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破滅の歴史
遥か昔、古の時代のできごと。
それは一瞬のことだった。世界は瞬くよりも早く崩壊した。
生きとし生けるものが争い続けた残酷な世界は、その均衡が崩れてしまった。
神々が荒れ狂い、野は枯れ、山は火を吹き出し、海は触れたとたんに腐れ果てる。
全てが形を保てなくなり、崩壊するその寸前。
1人の大剣豪と一人の大賢者が二度目に始まりを迎えた後の新しき世界へ魂を飛ばし、世界の崩壊へ飲み込まれていった。
もうこの世界は形を保っていられなかった。それを悟っていた大賢者は相棒である大剣豪とともに次の世界へと魂を託した。
また次の世界でも相棒となるために、この世界と同じようなことが起きないようにするためにも。
大賢者の最後の魔法は成功した。
2人は2度目の世界でまた1から始める。