表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/194

街に着いたらロリコンが居た

 街に着く頃には足がガクガクでしたよ。子供の足じゃ、ちょいと遠過ぎたね。

 引きニート時代でも、この距離ならなんて事なかったけどやっぱり無理しちゃダメだな。

 とりあえず冒険者ギルドの看板は見つけたのでそこで休憩しようと思う。


 冒険者ギルドに入ると冒険者達が楽しく酒を飲み交わしていて、本当に異世界に来たのだと実感が湧いて来ました。

 感動はそこそこにして、とにかく今は座りたいです。


 空いている席に座って、テーブルに置かれている水差しからコップに水を注いで一息つきます。


「ふぅ……」


 子供が一人で冒険者ギルドのテーブルに座っていれば好奇の目で見られ、ゴロツキがちょっかいを掛けにやって来たりするイベントが発生したりするかもしれないとか考えていたけど特に何も起こらなかったよ。

 ちょっと期待してたのに。


 しばらく座って疲れも取れて来たのでギルド登録しに受付に向かいます。


「ようこそ冒険者ギルドへ。今日は、登録ですね。こちらに手をかざしてくださいね。はい、登録完了です。カードの再発券には手数料が掛かるから気を付けてね。それでは良き冒険者ライフを!」


 ギルド登録は思っていたよりもあっさりと済みました。

 というか私、一言も喋ってません。頷くだけでした。


 うわぁ! すごいステータスですよ! これなら魔王討伐も夢ではありません! みたいな事を期待していたんですけど、そもそもこの世界に魔王も勇者も居ませんでした。

 それはさておき、いよいよお楽しみのステータスオープンイベントです。

 カードに書かれたステータスを確認。


 ロトルル、人、女、10歳、冒険者レベル1。


 HPとか攻撃力は流石に書いてないか……。

 裏面を見てみるとスキル欄があり、そこには調合スキル、合成スキル、錬金スキルと書かれていて、それぞれレベル1と表記されていました。


 冒険者としての人生は絶たれた。

 いや、無理すれば出来る。錬金術士のゲームじゃ作ったアイテム投げて頑張ってたし! 爆弾でなんでも解決してたし! イケるイケる! たーる!


「現実的じゃ無いわよ、まったく……」


 10歳児に呆れられる30歳児であった。一人ノリツッコミだが。


 調合だと薬師ギルド、錬金なら錬金ギルド、合成は生産系ギルドならどこでもやっていけると思う。

 はぁ……。とりあえず異世界冒険譚は幕を閉じてしまったようだ。

 スローライフも悪くは無いがせっかくの異世界なんだから俺TUEEEEEEEEEしたかったよ。

 まぁ痛いのはごめんだけどね。あ、子作り……。

 痛み止めはさっさと開発しよう!

 相手が居るかどうか分からんけども! 男の娘が居たら良いなぁ。いっそ生やすか。


「君、大丈夫かい? 先程からウンウン唸っているけれど、どこか悪いのかい?」


 突然声を掛けられビクッと体が跳ねてしまいましたよ。

 声の主を見ると金髪青眼のイケメン冒険者様でした。うっとり。

 ま、ロトルルから見ればイケメンだけど前世の俺から見たら恋愛対象には程遠い。

 女装か女体化させればイケるけどね。ゲヘヘ。

 何がゲヘヘよ、我ながらキモイわね。


「だ、大丈夫です。戦闘職を期待していたのですけど、生産職のスキルしか無かったもので、この先の人生プランを練り直していた所でございます」


 孤児院でイジメられて育ったのでこっちの世界でもコミュ障です。

 目がキョロキョロ動いちゃうや。


「それは気の毒に……良かったら薬師の知り合いに紹介するけどどうかな?」

「いえ、もう少し考えてみます。ありがとうございます」

「そっか、そうだな。何か困った事があったら言ってよ。僕はシシドウ。これでも冒険者レベル38の中堅冒険者なんだ。護衛とか採取の付き添いなら出来ると思う。ドラゴンは流石に倒せないが翼竜なら倒した事があるんだ。これは自慢だけどね。あはは」

「ロトルルです。その時はよろしくお願いします」


 握手を交わしてその場を後にしたシシドウさんは他の冒険者からロリコン変態野郎と野次られていました。

 ロリコン仲間として記憶しておこうと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ