れいわ新選組について思う
参議院選挙後から思っていたことを書いてみました。
個人的には障碍者の議員が誕生したことは喜ばしく思っています。
参院選が終わり、れいわ新選組から比例で二人の重度障碍者の議員が当選している。
この事自体にとやかく言うつもりは一切ない。素晴らしいことだろう。障碍者であっても精力的に働いて会社を運営している人も知っている。
彼らはきっと心から障碍者の環境をよくしよう、そう思って立候補したに違いない、そう自分は思う。
ただ物凄く気に入らないのが今報道でよく流される「彼らが障害を持っている、あるいは制度によって登院することや議員活動ができない」というような報道がされることである。
例えば彼らが議員活動することに制度が対応していないので自費が発生する、ということが取り沙汰されていたりするし、
あるニュース番組では座る位置や投票の仕方にどう対応するかが課題になると取り上げられていた。
個人的な意見を言わせてもらえばこれらが問題になること自体がおかしい、と思う。なぜなら議員に立候補する段階でこれらの問題は予測可能性であり、当然それに対しての対策を考えておくのが筋だからだ。
候補者が気づかなかったとしても山本太郎元議員は国会内の構造を熟知してるし障碍者を候補者に立てる時点で起こりうる問題に備えておくのが当然のことである。
にも拘らず問題が起こるのは党としての怠慢だろう。
特に経済活動に重度訪問介護が使えず自費が発生する、という問題は避けては通れない問題であり、ここを解決せずに無理やり立候補させたのなら擁立した山本太郎元議員の金銭的虐待にすらなりえるだろう。
と言うことを職場で話したところこういう言葉が返ってきた。
「敢えて問題にすることで皆の目を向けたのでは?」
なるほど一理ある。彼らは立法に携わることになるので皆の目を向けさせてそういう法律を作ろうとする、それは確かにひとつの方法である。だがそれならそれで法律が作られるまで自腹にしろ寄付にしろ自力で凌ぐ手段がなければならなかった。
国が頑なに制度では対応していないので出せない、といい続けたときにどうするつもりだったというのか。
今すぐに変えれなければどうしようもなくなるというようなことになるのは敢えて問題にする、というものではないだろう。
この部分については支援者から援助してもらう、寄付を募る、政党助成金から出す(選挙の時点では助成金がもらえるかは不明だったが)などといった解決方法が考えられた。
結局は参議院が当面負担することになったがこの事によるイメージダウンは避けられないだろう。
実際にネットでは彼らを批難する声もあるし、そういわれるのも仕方がないとは思う。
議員二人がどういうつもりだったのかは私にはわからない。
そういう考えだったとは思いたくないがむりくり押しとおるつもりだったのか、だが独断にしても党はこの発言を出すことに賛成だったことは間違いがない。
だから少なくとも私の中ではれいわ新選組は党の方針として障碍者を前面に押し出して批難されかねないことを主張させている、障碍者のことを全然考えていない党なのだな、と思っている。
もしそうでないなら今からでも遅くはないので総てのことはれいわ新選組も承認しているので彼らではなくれいわ新選組を責めるように声明を出して少しでも盾になるようにしてほしいと思う。
あと心配なのが最前列に移動させて野党の採決妨害の時に攻撃されないかどうかは心配だったりします。何かあったときのために出口に近いところにいるのがいいと思うのですがどうなるのでしょうね。
個人的には重度訪問介護を経済活動に使うのは反対です。
その事についてもいずれ書ければと思います。