苦労しましたが、やっと地獄から舞い戻って来れましたよ。…………あなたに復讐するために」

「そ、んな……嘘よ! こんなの幻覚だわ!! こんな所にあの子が居るはずないじゃ無い! いや……いやぁ……夢なら早く覚めて……」


 泥酔しているところに行方不明になった少女が突然現れて復讐しに来たとか言われて、脳のキャパシティを超えてしまったのか、泡を吹いて痴女エロフが気絶してしまいました。


 せっかくの美人が台無し過ぎるので清掃魔法で綺麗にしてあげてから、物陰に隠れて覚醒魔法を掛けてあげます。


「ふがっ!? あれ……夢……ひっく……ひっぐっ……ごめん……ごめんねぇ……私があんな事をしなければ……うぅぅぅ……」


 どうやらトラウマになるレベルで物凄く反省しているみたいなので許してあげても良いかなとか思ってしまいましたが、よくよく考えてみると子供一人にモンスターを大量にけしかけるとか畜生以下のゲロドブ腐れ外道な行いをされていたので、やっぱりもっともっといぢめようと思いました。……ニチャリ。


 万物魔法スキルで、聞こえますか……あなたの心に……直接……語り掛けています魔法(テレパシー魔法)を発動して痴女エロフに語り掛けます。


「憎い……憎い……」

「ひっ!?」

「お前のせいだ……お前のせいだ……」

「あ、あぁ……!」

「許さない……許さない……」

「いやぁ……やめてぇ……!」


 あと一押しで発狂しちゃうような良い顔になったので、背後からこっそりと近付いて、人差し指を突き立てながらエロフの肩をぽんぽんっと叩いて振り向かせ、頬をつつく悪戯をしました。


「あっ」

「やーい、引っかかった引っかかった……ってあれ?」


 私の顔を見るや、黄緑色の綺麗な瞳がぐりんっ! と回転して白目を剥いて気絶してしまいました。

 気が触れて気絶する時、人はこうなっちゃうんだね……勉強になります。


「やり過ぎちゃったな……」

「ほら、これで掃除って……寝ちまったのか……かー! しょうがねぇーな……で、お嬢ちゃんは誰だい?」


 店から掃除用具を持って来た酒場の店員さんが私を不思議そうに見つめています。


「ちょっとした知り合いです。掃除は私がしますので大丈夫ですよ」

「そうかい? なんか悪いね」

「いえいえ、あ、食事代ってどうなってますか?」

「あー、ツケにしとくからお嬢ちゃんは気にしなくて大丈夫だ」

「そうですか。じゃあパパッと掃除しときますね」


 石畳の地面にばら撒かれたエロフの嘔吐物は、何かの素材に使えるかもとインベントリに収納して、取りきれなかった物は清掃魔法で綺麗にしておきました。

 ちなみにインベントリに表示されたアイテム名はエルフの嘔吐物です。


「はえー、お嬢ちゃんは魔法の天才だったか」

「ただの清掃魔法ですよ」

「いやいや、ここまで綺麗に出来る奴はそうそう居ないって! お嬢ちゃんさえ良けりゃうちで働かないか? 給料は高くしとくからさ!」

「考えときますね。ところでこのエr、ンルヴァさんの家ってどっち方面でしたっけ?」

「あん? 確かここから真っ直ぐ北に行った、緑の生い茂った煙突のある家だったかな? なんだい? お嬢ちゃんが運んでやるつもりかい?」

「ええ、まあ……」

「かー! こんな良い子はそうそう居ないぜ! よし分かった! 俺が運んで」

「私が運ぶので結構です」


 たとえ憎きエロフとはいえ、こんな美人でボンキュボーン! な恵体に男性が触れるなんて神が許しても私が許せないのでお断りさせていただきます!


「やるって……本気かい? その、お嬢ちゃんの細腕で、本当に大丈夫かい?」

「こう見えて鍛えていますから」

「なるほどな、んじゃよろしく頼むぜ!」


 男性に触らせたくないのもありますが、私のせいで気絶させてしまったので家に送り届ける責任が……とかなんとか考えましたが、このエロフの私生活が純粋に気になっちゃったので突撃エロフのご自宅を敢行したいと思いました。


 鍛えているとか言いましたが、ポーションでドーピングして健康体を手に入れただけで、大人一人を背負えるほど筋肉は育っていません。


 なので浮遊魔法でエロフを浮かせてコアラ抱っこで街を練り歩こうと思います。


 大の大人が子供に抱っこされて家に帰るとか、明日には街中の噂になって最高に恥ずかしい事になっているはずです。楽しみだなぁ! ケヒヒ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] いつも楽しく読ませてもらってます。 新天地での新しい出会話や体験のワクワクと、過去話で出た面白いキャラクターとの時間を置いての出会い。そして基本は「調合、合成、錬金でスローライフ」のバラ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ