ケモノに出会った
「ヒズル国か、直通は無いからフーリア大陸にあるサイシャル国のゲートで乗り換えて、ザカル街からディファス国まで馬車で移動した後にゲートでユーグドラシア大陸にあるリコルス国に行って、ドラゲン島に船で行けばヒズル国のガナサキ島行きの転移ゲートがあるから、まずはサイシャル国行きの通行証を15万エルで買うか、時間は掛かるが馬車を乗り継いでサイシャル国まで10万エルで行くかだな」
「か、紙に書いてください。覚えられそうに無いです」
「あいよ、ちょっと待ってな」
通行証売場のおじさんにヒズル国行きの通行証があるか聞いてみましたが、パルスのファルシのルシ程ではありませんが聞いた事もない街や国の名前を出されて頭がバグりました。コクーンでパージ?
ちなみに前世でプレイした事があるのは7と14と15です。13はネット知識しかありません。
おじさんが書いてくれたヒズル国までの行き方を見てみると、中々に長旅になりそうでした。
「えっと、行くのに何日ぐらい掛かりますかね?」
「何日なんてもんじゃ無いよ。最低でも半年は掛かるだろうね。まぁ、移動費を気にせずに道中トラブルも無く、馬の機嫌や天候にも恵まれれば最短で1ヶ月で行ける距離だとは思うけど、流石に無理があるか、はははっ!」
ヒズル国行くのやめようかな? とか一瞬思いましたけど、モンスターの大群に子供を襲わせるような人の居る国には居たくありませんので頑張って行ってみたいと思います。
「サイシャル国行きの通行証をください」
「はいよ。良い旅を祈ってるよ!」
サイシャル国行きの通行証を係員さんに見せて大きなゲートをくぐりサイシャル国へいざ出発です。
「ゲボオオオオ!」
「大丈夫かよ?」
サイシャル国に着くとゲートの近くで吐いてる人が居ました。無視してザカル街行きの通行証を購入しましょう。
「ケモ耳?」
売店に行くと犬っぽいケモ耳を生やしたおじさんが居ました。
はっとして周りをよく見渡すとあちらこちらに獣人が居るじゃありませんか。
「これはケモナー歓喜ですね。うわ、猫顔のままの人まで」
もしかしてケモナーレベル7まで居るんでしょうか?
ケモナーレベル7は動物が喋る感じです。レベル6が二足歩行で服を着てる感じで猫顔の人はレベル3か4です。売店の犬耳おじさんはレベル2ですね。
初めて見る獣人達にテンションが上がりましたが私は動物好きなだけでケモナーではないので発狂して突然抱き付いたり、くんかくんか匂いを嗅いだり、チュッチュチュッチュチューなんてキスしまくったりしませんよ。
「ハァハァ……ウヘ、ウヘヘ……」
ええ、しませんとも。
売店でザカル街行きの通行証を購入してゲートをくぐりました。
私は私に勝ったのです!
「ハァハァ……ダメじゃないか……ここにも沢山居る……ウヘヘ……」
ザカル街からディファス国までは馬車で移動するのでケモナーレベルの高い獣人さんと相乗りになった場合、私は犯罪者になってしまうでしょう。
そうならない事を祈りながら馬車駅へ向かいました。
「ディファス国までお願いします」
「ひっ……5万エルです……」
うへへへ、ウサギの獣人ちゃん可愛いなぁ。今すぐ抱き付いてモフモフしたいよぉ。
お金を支払う時にケモ手をサワサワと無意識に触ってしまいました。
御者さんじゃ無ければ襲い掛かってた所です。危ない危ない。




