表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/194

真面目に働いてみた

 準備を整えて冒険者ギルドにやって来ました。

 いつも酒場に居るシシドウさんメンバーは居ないようです。


「今日の依頼は、っと……」


 依頼ボードを確認。

 前に見た内容と大差無いようなので薬草採取の依頼を受ける事にしました。


「この依頼を受けます」


 カードと依頼票を受付嬢さんに提出して受けられる依頼かどうか判断してもらいます。

 まぁ、冒険者レベル1が受けられる依頼ボードから持って来たので問題無く受けられると思いますけど。


「はい、初依頼ですね。これは初依頼受注記念のポーションです。頑張ってね!」


 提出したカードと依頼票をお姉さんがチラ見した後、依頼票にスタンプを押してカードとポーションを渡されました。


「ありがとうございます……」


 カードの裏面を見てくれていたら驚いた顔を見れたかもしれません。

 スキル欄がぎっちりしているので、面白い表情を見れたはずです。残念。


 早速近くの森に行って薬草を採取していきます。


「鑑定、回復の薬草」


 鑑定は本当に便利です。

 あとは見つけた薬草を根っこが残るように刈り、ハイ肥料ポーションを霧吹きして再生、また刈るを繰り返して規定量集めます。いちいち探し回るのは面倒なので。

 依頼料よりハイ肥料ポーションの方が高く売れるはずなので本来なら大赤字ですが私はタダで作れるので問題無いです。


「よし、戻ろう」


 依頼を受けてから10分も経っていませんが薬草を集め終わったので冒険者ギルドに戻りましょう。


「集め終わりました」


 薬草の入った小袋を受付のお姉さんに提出。


「早いですね! ……はい、確かに。依頼達成おめでとうございます!」

「どうも」

「あと二回、依頼達成で冒険者レベルを上げられるから頑張ってね!」


 報酬の5000エルをストレージに入れて次の依頼を探します。


「うーん、掃除の手伝いにしましょう」


 さっきと同じように依頼票を受付のお姉さんに渡して依頼現場へ向かいます。


「依頼で掃除の手伝いに来ました」

「あら、可愛らしい子が来ましたよ」

「ああ、そうだね」


 冒険者ギルドの近所の老夫婦の家の掃除の手伝いです。

 初級清掃魔法「クリーン」でパパッと綺麗にしていきましょう。

 ちなみに初級清掃魔法は雑巾掛けか掃除機を掛けたぐらいの清掃力です。

 中級から業務用洗剤、上級になると青タヌキが使う時間風呂敷並みに新品同然になるとかならないとか。

 万物魔法スキルのおかげかスキルツリーの感覚で、まだ習得出来ない上位魔法の効果もなんとなく分かる感じがしてます。あくまで感じるだけ。


 外壁、玄関、キッチン、居間、寝室、トイレ、物置と清掃していき、ついでに家具や服なんかも清掃しました。

 子供部屋は掃除しなくていいと言われたので、巣立ってしまった我が子の名残を感じたいのでしょう。

 可愛い孫でも見ているかのようにニコニコと老夫婦が私の事を見てくるので、我が子の居なくなってしまった寂しさを少しは紛らわす事が出来たと思いたいですね。


「助かったよありがとね」

「またお嬢ちゃんが来てくれると嬉しいねぇ」

「どうもです」


 依頼を達成したので冒険者ギルドに報告しに行きます。


「掃除の依頼終わりました」

「早いわね! ……はい。確認が取れましたので報酬の5000エルです。あと一回でレベルアップですね!」

「そうですね」


 確認方法はたぶん念話かテレパシーかな? まぁ報酬が貰えればなんでも良いですけど。


 次に受けた依頼は護衛です。

 護衛という名の話し相手募集ですけど。


「あー、これはお姉さんお勧めしないかなぁ」

「何でですか?」

「話が長いのよ」

「そうですか……でも受けてみます」

「そう、それじゃ頑張ってね!」


 募集を出したお爺さんの所に向かいます。

 というかこの依頼票を取った時点でずっと見られてました。冒険者ギルドの酒場のテーブルに座ってます。


「おぉ、よく来たよく来た! ささ、何でも好きな物を注文して良いぞ。これは依頼料とは別じゃ」

「ありがとうございます。護衛という事ですが、どこかに出掛けたりとかは?」

「いや、ここで話し相手になってくれれば依頼達成じゃ」

「分かりました」


 完全に話し相手募集でしたね。

 料理を注文して良いらしいので遠慮無くいただきましょう。口の中にストレージを発動して。


「まだ食べる気か?」

「ええ、孤児院を出たばかりでお腹空いてて、食べられる時にいっぱい食べておきたいんです」


 30分ノンストップで料理を頼み続けてストレージに収納していきます。

 一応怪しまれないように一口サイズに切ってから噛むふりをしています。

 普通に食べる時もありますからバレませんよ。

 会話は苦手なので「はい」か「いいえ」か頭を縦に振ったり横に振ったりでお茶を濁しました。

 大体お爺さんの武勇伝という名の自慢話なのでうんとかすんとか言っておけば問題無いです。


「追加注文良いですか?」

「ああ、いや、もう依頼達成じゃ……金が無くなってしまう……」

「すみません遠慮無しに」

「よいよい、わしから言い出した事じゃしの……はぁ……」


 食事のお礼をお爺さんに言って受付のお姉さんに報告します。


「あなた色々凄いわね……」

「美味しい依頼でしたね」

「そ、そうね……。はい、依頼達成おめでとう。これで冒険者レベル2よ」


 報酬とカードを受け取り、カードを確認。ちゃんと冒険者レベル2と書かれてました。


「レベル2の依頼を六回達成で次のレベルに上がれるから頑張ってね!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ